概要
北欧の伝承に登場する巨大な海の怪物。その名は18世紀中盤にベルゲン司教のエーリク・ポントピダンによって書かれた『ノルウェー博物誌』で紹介された事で広まった。
時代によって姿も性質も様々に語られる怪物であるが、多くの場合タコやイカなど巨大な頭足類の姿をした化け物として描かれている中世から近代にかけて、海に生きる船乗り達にとっては海の脅威の象徴として恐れられて来た。
船を襲うだけでなく、"島と間違えて上陸した者がそのまま海に引きずり込まれるように消えてしまう"といった伝承も残されている。
なお、ここ数年で話題になったイカ娘もある意味この一種と言える。
類似項目
- シーサーペント (大海蛇)
海で目撃される巨大なUMAの総称。
- レヴィアタン (リヴァイアサン)
『旧約聖書』に登場する海の怪物。
クラーケンの伝承の一部の正体はクジラではないかという説がある。
頭足類への嫌悪などから20世紀に創作された新しい神格。
世界最大の頭足類で、一般的なクラーケンのイメージとなっている。
北極海に棲むユウレイクラゲが正体だとする説がある。
登場作品
映画
2作目と3作目で宿敵・デイヴィ・ジョーンズの操る魔獣として登場した。
- 『タイタンの戦い』
1981年版では半魚人のようなタイタンとして、2010年版ではハデスがタイタン族を滅ぼす為に己の肉体の一部から作り出した魔獣として登場。従来のクラーケン像とはかけ離れた姿にド肝を抜かれた人も多いだろう。
なお、元になった神話のエピソードではケートスというクジラのような海の魔物だったが、分かりにくい為変更になったらしい。
ゲーム
タコ・イカ型
- 『ファイナルファンタジーシリーズ』 (水のカオス、クラーケン(FF3))
- 『ザナドゥ』
- 『ヘラクレスの栄光』
- 『ドラゴンクエストシリーズ』 (クラーゴン)
シーサーペント型
- 『サンサーラ・ナーガ2』 ※画像内で左
キャラクター
- クラーケンのアイザック (『聖闘士星矢』)
- クラーケンさん
『そうるorすぴりっと』で配布されているRPG用素材。『らんだむダンジョン』で有名。