設定
チェックメイトフォーのキングにして、すべてのファンガイアの頂点に君臨するファンガイア皇帝の怪人態。
『闇のキバ』の鎧を纏わずとも充分に強いキング、そんな彼のファンガイア態はファンガイアの世界では最も強いと伝えられる蝙蝠の意匠をもつ、ビーストクラスのバットファンガイア。
人間態のままでも充分な強さを発揮し、戦闘時には『闇のキバ』を纏う事が多いため、この姿を現すのは稀。
故にキングがバットファンガイアとなった姿を見たものは、その瞬間に命を落とす結末を迎える事だろう。
真名は「暁が眠る、素晴らしき物語の果て」。
(仮面ライダーキバ公式HPより)
劇中での活躍
紅音也の変身した仮面ライダーダークキバ、紅渡の変身したエンペラーフォームを同時に相手にしても互角以上に戦い、変身解除へ追い込むほどの力を見せたが、エンペラーフォームのエンペラームーンブレイクとダークキバのキングスバーストエンドの同時攻撃の前に敗れ人間態に戻り、最後は妻子である真夜と太牙を道連れにしようとするもキングの力を受け継いだ太牙に跳ね返された攻撃が致命傷となる。最後は、新しいキングの誕生を喜び、太牙が自分の敵を討つことを願いながら死亡した。
バットファンガイア・リボーン
現代編の終盤において、チェックメイトフォーのビショップが再生ファンガイア軍団に集めさせたライフエナジーと自身のライフエナジーを捧げバットファンガイアを復活させた姿。
頭部の形状が変化しており、生前の理性を失い怪人態のまま暴れまわるだけとなっていた。
渡の変身したエンペラーフォームと太牙の変身したダークキバを追い詰め一度は変身解除に追い込んだが、再変身した二人の連携により反撃され、最後はダークキバのスネーキングデスブレイクを受けたところにエンペラーフォームのエンペラームーンブレイクによって止めを刺され、消滅した。
余談だが、過去編において音也と渡が彼と戦った湖は何故か現代編では干上がっている。しかもかなり深い。この深さで事故が多発したせいか現代編では立ち入り禁止の柵が設けられている。
人間態
演:新納慎也
ビショップやルークと同じく、真夜の様な人間名はない。視聴者からは「過去キング」「過去キン」等と呼ばれることもある。
ロックミュージシャンかV系の様な服装で、(そのせいか音也にはパンク野郎と言われた)後に渡がキングを名乗った時もこの服装をしている。ちなみに髪は亜麻色(くせ毛)。外見が似ているがアンクではない。
一部の視聴者からは『紅一族に全てを奪われた男』と呼ばれることがあるが、実際に妻とキバットバットⅡ世は音也に、衣装やザンバットソード、キャッスルドラン、アームズモンスターは渡に奪われてしまっている(ちなみに衣装は復活した時自分で破っている)。実子もファンガイアと人間の共存という方向性にシフトしてしまったので、事実上、息子にさえ離反された事になる。(「いつの日か必ず、俺の息子がお前たちを倒す」と捨て台詞を残したにも関わらずである。)
流石に可哀想かと思いきや、そもそも人間などの他種族から見れば自分達の脅威である事は間違いないし、ファンガイアの価値観故とは言え、妻にDVをして、妻やⅡ世が離反するきっかけを作っているなど彼にも非があるのは否めない事実である。
一応フォローしておくと、王足り得る威厳やパワーを備えた人物である事に違いはない。
唯一残された物といっていい自我すらも、死後にビショップによって蘇らせられた際に失うという悲惨な末路を辿っている。当のビショップ本人からは狂信にも等しい忠誠心を向けられており、彼を復活させる為に自分の命を捧げたものの、やっている事は結果的に君主から自我を奪い、自分の目的の為に君主を利用しているも同然の行為であるのは皮肉なものである(尚、ビショップはファンガイア全体の為と言いつつ、大牙を自分の目的の為に利用する面があった)。
関連タグ
関連・類似キャラクター
- 草加雅人:脚本家が同じ作品のサブライダーの先輩、「井上キャラ」「思いを寄せる女性がいるが、その思いは一方通行」「愛情表現も交流関係も独善的」「自分以外の男に想い人が惹かれると怒りを露わにする」「強引すぎる一面もあり、周囲から孤立してしまう」「最期まで主人公と和解する事なく死亡した」という共通点がある。
- アークオルフェノク:脚本家が同じ作品のラスボス怪人、「怪人の王で、幹部怪人から忠誠を誓われている」「主役ライダー達はこの怪人の為に造られた」「主役ライダーの最強フォームを上回る強さを持っている」「2号ライダーのシステムを破壊する」「最終決戦で主役ライダーやその仲間と激闘を繰り広げるが、主役ライダーの最強フォームのライダーキックを受けて敗北・消滅する」など共通点が多い。
- コーカサスビートルアンデッド:彼も人間体での名前は「キング」とされているが、『キバ』のキングが暴君とはいえ種族を率いる王者としての強い威厳や責任感や誇りを持っていたのに対し、『剣』のキングはキングサイズなのは態度と実力だけで、自分さえ愉快なら種族の繁栄も誇りもどうでもよく、何もかもを無茶苦茶に荒らして楽しみたがるという破滅的快楽主義者であり、在り方は非常に対照的である。
- モモタロス:裏モチーフ。デザイナーの「打倒、電王」の気持ちが込められている。
- 笛木奏:4号ライダーの後輩、「怪人のトップ」「主要人物の父親」「家族に対する愛情表現が独善的」「自身も強力なダークライダーに変身する」「主人公と激闘を繰り広げる」「最終的に死亡する」といった多くの共通点がある。
- オーバーロードインベス・ロシュオ:5年後の作品の怪人、「怪人の王で、幹部怪人から忠誠を誓われている」「主役ライダーの最強フォームを上回る強さを持っている」「サブライダーのシステムを破壊する」「主役ライダー達と激闘を繰り広げて、圧倒的な実力で追い詰める」「最終的に消滅する」など多くの共通点がある。