基礎データ
全国図鑑 | No.298 |
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ホウエン図鑑 | No.054 |
新ホウエン図鑑 | No.055 |
シンオウ図鑑 | No.124 |
新イッシュ図鑑 | No030 |
セントラルカロス図鑑 | No.041 |
ぶんるい | みずたまポケモン |
タイプ | ノーマル / フェアリー(第6世代から) |
たかさ | 0.2m |
おもさ | 2.0kg |
とくせい | あついしぼう / ちからもち |
他言語版の名称
英語 | Azurill |
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イタリア語 | Azurill |
スペイン語 | Azurill |
フランス語 | Azurill |
ドイツ語 | Azurill |
進化
ルリリ → マリル (なついている状態でレベルアップ)→ マリルリ(Lv.18)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)に初登場したポケモン。
ただし、ホエルコとカクレオンなどとともに、映画『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』にて原作ゲーム「ルビー・サファイア」に先立って公開されている。
懐くとマリルに進化するポケモン。
マリルorマリルリに「うしおのおこう」を持たせてタマゴを産ませると産まれる。
進化後と違い、みずタイプではなくノーマルタイプを持つ(「ポケモンXY」以降フェアリータイプは共通)。
また両手が存在しないため、アニメ的にも漫画的にも絵的にも今一つ動かしにくい。
公式絵の表情は、キャプション画のように今にも泣きそうな困り顔をしている。
ベイビィポケモンなだけあって臆病なのだろうか(戦闘時のグラフィックでは笑顔であることが多い)。
野生下では主に水辺に生息し、晴れた日に水遊びすることを好む。
尻尾の球には成長に必要な栄養素が詰まっており、非常に弾力性に富む。これを使って跳ねる方が歩くより速いらしい。マリル同様に浮き袋としての役割も果たす。
また、ハンマーの要領で体を振り回す事で長い距離を移動する事ができるようで、最高記録は10m(なお、ルリリ自身の大きさはカービィと同じぐらいである)。
敵に出会うと尻尾を使って戦うが、何分栄養が豊富なので弱点にもなりそうである…。
面倒くさいだけでこれといった長所が存在しないと不評なベイビィポケモンではあるのだが、XYで野生出現していることにはちゃんとした意味があったりする。個体値については3V保証である。
また遺伝技はマリルのほうが使い勝手の良いものが揃っているので、捕まえたルリリを懐かせて進化させると高個体値狙いも捗りやすい。
「ポケモン剣盾」の追加コンテンツ「鎧の孤島」にルリリ系統が内定しているが、本作は進化前の技を進化しても基本的に思い出せる仕様上、ルリリとマリルの覚えられる遺伝技の格差は無くなっている。
対戦でのルリリ
HPが50、防御特防が40、攻撃特攻素早さが20の計190と、貧弱なベイビィポケモンの中でもダントツの低種族値の持ち主で、ヒマナッツに匹敵し、ユキハミに次ぐ第5位の低種族値を誇る。しかし進化後を知っていれば察せると思うが、特性がちからもちなおかげで特化すれば物理火力だけは一線級。具体的には力持ちA特化ルリリ>無補正A252プテラである。お前のようなベイビィポケモンがいるか。おかげで最序盤から野生出現するBWやXYでは技マシンに頼る必要はあるが、並のポケモンが相手ならタイプ一致おんがえしで確殺する重戦車アタッカーと化す。3V以上確定のXYなら攻撃Vの厳選も極めて楽。
そんな可愛い容姿に似合わない火力から、対戦でもトリックルームアタッカーとして一部のマニアには実戦採用されることが時々見られた。当然の如く耐久は紙だが、タイプ一致すてみタックルはマリルリのたきのぼりを上回る火力を出せる上、素早さが20族というナットレイやコータスと並ぶ超鈍足であり、一概にネタと侮れない強さを持っていた。ただしすてみタックルは第三世代の教え技限定で入手難易度が高く、大抵はおんがえしやからげんきで代用されていた。また、ルリリの状態ではじゃれつくを覚えられないため、フェアリータイプはほぼ耐性面でしか機能しない。
第七世代ではZワザの登場によりZはねるで攻撃を3段階上げるという積みの手段を得た。そして第八世代ではおんがえし・やつあたりの廃止により一致技の威力がのしかかりの85にまで落ち込んでしまうものの、それまではマリル限定だったはらだいこがとうとうタマゴ技に追加され、進化後よろしく『はらだいこ→アクアジェット』の動きができるようになった……がアクアジェットはタイプ不一致のため意外に火力は出ない。
……と、これまではあくまで趣味枠としてトリックルームに採用されるだけの立場だったのだが、第八世代では一転、ダブルバトルにおいて構築の一員としてお呼びがかかるようになった。ルリリと相性がいいポケモンが登場したのである。それがセキタンザンとデスバーンの二体。セキタンザンの方は単純で、全ポケモン中最低威力のアクアジェットでセキタンザンのじょうききかん+じゃくてんほけんの起動役になるというもの。ただしこちらはダメージを気にしなければマニューラやドラパルトでなみのりを撃った方がよく、わざわざ貧弱なルリリを採用する理由は薄い。
本命はデスバーンの方で、主にトリックルームを展開した後にデスバーンと並べて使われる。具体的に何をするのかというと、デスバーンが横にいる状態で悪タイプで全体攻撃かつ接触技であるぶんまわすを撃ち、デスバーンにちからもちを渡しながらじゃくてんほけんを発動させてついでにきあいのタスキや頑丈も潰すのである。欲張りすぎだろ。同じ動きは進化後の二体(とホルード)でもできるが、ルリリはぶんまわすの威力が最低かつ、20族であり唯一トリル下でデスバーンより速く動いて力持ちを渡せるため、ルリリが採用される。
当然ながらルリリを採用している時点で狙いはバレバレだが、ルリリの仕事は単純にコンボを起動するだけに留まらず、てだすけやしっぽをふるでの火力の補助やあまえるやみずびたしで相手の火力を削いだり、みがわり貫通のうたうで眠らせたり、ほろびのうたを歌ってからうずしおで相手を拘束するなど、放置されればされるほど存分に場を引っ掻きまわすことが可能。一部では『ルリバーン』などとも呼ばれ、現状ではマイナーながら侮れないタッグとなっている。
性転換について
B2W2までは、♀のルリリはマリルに進化すると♂になる場合がある。
これは性別の比率が違う為であり、割合的に♀の3匹に1匹位が進化の際に性転換する事になる。
バグや設定ミスではなくれっきとした仕様らしいが、他のポケモンにはそんな事は起こらないのにルリリに限って起こる上に具体的な理由付けもない時点でどう考えたってバグである。
初登場から約10年経った「XY」でようやく性転換しないように仕様変更された。
ポケダン
「時・闇の探検隊」では序盤のロリープが出るあたりと、エンディング後のクレセリアに出会うあたりでマリルと兄弟という設定でストーリーに関わってくる。
「マグナゲート」ではマリルリが役回りを持ったことでルリリも登場できている。ルリリは初登場が『ルビー・サファイア』以前なので地味に皆勤賞。
関連イラスト
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