基礎データ
他言語版の名称
英語 | Magearna |
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イタリア語 | Magearna |
スペイン語 | Magearna |
フランス語 | Magearna |
ドイツ語 | Magearna |
韓国語 | 마기아나 |
中国語 | 瑪機雅娜(繁体字)/玛机雅娜(簡体字) |
概要
初登場は「ポケットモンスターサン・ムーン」。
2016年2月15日に公式サイトで発表された幻のポケモンで、その公開と同時に映画の正式タイトル「ボルケニオンと機巧のマギアナ」も発表された。先行登場の幻ポケモンではマナフィに次ぐ。
金属でできた機械仕掛けの妖精やお姫様のような外見であり、タイプもその見た目通りはがね・フェアリーの複合。同じタイプの先輩としてはクチートやクレッフィが存在する。
「じんぞうポケモン」の名が示す通り、約500年前に稀代の天才科学者によって造られた人造ポケモンである。
過去にはポリゴンやゴルーグ等、人の手で作られたポケモンは存在していたが、分類まで人造ポケモンとなっているポケモンは史上初。その後タイプ:ヌル、シルヴァディが「じんこうポケモン」と分類されている。
人のお世話をするのに便利な能力として、意識を同調させて相手の気持ち・思考・体調などを感じ取る力を与えられており、傷ついたポケモンがいれば、その痛みや苦しみを感知して助けにいくという。同時に人の言葉を理解する知能も有しているが、喋ることは出来ない。
下半身のスカートのシャッター部分を閉じ、胴体や頭と言った上半身を収納する事でモンスターボールの様な形態に変形する事が出来る。眠るときにこの形態になり、悲しいときもこの形態になる模様。ゲームでボールから出るときもボール形態で飛び出し、そこから通常の形態に変形している。
その他、両腕の先も花びらのように展開できるカラクリが仕込まれており、気持ちを和らげる香りの花を出せる他、専用の「フルールカノン」等を始めとしたビーム技の発射口としても機能している。
そして球状の胸には『ソウルハート』と呼ばれる、とある天才科学者がポケモンの生体エネルギーを集めて作り出した人造の魂たるパーツが埋め込まれており、言わばこれがマギアナの本体と言うべき代物である。
機械仕掛けの身体はただの器にすぎず、その為、万が一ソウルハートが抜かれてしまうと全く動かない抜け殻となってしまう。
現在の銀色を基調とした姿も、誕生時施された全身の塗装が年月が経って剥がれ落ちた状態である。生まれた当時は紅と金色の美しい姿で、スカートの前方には王家の紋章が飾られていた。頭部が引っ込むとモンスターボールのように見える。
この500年前の姿は色違いではなく姿違いであり、図鑑説明やアイコンも通常の姿とは別扱いになっている。
名前の由来は恐らく、ラテン語で機械を意味する「マキナ(machina)」に、英語で歯車を意味する「ギア(gear)」を組み合わせたものと思われる。
ポケモンの生体エネルギーを宿した機能を持ち、腕が花びらのように開く、更に専用技の「フルールカノン(「フルール」とはフランス語で「花」の意味)」など、とある人物が作った兵器を思わせる特徴を多く持つが関連性は不明。
なお、初登場した第7世代において500年前の姿のマギアナを手に入れることはできないが、図鑑データだけは存在していたようで、図鑑説明文もちゃんとある。
現在では後述する「ポケモンホーム」にて確認することができる。
ゲーム上における特徴
入手方法
映画「ボルケニオンと機巧のマギアナ」の入場者プレゼント『スペシャルガオーレディスク「マギアナ」』についているQRコードを『サン・ムーン』または『ウルトラサン・ウルトラムーン』内の「QRスキャン」で読み取ることで入手できる。ただし殿堂入りしていないとスキャンできない。
QRコードは有志によってネット上にアップロードされているので、ネット環境さえあれば誰でもスキャン可能なため実質全員配布に等しい。
ただし受け取り場所はポケモンセンターではなく、ハウオリシティ内のショッピングモールであることに注意。
なお、配布ポケモンとしては珍しく親が自分となる為、ID厳選をせずとも自由にNNを付けることができる。今までの配布ポケモンが親固定(ジラーチなら「タナバタ」「ネガイボシ」等)で、NNが変えられなかったのとは対照的である。
2020年配信のポケモンホームにて、全国図鑑完成特典として500年前のマギアナが貰える。なお、受け取るにはスマホ版のふしぎなおくりものからで、Switch版では受け取れないため注意。またNNをつけられるタイミングは受け取った直後のみで、そこで「いいえ」を押してしまうとNNがつけられなくなる。
性格は「おっとり」、個体値は「31-30-30-31-31-0」で固定される。『剣盾』には当初送れなかったが、アップデートにより送れるようになった。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族値 | 80 | 95 | 115 | 130 | 115 | 65 | 600 |
華奢なイメージだが、幻のポケモンだけあって全体的に高水準な種族値の持ち主。
特攻の種族値が特に高く、攻撃の方もそこそこ。はがねタイプらしく防御・特防も高く、HPも意外とあるので、十分な硬さを発揮できる。
反面、素早さは遅すぎではないものの低め。やっぱり重い……とか言っちゃダメ。
特性は専用の「ソウルハート」で、場のポケモンが倒れると特攻が1段階上がる。
この倒れるポケモンは敵味方問わず、自分が倒そうが倒すまいが関係なしである。
専用技の「フルールカノン」は、フェアリー版「オーバーヒート」と言うべき性能を持つ。
特攻が2段階下がる点も同じだが、前述の特性のお陰である程度デメリットを緩和できる。
人造ポケモン=ロボットということなのかやたらビーム系が豊富。
苦手なじめんタイプ対策の「れいとうビーム」や、一致技の通りが悪いはがねタイプ対策の「はどうだん」も覚えられるのは嬉しい。『剣盾』では「でんじほう」まで手に入れた。
一方でフェアリー技は他に「マジカルシャイン」と「ドレインキッス」しかない。……「ミストバースト」?
更にクレッフィ専用だった「トリックガード」、マナフィ専用技だった「ハートスワップ」まで覚えてしまう。
実は「ギアチェンジ」も覚えるので物理型もできる。
但しあまり物理技は豊富ではない為、特性を殺さないように「フルールカノン」込みの両刀の方がいいだろう。
ちなみに「じゃれつく」は覚えない。
そしてもはやお約束なのか「だいばくはつ」「じばく」も覚える。
いくら何でも最近の幻のポケモンは自爆できる奴が多すぎではなかろうか……
自傷技は他に「ミストバースト」と「てっていこうせん」を覚る。こちらはタイプ一致だからある意味仕方ないか。
『剣盾』にて「バトンタッチ」を覚えられるようになり、特性や先の「ギアチェンジ」・「めいそう」等と合わせてバトン型もできるようになった。
ちなみにマナフィが転送できない関係か、「ハートスワップ」は『剣盾』で使用することができない。
映画でのマギアナ
CV:寺崎裕香
500年前に超カラクリ都市・アゾット王国のエリファスによって生み出された存在だが”とある事情”により行方不明になっていた。劇中で世界に一体しかいないポケモンと明言されている。
人里離れたネーベル高原に隠れていたようだが、アゾット王国の支配をもくろむ大臣ジャービスの一味によってさらわれてしまう。マギアナを取り戻すべくサトシたちがボルケニオンと協力して立ち向かうというストーリーが展開される。
エリファスはマギアナに二つの役目を与えている。
一つはアゾット王国の王女の護衛・遊び相手の役目、もう一つの役目は映画中に分かるが今回の事件の引き金でもある。
映画の予告では見せたボール形態はムコニャのニャースとほぼ同じ大きさであり、マギアナの高さが1.0mなので割とデカいポケモンである。
見た目どおり、性別(ジェンダー?)はメスで、鋼鉄の体故に重い体重の事は凄く気にしている様子。
アニポケのマギアナ
『サン&ムーン』編116話でようやくの初登場。
リーリエの自宅にて、彼女の父・モーンの隠し部屋の戸棚の中に起動しない状態で置かれていた。
詳細は劇場版とほぼ同一だが、どうやらこの世界線ではボルケニオンと出会わなかったようで、リーリエが生まれた頃、異国の骨董屋の隅で死んだように動かない姿を発見したモーンが直感で購入した。
ソウルハートのエネルギーがない状態のため一度も動いたことがないが、リーリエは残された日記から父の思いを感じ取り、Zリングを所有する覚悟やマギアナの完全な起動を誓っている。
その後、ゾロアークが幻影で見せたルザミーネ一家の思い出とリーリエの父と会いたいという気持ちに反応し、再始動する事に成功した。
関連イラスト
関連タグ
ギアル系統:一部にギアル系統に類似する部位がある。
ディアンシー:プリンセスな見た目が似ている。フェアリータイプな部分も共通。
仮面ライダーゼロワン:同じ名称のヒューマギア(アンドロイド)がモブとして登場している。ただこれは、そのアンドロイドの職業がアナウンサーの為、「アナウンサーのヒューマギア」という名前を縮めたもの。