pixiv内ではFF7タグでの投稿が大多数を占める。
概要
1997年1月31日に発売されたFFシリーズ初のPS用RPG。
シリーズで国内出荷本数が400万本を超える唯一の作品(インターナショナル版、アルティメットヒッツ版含む)。現在も国内外問わず人気の高い作品として知られ、本作の派生作品も多く制作されている。
SFCからPSへのハード変更に伴いマップがプリレンダリング、キャラクターがポリゴンで表現されるようになった事が特徴として挙げられ、特に物語中にCGムービーを挿入する手法が初めて用いられ、後の多くのゲームに影響を与えた。
挿入されるムービーの一部は冒頭シーンをフィールドマップ上に合わせる事でシームレスにムービーへ移行する演出が行われており、中にはムービー再生中にもキャラクターを動かす事が可能。
また、当時としてはCD-ROMディスク3枚組というボリューム(実際ムービーデータが容量をゲーム本体より占めている為こうなった)も話題となった。
本作で確立された要素は多く、バトルシステムではマテリアが登場。また、召喚魔法の演出が初めてCGアニメーション化された。
FFシリーズにおいて、行動パーティ人数の上限が4人から3人へと初めて変更された。メインパーティは9人おり、場所によっては3チームに分かれて行動する場合がある。
特色
世界観の変化
前作のFF6までは、機械文明の高度な発達もみられたが、まだ西欧ファンタジー風な世界観をベースにしていた。
しかし本作では、機械文明がさらに増大・発達し、現代や近未来的な科学技術が使用されていたり、古代人類や異星生物などの設定が登場するSFチックな世界となっている。
また、ウータイのような和文化・東洋的文化の国や、コスモキャニオンのようなインディアン(ネイティブアメリカン)的なコミュニティなどが加えられ、「RPG=中世西欧的ファンタジー」というくびきを完全に脱し、ファイナルファンタジーシリーズ独自の世界観が構築されることとなった。
これらの要素は、以降のシリーズ作品にも大きな影響を与えることとなった。
登場人物の表面と本質
おそらく多くのファンをいろんな意味で驚愕させたであろう、本作に登場するパーティキャラクターたちには周囲に表向きに振る舞っている(本人の自覚が無い場合も含む)人格と、本来の素の自分あるいは本質的な人格とが大きく異なっているという特徴がある。
物語が進むにつれてそれが徐々に明るみになっていき、最終的に登場時とはかなり違った(あるいは全く違った)キャラクターとなっていることに驚いた人も多かったハズであり、そうしたギャップが本作のキャラクターにファンが魅力を感じる一因にもなっているとされる。
登場キャラクター
パーティキャラクター
神羅カンパニー
チャドリー(リメイク版からの新キャラ)
アバランチ
重要人物
ガスト・ファレミス(故人、元神羅の科学者、エアリスの実父)
ルクレツィア・クレシェント(神羅の科学者、宝条の妻)
その他
マリン・ウォーレス(バレットの継娘)
エルミナ・ゲインズブール(エアリスの義母)
コルネオ(ウォールマーケットを牛耳るドン)
ブーゲンハーゲン(コスモキャニオンの長老)
ダイン(コレルプリズンのボス、マリンの実父)
エレノア(故人、ダインの妻)
イファルナ(故人、エアリスの実母、純血古代種最後の生き残り)
キリエ・カナン(元は2年後の小説版のキャラ。リメイク版から登場)
レズリー・カイル(元は2年後の小説版のキャラ。リメイク版から登場)
モンスター
スピンオフキャラクター
FF7AC
BCFF7
CCFF7
DCFF7
タイトル展開
『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』
1997年10月2日にリリースされた後発版。
日本国内での販売本数300万本突破記念として、アメリカ版における追加部分を逆移植したバージョン。
新ボス等が追加されているが、ストーリー自体は通常版と変わらない。また4枚組ディスクとなりDISC4はデータベースになっている。
セーブデータは通常版から引き継ぐ事が出来るが、通常版では使えなくなる。もちろん、不思議なデータディスク(チョコボの不思議なダンジョン付属)に収録されているFF7の特殊なセーブデータも使える。
以降発売のアルティメット版などの廉価版やアーカイブ作品も、インターナショナル版と同内容となっている。
COMPILATION of FFVII
FF7の派生作品集。
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
FF7AC。エンディングから2年後の世界が舞台。
ニブルヘイム事件と、ザックスとクラウドの逃亡劇を描いたアニメ作品。
BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-
FF7BC。『FF7』に至るまでの6年間が舞台。
CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-
CCFF7。7年前の世界が舞台。ザックスが主人公。
DIRGE OF CERBERUS FINAL FANTASY VII
FF7DC。エンディングから3年後の世界が舞台。ヴィンセントが主人公。
DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE FINAL FANTASY VII
FF7DCLE。FF7DC本編の第4章と第5章の間のエピソード。
HDリマスター版
2015年12月6日にPS4、2019年3月26日にはニンテンドーSWITCHに向けて、インターナショナル版をベースとしたHDリマスター版が配信された。
当初はNINTENDO64ソフトとして開発されていたとされるもプレイステーションでのリリースとなった作品が、22年の時を経て任天堂のゲーム機で登場する事になった。(後述)
『FINAL FANTASY VII REMAKE』
2020年4月10日に発売された、ファイナルファンタジー7のリメイク作品。詳しくはリンク先参照。
余談
前作までとの細かな違い
通常戦闘BGMがこれまでと異なり、伝統のイントロ(デケデケデケデケのアレ)が無い。また勝利のファンファーレも後半がこれまでと異なる。ただし、従来同様の勝利のファンファーレはチョコボレースで流れる。これらは植松氏がマンネリと感じたために変更したらしい。
初めてのフィールドに出るまでが長いFF。
ミッドガルの巨大さを演出している為か、少なくとも「Ⅵ」までのファイナルファンタジーシリーズと比較すると圧倒的にフィールドに初めて出るまでの道程が長い。開始早々フィールド画面だった初代とは正反対である。
当時のプレイヤー間での噂
物語中に多くの謎がちりばめられているためか、発売当時は多くの裏ワザなどの噂があり、その中でも「エアリスの復活」と「セフィロスが仲間になる」はあまりにも有名。
結論から言えば、エアリスはバグ技を使えば一応可能だった。セフィロスはチートツールを用いれば可能だが、実用には疑問視がある(NPCに近い為)。
断絶の原因?
当初、任天堂以外のゲーム機でリリースと発表された際は世間に衝撃を与えたのだが、一方で任天堂とスクウェアはこれを機に関係が断絶した。
・・・と、いうよりは実際の断絶の理由は別にあり、当時のスクウェア側・「デジキューブ」の経営戦略発表でのビジネス上の配慮の無さ(致命的な失言)が亀裂を生んだ事にある(スクウェアの任天堂出禁事件を参照)。
こういった過去があった為、関係修復している現在でもスマブラ3DS/WiiUでクラウドが参戦した際は驚かれた。
幻となった64DD版
本来は64DDソフトとして作られていたが、プラットフォーム変更に伴い開発中止された。
これまでと異なり、斜め移動が多い事やフィールドがポリゴンで作られている事で従来の4方向移動から8方向移動や視点を360°回転できたところに「64コントローラーの3Dスティック」を使用する事を想定されていたと思われる。後年の移植等でアナログスティックを使うと方向キーで操作するよりも移動しやすいところからも窺える。
64ビットゲーム機に時を経て
NINTENDO64とプレイステーションの覇権争いの原因となったわけだが、20余年あまりを経て、HDリマスターが任天堂の64ビットゲーム機で発売されたのは、当時を知らない人からするとなんて事ないかもしれないが、当時を知る者からすれば時の流れと感慨深いものがある。
また断絶期は任天堂のゲーム機ではファイナルファンタジーはおろかスクウェア作品は今後絶対に出る事はないと思われていた事(概ね事実となっていた)である。
関連タグ
- ファイナルファンタジーシリーズ
- 神羅カンパニー
- ゼノギアス:FF7の構想案の一つから生まれた作品とされる
- エアガイツ・キングダムハーツ:本作のキャラがゲスト参戦
- スマブラ3DS/WiiU・スマブラSP:クラウド参戦・セフィロス参戦(SPから)
- プレイステーションクラシック:インターナショナル版収録
- PS4・ニンテンドーSWITCH:HDリマスター版配信中
- レトロゲーム
表記揺れ
ファイナルファンタジー7 ファイナルファンタジーVII ファイナルファンタジーⅦ
派生作品
FF7DC DCFF7 ダージュオブケルベロス FF7DCLE
用語
評価タグ
外部リンク
FINAL FANTASY VII REMAKE 公式サイト