クラーケン
くらーけん
概要
その名は18世紀中盤にベルゲン司教のエーリク・ポントピダンによって書かれた『ノルウェー博物誌』で紹介されて広まった。
中世から近代の海に生きる船乗り達にとっては「海の脅威の象徴」として恐れられて来た歴史を持ち、船を襲うだけでなく、"島と間違えて上陸した者がそのまま海に引きずり込まれるように消えてしまう"などの伝承も残されている。
時代によって姿も性質も様々に語られる怪物で、多くの場合タコやイカなど巨大な頭足類の姿をした化け物として描かれているが、触手に見えるものは海竜の首とする説もあったり、クラゲやヒトデなどをモデルに挙げた著書も存在する。
登場作品
映画
2作目と3作目で、デイヴィ・ジョーンズの操る魔獣として登場した。
特に2作目「デッドマンズ・チェスト」では事実上のラスボスとして、ジャック・スパロウたちブラック・パール号の一同に襲い掛かり、深手を負いながらもジャックを敗北に追い込んだ。
しかし3作目では、ジョーンズの心臓を手に入れてフライング・ダッチマン号を掌握した海軍が、ジョーンズに心臓を脅迫材料に処分を迫り、ほとんど活躍の無いまま退場する憂き目にあっている。
- 『タイタンの戦い』
詳細はタイタンの戦いのクラーケンを参照。
ゲーム
タコ・イカ型
- 『ファイナルファンタジーシリーズ』 (水のカオス、クラーケン(FF3))
- 『ドラゴンクエストシリーズ』 (だいおうイカ)
漫画・アニメ
- 『ダンジョン飯』
20本の足を持つ巨大な頭足類の魔物。舞台となるダンジョンの地下四階に広がる湖に生息する。
劇中に登場した個体は通常よりもさらに巨大な「ジャイアントクラーケン」であり、魚人など湖に住む中型の魔物を食い荒らしていた。
頭足類を食べたことのないライオスは試しに切り身を齧ってみるが口が痺れるほど強烈な臭みとえぐみに襲われる。体内には蛇ほどもある「ジャイアント寄生虫」が寄生しておりこれをウナギよろしく蒲焼にして食した。
- 『葬送のフリーレン』
北方高原に存在する広大な湖「コリドーア湖」に出没した巨大なイカ型の魔物。本来は海に生息している。
- 『ONEPIECE』
作中ではとある海賊団に奴隷として使役されていた個体が登場。当初は魚人島に向かう海賊船を襲っていたが、後に主人公ルフィに手懐けられ、「スルメ」と名付けられた。