※タグ登録が少ないため、イラストを探す際は「バンブルビーと実写でアンド検索」するのが望ましい。
概要
CV:(第1作目)マーク・ライアン/吹き替え:加藤亮夫
(第5作目)エリック・アーダール、J・T・ウォルシュ/吹き替え:小原雅人、長谷川敦央
(Bumblebee)ディラン・オブライエン/吹き替え:木村良平
『トランスフォーマー』の実写映画シリーズにおけるバンブルビー(日本版G1ではバンブル)。シボレー・カマロに変形する若きオートボット戦士で、3作目までは地球人の青年サム・ウィトウィッキーの相棒にして彼の親友というポジションにいる。かつての戦いでメガトロン(『Bumblebee』ではブリッツウイング)に発声器官を壊されてしまい、精神的ショックで喋る事が出来ず、カーラジオから拾った音声によるコミュニケーションを取っている。
なお、彼を指す言葉としては一般に「実写ビー」が使われており、この記事タイトル(タグ名)は初版作成者の事前調査不足なので注意。
容姿・能力
外見上の特徴は黒のストライプが入った黄色のボディと胸部に来るカマロのフロントとハチの翅のように背中に配されたドア。目は他のTF達に比べてつぶら。頭のヘルメット状の部分は戦闘時に顔面に移動してマスクになるほか、平たく短い角は少しだけ可動する。
武装は右腕が変形したプラズマキャノン、マシンガン、ロケット、ミサイルなど。第4作目『ロストエイジ』からは、ミサイルランチャーと一体化した蜂の針とカニバサミ、アンカーも追加。本編では採用されなかったものの、左腕のパーツが展開して相手をスタンさせる武器「スティンガー」や、サイドスワイプのように脚部をタイヤに変形させて疾走する高速走行モードなども考案されており、これらはアメリカの出版社マッシヴブラックより発売されたコンセプトアートブックにて確認できる。リブートとも言える映画バンブルビーでは、実体のダガーも装備している。
原語版でバンブルビーの声を担当したライアン氏は、後の『リベンジ』にてジェットファイアーを、『ロストエイジ』ではロックダウンの吹き替えを担当している。そちらに関してはその渋い声がマッチしていたためか、はたまたどちらも1作限りのキャラなせいか、特に不評の声は聞かれない。
オプティマスプライムなど他のオートボットに比べて若いTFなので、性格が子供っぽく人間味に溢れており、G1バンブル同様愛嬌のあるマスコット的な存在。ムード作りに音楽を流したり、目からウォッシャー液を流して泣いてみせたりと、一番空気が読めるTFとも言える。しかし、ディセプティコン相手には容赦なく、戦闘時にはオプティマスに負けず劣らずのエグい殺戮を見せつける。
初代
他のオートボットに先行して地球に潜伏し、1974年型カマロに擬態していた。このころはチームの末っ子的な立場だった。
キーアイテムの在り処をサムに問い詰めるバリケードを迎え撃つが、華々しい活躍を終えたところで、ミカエラ・ベインズの「おんぼろカマロ」という何気ない一言でへそを曲げる。そこで偶然通りかかった最新モデルのカマロを再スキャンしお馴染みの姿となる。
その後セクター7に捕まって解剖されかけたり、敵に脚を吹き飛ばされたりと結構ひどい目に遭っている。街中での決戦ではミカエラが乗るレッカー車に牽引され、脚を破壊された状態でディセプティコンの大型TF、ブロウルの撃破に成功している。
戦いが終わった直後に発声機能が一時的に復旧し喋れるようになった。
リベンジ
2作目となる『リベンジ』では、再び発声器官を損傷し喋れなくなったという設定に。これは前日譚となるコミックでスタースクリームと交戦した結果だと語られた。ちなみにこうなった理由は、第1作目のラストで発した声が見た目に反して渋すぎたために鑑賞者から顰蹙を買ったためである。
サムと同居していたが、サムの大学進学に伴い(進学先は3年生になるまで自家用車での登校は校則で禁止されていたため)離れ離れに。しかし、サムが再び渦中の人となったことで、彼のボディガードとして様々な活躍を見せた。更に精神年齢の低いツインズが登場してからは彼らのお兄さん的な立場として先頭に立ち、喧嘩を諌めたりしている。ただし、その喧嘩の止め方は二人をひっ掴んで思いっきりぶつけるというなかなかに荒っぽい方法である。
エジプトでの決戦ではランページの両腕を引き千切ったり、ラヴィッジの背骨を引っこ抜いたりと、この辺りから残虐ファイトが目立ち始めた。
ダークサイド・ムーン
3作目の『ダークサイド・ムーン』ではディセプティコンの行動の活発化に伴い、他のオートボット達と共に「NEST(Non-biological Extraterrestrial Species Treaty)」の任務に専念し、サムとは離れて暮らしていた。
ストーリー中盤にてサムがレーザービークの襲撃を受けたこともあり、護衛も兼ねて再び同居することになったが、劇中ではイマイチ人間社会に馴染めていない様子が描かれていた。本作では他のオートボット達と同じく、ビークルモード状態で武装を露出させる形態(ステルスフォース)を披露している。
シカゴでの最終決戦ではキュー(ホイルジャック)と共に捕虜にされ、キューに続いてサウンドウェーブに処刑されかけており、サムに別れの挨拶をしていたが、ディセプティコンの戦艦の墜落に気を取られていた隙を突いて逆襲し、サウンドウェーブの胸にアッパーを叩き込み、そのまま腕のカノン砲を発射、下から頭を吹き飛ばし撃破している。
ロストエイジ
4作目『ロストエイジ』では主役の座をオプティマスに譲り、登場も中盤からと今までとは違う立ち位置を見せた。
人間社会においてオートボットと認識されているのはオプティマスとバンブルビーのみである。初めのうちはブラックカラーの初代カマロに変形していたが、後に2014年版の5代目後期型カマロ(カスタム)をスキャン。ドアが翅になる変形が廃され、代わりに背中にはスパイク付きの手裏剣のような車輪がついた。身体のデザインも全体的に変わり、パーツが細かく分かれる為判りづらいものの、車体のフロントが胸部にくるスタンスは変わっていない。ボディだけでなく頭部のデザインも変更され、バトルマスクがスズメバチの顔のようなデザインとなった。名前はマルハナバチなのに…
オプティマスと連絡が取れない間はオートボットの指揮を取っていたが、ドリフトからはその指揮ぶりを酷評され、取っ組み合いの喧嘩にまで発展したことがある。相変わらず自分がコケにされるのは我慢ならないようで、長い潜伏生活が続いたせいかかなり粗暴になっており、ストーリー中盤にてKSIの本社に潜入した際、バンブルビーを元に建造された人造トランスフォーマーのスティンガーを見つけるが、「自身よりも高性能」とのPVの謳い文句を聞くや否や、我慢できずにシェーンの制止を振り切って機能停止状態で展示されていたスティンガーを張り倒した。
それでも人間に対して不信感を抱いている他のオートボットに比べると、人間に対する感情は穏やかで、今作でも相変わらず人間と距離の近いオートボットとして描かれている。
終盤、ガルヴァトロンに操られた人造トランスフォーマーで構成された新生ディセプティコンの一員となったスティンガーと対峙し、空を飛ぶストレイフの上で戦いを繰り広げた。ストレイフが地上に落ちた後、カノン砲をスティンガーの喉にゼロ距離で放ち撃破。PVでボロクソに言われていたことを相当腹に据えかねていたのか、ラジオの音声を借りて「コピー商品は嫌いでね」と言い放ち、スティンガーの頭をストレイフに噛み砕かせた。
最後の騎士王
5作目『最後の騎士王』では6代目カマロをスキャンしての登場となり、プロポーションも旧トリロジーで慣れ親しまれた体型に戻った。
本作にて第二次世界大戦中に連合国側に協力したという設定が加わり、メルセデスベンツ770らしき車両に偽装して「悪魔の旅団」と恐れられたアメリカ・カナダ共同のコマンドー部隊・第1特殊任務部隊と共にナチスの拠点を襲撃した過去を持っている模様。戦時中の彼の異名は様々だが、「優しいとは程遠い」とされている。ホットロッド (それまでの作品におけるホットロッドとは別人)とはその当時も同僚だった。
地球来訪以前に発声機能を失って以来、声を取り戻すのはいつになるのかとファンをたびたびヤキモキさせてきた彼だが、本作で遂に自身の声を取り戻すに至った。序盤のシーンでデイトレーダーから手に入れた部品を取り付けた際はSiri(吹き替え:織部ゆかり)の女性的な合成音声となってしまい彼を落胆させたが、終盤でオプティマスの洗脳が解けたのを機に彼自身の声で喋れるようになった。オプティマス曰く彼の声を聴いたのは「サイバトロン星崩壊の時以来」とのことだが、だとしたら第1作目のラストは一体…
声を取り戻したことでそれまで不明瞭だった彼の口調や性格がハッキリとしたが、一人称は「俺」で「クソ野郎」といった口汚い言葉も使うなど、本作の彼は初期の作品のような愛嬌や可愛さよりも『ロストエイジ』以降の粗暴な面がベースとなっているようだ。古代の龍の騎士団に対しても、目の前で仲間と共に無礼な発言をしている。
また、どのような経緯でその能力を持つに至ったかは不明だが、本作のバンブルビーは体をバラバラに吹き飛ばされても自力で元に戻る能力を持っており、予告編を観たファンを驚かせた。また、市街地でのバリケードとのカーチェイスではビークルモードの状態から部分的に変形して頭部と腕部を展開し、バリケードを退ける芸当も見せている。
武器はお馴染みの腕部のカノン砲の他にも両足の銃を使用。ネメシス・プライムとの戦闘シーンでは大型の戦鎚セイバートロニアン・ハンマーを用いて応戦していた。
BUMBLEBEE
スピンオフ映画『BUMBLEBEE』ではG1シリーズと同じくフォルクスワーゲン・ビートルに変形する。
本作で故郷サイバトロン星では「B-127」という名前で呼ばれており、バンブルビーという名前は地球で出会い親しくなった少女チャーリー・ワトソンから名付けられたことが明かされた。
メガトロンがオールスパークの探索に向かい消息を絶ってからもなお戦闘の続くサイバトロン星から仲間達と共に脱出し、オプティマスからオートボットの反攻の拠点となる地球を守る命令を受け、独り西暦1987年のカリフォルニアに飛来したが、セクター7の演習区域の真っただ中に降り立ったが為にバーンズ率いる軍勢からの逃避行を強いられる羽目になる。
その過程でウイリスMBジープをスキャンしていたが、直後のブリッツウイングとの戦闘で負傷し発声機能と記憶を失い、キャンプ場でビートルをスキャンし機能停止状態となる。その後紆余曲折を経てチャーリーの車として譲り渡り、彼女の前でトランスフォーム。今作では記憶を失った影響か子供のような性格が強調されている。チャーリーとは不器用ながら、つかの間の平穏な時間の中で絆を育んでいく。
武器は右腕が変形するブラスターと左腕に収納されたスティンガーソードと複数のマシンガン(サイバトロンでの戦闘で使用していた)で、ディセプティコンと対峙した際にはその場にある鉄骨や鎖なども武器として使用した。従来のシリーズと同様に戦闘時には顔をマスクで覆い隠す。また、チャーリーがセクター7に危害を加えられ激昂した際には目が赤く変色するシーンも見られた。
また、今作のバンブルビーは、なんとビークル時の車体底部にロボットモードの頭部が格納されている(これは実写映画版バンブルビーのトイをはじめ、多くのカーロボット系トランスフォーマーの商品で見られる特徴でもある)。チャーリーが修理のために車体底部に潜り、バンブルビーと目を合わせてしまうシーンはトレーラーでも見られるが、ある意味では『トランスフォーマー』という作品自体を象徴するかの様なシーンである。
更にトランクから腕を出して手を振ったり、ロボットモードの状態で下半身はビークルモードのままタイヤで走行したり、工事中のトンネル内でパトカーとのカーチェイスを繰り広げた時は車幅を狭くして幅寄せをやり過ごしたりと自身の変形機構を巧みに使ったシーンが随所に見られる。