概要
身長167cm、バスト99.9、ウェスト55.5、ヒップ88.8センチのボイン悪女。
ルパン同様、正体は不明で、ルパンからは「謎の女スパイ」とも評されている。
誰もが認める美貌の持ち主という設定がある究極の美女。
日本の創作においても妖艶な悪女というセックスシンボルとして代表的なキャラクターの一人である。名前の通り国籍は日本で北海道浜中町出身とされている(作者であるモンキー・パンチと同じ)。
演じた人物
声の出演
実写出演
- 念力珍作戦:江崎英子
- 2014年実写:黒木メイサ
- ルパン賛成:木の実ナナ
- ルパン三世(ルパンしゃんせい):松本伊代→立花理佐
- スマスマルパン三世:柴田理恵
- ルパン三世 I'm LUPIN:沙羅さおり
- ルパン三世―王妃の首飾りを追え!―:大湖せしる
元ネタ
名前の由来は、原作者曰く部屋にあったカレンダーに載っていた霊峰富士の裾野が美しかったため、そこから思いつきで付けたと語っている。
また、モデルとなったのは『三銃士』に登場する悪女、ミレディー。
原作者が海外映画好きであり、007の主人公、ジェームズ・ボンドの敵役のガールフレンドや敵国の女性スパイ、通称ボンドガールもモチーフモデルにしているという。
栗田貫一曰く初恋の人の思い出も参考にしているとも話していたらしく、「おっぱいが大きくてねえ……」と感慨深く語っていたらしい。
ビジュアル
原作において各話ごとにビジュアルと設定が異なる。インタビューで原作者の息子が「父は登場する女性は全て峰不二子にしてしまっていた」とコメントする程。もともと原作ルパン三世は1話完結の読み切り形式のつもりで描いていたため、不二子に限らず登場キャラクターの設定が変わることはよくあった話なのである。
アニメ化において、1人の人物にするためにある程度設定が統合されたが、レギュラーの登場人物中で最もキャラクターデザインの変化が激しいキャラクターであり、作品ごとにデザインが大きく変化し続けている。
アニメ版で共通していることは小顔で瞳が大きめで魅惑の体形、髪型や色合いに変化はみられるもののボリュームのある茶髪だということである。
2019年1月年放送のTVスペシャル『グッバイ・パートナー』では、これまでのキャラクターデザインと異なった現代的で線の細い容姿となった。特に作品前半ではストレートヘアにしていたことも相まって、言われなければ不二子とは分からない清楚なお嬢様系のデザインになり、ネット上で大きな反響を呼んだ。このデザインは次作『プリズン・オブ・ザ・パスト』以降の作品にもある程度引き継がれており、時代に合わせたキャラクターデザインの刷新が図られているようだ。
ファッション
不二子は機能性よりも自分自身の武器である女を最大限に生かせる恰好を好んでおり、雪山であってもミニスカート姿で登場したことがある。
作中の不二子の衣装は制作した当時の最先端ファッションであり、東京ムービーの企画書“パイロットフィルム”においてシスコルックから、パリ・モードまで、華麗なるアバンチュールを彩る、峰ルックのアラカルト。敵を欺く女の装い。しかし、忍び寄る男の影。と紹介されるように制作者側は不二子のファッションに並々ならぬ情熱を傾けている。
世間が不二子のファッションに追いついた頃には不二子はまた新しいファッションを纏っており、ファッションに精通している者すら、不二子の衣装で当時のファッションの移ろいが見て取れると称する程である。
バイク
バイクに乗る際は全身を覆うライダースーツを着ている場合が多いが、アニメ第1シーズンが放映された当時の日本では、まだバイクに乗り自分で運転をする女はいなかった。
アニメ第1シーズンでは黒い夏服、黒いミニスカート、黒いブーツ(黒いロングブーツ)の衣装でバイクに乗っていることもある。
また作中において彼女の愛用するバイクはバイク好きからみてもかなりのゴリゴリの通好みなものであり、1,000万円相当のプレミアバイク、前半分と後ろ半分が別々なカスタムバイクなど身内に相当なバイク好きでもいない限り、乗ることができないであろうバイクをガンガン乗り回している。
人物
金と宝石をこよなく好み、目的のためなら仲間を裏切ることも簡単に行い、ルパン相手でも平気で裏切っている強かな悪女(そもそもアニメ第一回からして、何の躊躇いも無く銭形警部にルパンを売っている)。
それゆえ次元や五ェ門からの信頼は限りなくゼロだが、対するルパンは「裏切りは女のアクセサリー」と基本的に許している。
そんな彼女であるが、自身も経験、才能、そして己の美貌を過信しがちな悪癖のせいでツメが甘い一面があり、第三者の誰かと組んだ際には、ほとんどの確率でその第三者に裏切られている。
また、裏切りが過ぎることが原因で裏社会では信頼が無いらしく、悪役側から色々な意味で度々マークされていることが多い。事実拘束した敵側が専用のくすぐり装置を既に用意していたほどである(その意味…分かっておりますねぇ)。
ただし近年ではお互い流石に懲りたのか、ルパンは不二子の裏切りに対し保険をかけるケースが増えた。彼は盗んだ品物の美術的価値を重視する事もあり、裏世界への悪質な転売の危険がある時は保険をほぼ確実に仕掛けている。
不二子の方も甘ったれた色仕掛け一辺倒に頼る事は少なくなり、自分の力だけでも窮地を切り抜ける女傑としての側面が強くなってきている。
ルパンと異なり、美術品などは(わかりやすい美を除き)金銭的な価値しか見出していない。
また、金銭財宝への執着心の強さも違い、場合によってはルパンですらやむをえず手放すことになっても手放しきれず、思わぬドジを踏んで結局ルパンたちに助けてもらうことになるなど、上記の悪癖からくる失敗も相まってどこか憎めない一面もある。
金持ちの財産目当てに結婚や婚約したことも幾度となくあり、金さえもっていれば容姿にはあまり拘らない様子。
また自身の美に絶対的な自信と向上欲を持っているため、特に自分の美をさらに高めるアイテムや方法を追い求めることにも余念がない。美を損ねる老い等も嫌うために永遠な若さを求めることもある。
『ルパン三世』のアニメシリーズが途中からコミカル路線にシフトしたことで不二子も全体的にギャグキャラ扱いされるようになっており、不二子自身が人を殺すことなどのダークな展開がアニメで描写されることはなかった。
一方『峰不二子という女』では、第1話にてある教団に捕まって処刑されかけた際、牢番を色香で魅了して昏倒させた後に自身の身代わりに仕立て上げ、その牢番がギロチンによって処刑される中で自身は脱出するなど、他のシリーズとは違う底知れないダークな一面が描かれていたりもする。
現在でも、敵対組織の女性構成員に対しては容赦はない。
ただし基本的に物質的なターゲットは基本的に金と宝石と美に集約される事や、人的なターゲットは大富豪だったり稀代の悪党であったりするので、美しい悪女の代表格な存在ではあり、自身の欲望に忠実ではあるがあまり外道な行為は行わないというイメージが一般的である。
ルパンが本当に死にそうになった際は心の底から涙を流したり(第1テレビシリーズ「脱獄のチャンスは一度」「タイムマシンに気をつけろ!」など)、敵に追い詰められお互い死にそうになる場面(第二テレビシリーズ「追い詰められたルパン」)では最後まで一緒にいようとするなど(この際ルパンは不二子を逃がそうとした)、好き嫌いからすれば「嫌いでない」のは確かである。
また、『ルパンVS複製人間』において、マモーからルパンを捨てて共に不老不死を手に入れようと誘われた際に、「永遠の若さは欲しいけど、ルパンと一緒じゃなければイヤ」と突っぱねており、不二子にとってルパンが特別な存在であることがわかる。
ロマン(特に恋愛に関するもの)を素直に感じる感性は持っており、金銭的に無価値でも上記のようなわかりやすい美術品や記念品はちゃんと大切に扱ったり保持したり、ルパンが思い出の品を持っていた時は素直に抱擁した事もある。
同性や年少者に対しては利害が絡むような理由がない限りは態度は柔らかく、身分を偽った結果世話役として潜入した時は子どもなどがなるべく巻き込まない配慮は怠っておらず、ルパンを騙す共犯の女性と仲良くワインを乾杯していたり、クラリス相手の様に時に大人の女として面倒見が良い姿勢を見せている。
逆にいわゆる大人のセレブであったレベッカ・ロッセリーニとは様々な要因で張り合いを見せた。
記憶喪失状態になったことが2度あるが、その際は普段の性格が嘘のようにしおらしくなっていた。
また、コナン対ルパンスペシャルでは相手が体は子供・頭脳は大人な少年であっても、「…お姉さんを本気にさせた坊やが悪いのよ」と言ってその若さの秘密について興味を示していた。
原作において
原作では謎の人物として登場し、一貫した設定が無い。仲間内での評価はアニメ版とは逆で、意外にもルパンからは冷遇されており、不二子よりも次元や五ェ門の救出を優先されたり、クビにされかけたこともある。アニメ版同様に頻繁に裏切り行為を働くが、それにうんざりするのは主にルパンの方で、むしろ次元や五ェ門の方が彼女の擁護に回ることが多い。
アニメファン以外からも理想の女性(あるいはその対極)のタイプで名前が挙がることは多く、なつかしのアニメ特集でのお色気担当の常連でもある。
不二子とルパン一味
不二子がルパンを甘い声で仕事に誘う際、彼の傍には次元と五ェ門がおり、二人がルパンに何か裏があると咎める一方でルパンが不二子の色香に負けて快諾してしまうというのがお約束の流れである。
『セカンドの美学』において歴代のアニメシリーズ、特に第2シリーズの増山江威子による声の高低差を科学的、心理学に検証した結果、不二子はあえて次元と五ェ門の前で仕事の話をしている可能性が高く、二人が仮に不二子の仕事に否定的でもルパンを助けるために手を貸すことを最初から見越した上での言動であるという。
また同番組内での検証から不二子の大きな上向きの胸は乳腺が非常に発達していることから幼少期からしつけの行き届いた家庭で好き嫌いなく食事をとっていたであろうこと、あえて見せる下着とは別に不意に見えてしまう下着に白が多いのは心の切り替えが早いことと少女の気持ちに脱し切れていない、母親が傍にいなかった可能性が示唆された。
このことから同番組では原作の46話、東西京北大学の電子医学部に在籍していた不二子には医者の父親と優秀な三人の兄がいたものの皆、死亡してしまっていることに着目した。
自分を厳しくしつけていた父親を銭形、優秀な兄たちをルパン、次元、五ェ門に無意識に当てはめ傷付いた心を泥棒という行動で癒しているとする考察がなされた。
もっとも原作では一貫した設定が無いためにこの考察はこじつけともとれるが、無意識下とはいえ「ルパン一味を"家族"として見ているからこそ、裏切っても許してもらえるという甘えがある」ともとれる。
余談
ちなみに、意外にも不二子は男性よりも女性からの人気が高いらしい。美貌と女であることを武器に使い男を手玉にとる様子に「強かな女性」という憧れを持たれているらしく、不二子を演じた増山江威子にとっても不二子は憧れな女性であったらしい。また、藤原紀香も「ルパンの実写版のチャンスがあったら不二子をやりたい」とかつて語ったこともある。
ちなみにルパン三世の関連作品である『ルパン小僧』の主人公は、ルパンと不二子の間にできた隠し子であり、トリビアの泉の番組の中では実際に作者がルパン四世と認めている。
『薬師寺涼子の怪奇事件簿』を執筆した田中芳樹は、「日本の悪女キャラで浮かぶのは峰不二子くらい」という旨の発言をしている。
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マチコ・ヴァレンシア、工藤有希子、ベルモット(名探偵コナン)、フミ子: 峰不二子をモデルにしたキャラクター。
峰理子: 峰不二子がモデルと思わしきキャラクターが母親で名字も共通。
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