ガーディアの宝珠
くるせいだーずおぶだーくさゔぁんと
概要
wizardryシナリオ#7
原題は"Crusaders of the Dark Savant"(ダーク・サヴァントの十字軍)。
『BCF』同様、発表当時は『7』のナンバリングが為されていなかったため、タイトルを略し『CDS』と表記されることが多い。
内容はBCFの直接的な続編であり、この後に続く『8』と合わせて三部作の扱いになるが、『8』は家庭用ゲーム機に移植されておらず(2017年現在)、PC版でもセーブデータを三作に亘って引継げるバージョンは限られている。
システム
データを引き継いだ場合、BCFのどのエンディングを迎えたかによってCDSのスタート時の状況が変化する『マルチビギニング』が採用されている。
ゲームシステムの基本的な部分はBCFと同じ。
新スキルとして水泳、登攀、マッピング、外交術の他、イベント等で習得可能になる六つの特殊スキル(パーソナルスキル)が追加されている。
ゲーム内での時間が経過することで昼と夜が入れ替わり、加えて『プレイヤーのパーティが惑星ガーディアに降り立ってからの経過日数』もカウントされており、これによってゲーム内の状況がリアルタイムに変化していく。
何人かのNPCはマップ上を移動しており、宝箱の中身を先に持ち出していたり、また他の特定のNPCを殺る気満々な者も少なくないため、プレイヤーが会う前に死んでしまっている者も。
この特徴がCDSを従来のタイトルと大きく異なるものにしている。
#1・#2・#3・#5ではレベルを上げて強力な装備を入手すること自体がゲームそのものの主要素ですらあり、BCFでは街には戻れなくとも、クィークェグやスミッティーといったNPCの近場に陣取って、時間をかけてパーティを強化するというプレイも不可能ではなかった。
対してCDSでは、時間をかけての強化はアイテムを取り損ね、シナリオ上のイベントを見逃すことに繋がる。
…といっても、四種類のエンディングを見るだけならば、途中でどれだけ時間をかけても問題は無いらしい。
ストーリー
大賢者フォーンザング(Phoonzang)が解き明かした『宇宙と生命の根源に関わる秘密』、その全てを記したとされる秘宝『アストラル・ドミナ』(Astral Dominae)。
フォーンザングはアストラル・ドミナを隠すために新たな世界、すなわち一つの惑星を作り出し、隠し場所の地図を断片に分け、惑星の各所に保管した。
更にこの惑星そのものが、森羅万象の運命をつかさどる神器・コズミックフォージ(Cosmic Forge)によって隠され、全宇宙に創造と破壊をもたらす危険な秘密は万全に護られているはずだった…
だが、コズミックフォージが本来の持ち主(コズミックロード)の許から持ち去られた(BCF)ことにより、フォージの力で隠されていた宇宙の秘密が明らかにされてしまった。
銀河の片隅で、それまで誰の目にも触れなかった未知の惑星が発見されたのである。
全宇宙の支配をも可能にする秘宝を求め、銀河の二大勢力・アンパニとティーラング、そして謎の破壊者ダーク・サヴァントが惑星ロスト・ガーディアに到達。
ダーク・サヴァントの許には、アストラル・ドミナに関わる重大な鍵を握るといわれるヴィ・ドミナ(Vi Domina)がいる。
アラムの地に隠されていたコズミックフォージを見つけ出した冒険者たちは、コズミックロードの一人であるアレスエイデス(Aletheides)の依頼(つうか強制…)によって、惑星ガーディアを探索することに…
これがCDSの始まりである。
ファンタジーものというよりSF、スペースオペラ的な作品になっている。