黒いユニコーン
メディアによる仕様の相違
KADOKAWA発刊による活字作品(福井晴敏著)として始まった『機動戦士ガンダムUC』は、好評を博したことによりアニメーション版、漫画版とメディアミックスが広がった結果、メディアによってストーリー展開の細部や登場兵器の設定が異なる。
特に本機は影響が大きく、原案小説版、アニメーション版、漫画版でそれぞれ武装や仕様にかなりの差が生じている。それにより、OVAエピソード4公開後は特に表記の無い場合はアニメーション版を指すようになった。
これに合わせて、以降は他メディア登場機が雑誌や設定集で取り上げられる際は末尾に(小説版)、(漫画版)という注釈が付くようになり、ゲーム作品に登場するのはアームド・アーマー装備のアニメーション版で統一されている。また、プラモデルにおいても小説版準拠の『ユニコーンガンダム2号機 バンシィ Ver.Ka』が別途発売された。
オーガスタ研究所
バンシィの最終調整を行ったのはオーガスタ研究所であり、当該研究所はティターンズ崩壊後もアナハイム・エレクトロニクス社の援助を受け、密かに存続していた設定となっている。
カタログスペック(ユニコーンモード/デストロイモード)
頭頂高 | 19.7m/21.7m |
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本体重量 | 24.0t |
全備重量 | 46.7t |
ジェネレーター出力 | 3,480kW/測定不能 |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
スラスター総推力 | 146,200kg/測定不能 |
概要
ユニコーンガンダムの2号機。
型式番号はRX-0であり、ユニコーンガンダム1号機と共通という珍しい扱いとなっている。
これは外見上の差異以外は基本的に1号機と同仕様の小説版の設定が引き継がれているためと思われるがアニメ版では武装を含めて各種仕様が1号機と異なるにも関わらず、RX-0-2という型式番号上の区別がなされていないため、本来であれば開発・運用に支障をきたす。
正式名称は「RX-0 ユニコーンガンダム2号機」。
ユニコーンガンダムが「貴婦人と一角獣」のタペストリーに登場する一角獣をモチーフにしたのと同様に、バンシィはタペストリーに登場する獅子になぞらえ、頭部のアンテナはライオンの鬣を思わせる(ユニコーンモード時は鶏冠のような形状になる)が装着されている。
バンシィ(バンシー)とはスコットランド神話の伝承に登場する、死の到来を告げる“嘆きの妖精”を意味する。
アナハイム・エレクトロニクスグラナダ工場でロールアウトした後、地球上の同社極秘施設(オーガスタ研究所閉鎖時に、アナハイム・エレクトロニクス社が買収した設備)で調整を受けて、オーストラリアトリントン基地近辺都市での実戦に投入された。
1号機のテスト運用で得られた空間機動データが反映され、さらに調整環境の差異により、大気圏内での機体運動性は1号機を上回る(ただし、後述の武装変更に伴い、機体重量が増しているためパワー・ウェイト・レシオはやや低下している)。
更に「ラプラス・プログラム」が搭載されていないため、純然な「対ニュータイプ用モビルスーツ」として高い完成度を誇る。
パイロットは強化人間の再調整を受けたプルトゥエルブが務める。
1号機から一部の機体仕様(首周りの装甲およびユニコーンモードのフェイス部)と武装が変更されており、カラーリングは1号機と真逆の黒を基調として、襟周りなどに鈍く輝く金色が配されている。
しかし、通常時のジムタイプに似た外観の「ユニコーンモード」から、対ニュータイプまたは強化人間戦用の「デストロイモード」へと『変身』する事で戦闘能力を向上させ、パイロットの精神波を機体のサイコフレームに直接反映させるインテンション・オートマチック・システムへと移行する基本仕様は共通している。
機能
パイロットスーツ
特殊機であるRX-0には、通常のパイロットスーツには無い様々な機能を内蔵した専用となるパイロットスーツが用意されている。
このスーツは各機によってカラーリングが異なり、2号機用は黒地に金色のラインが走っている。
機能の詳細はこちらの該当項を参照。
なお、全身固定具については、プルトゥエルブが強化人間のためか、一度も使用していない。
サイコミュ・ジャック
RX-0が共通で用いるデストロイモード時の特殊機能。
フル・サイコフレームによって増幅したパイロットの感応波を周囲に放射し、ファンネルなどの制御を奪う。
武装
「モビルスーツを爆発させてはいけない」という大気圏内(都市部)でのモビルスーツ戦の基本原則に従い、1号機よりも威力を抑えた、あるいは命中精度を高めた武装に換装されている。また、デストロイモードでの運用を基本としているためか、サイコフレームが活性化した状態での剛性を頼りとして、シールドを装備しない。
頭部バルカン砲
連邦系MS伝統の60mm経口の牽制用機関砲。
5発に1発の割合で曳光弾が仕込まれており、それによって射線修正が可能。
アームド・アーマーBS
右腕に増設された固定武装。「BS」は「Beam - Smartgun(ビーム・スマートガン)」の略称。
νガンダムのフィン・ファンネルと同じ開放バレルタイプのジェネレーター直結型ビームライフル(Iフィールド・ビームバリアを運用しない分の余剰出力を用いていると思われる)。武装そのものの一部がサイコフレームで構成されており、直結しているセンサーユニットから得られた空間データをサイコミュで伝達、そのデータを2枚の開放バレルタイプ・ビーム偏向機と連動させ、任意に屈曲設定可能なビームによる高精度の予測射撃を実現する。
威力そのものはビームマグナムに劣るが、宇宙世紀のビーム(メガ粒子)は電磁場・重力・流体抵抗による影響を受けずに直進する性質を持つため、特に初遭遇となる敵機には絶大な効果を発揮する。
右腕部のビームサーベルについては、非アクティブ時はロングバレルが折りたたまれ右前腕に重なり、アクティブ時はバレルの長さそのものが干渉する上、マニピュレーターを覆ってしまうために、事実上使用不能となる仕様上の欠点を有する。
更に規格武装については、非アクティブ時にはマニピュレーターが開放されているため使用可能だが、アームド・アーマーBSのアクティブ・非アクティブをリアルタイムで切り替えて運用するため、基本的には使用しない。
アームド・アーマーVN
左腕に増設された近接格闘用固定武装。
宇宙世紀の武装としては希少な超振動破壊兵器であり、名称の「VN」は「Vibro - Nail(ヴァイブロ・ネイル)」の略称である。
こちらも一部がサイコフレームで構成されており、その強靱性を利用しての防御兵装としても機能する。
表面に対ビームコーティングが施されており、非アクティブ時はマニピュレーターを完全に覆うナックルガード(小型シールド兼用打突武器)となるため、ビームライフル、ビームサーベルといった規格武装は使用できない。
アクティブ時には前方に四本のクローが迫り出すことでマニピュレーターが開放されるが、やはりVNとの干渉によってほとんどの規格武装は使用不可能である。
威力そのものは、単位面積当たりの破壊力が核兵器を超えるビーム兵器(ビームサーベル)に劣るが、これはむしろ大気圏内における敵機の誘爆を回避するという視点では大きなメリットであり、ジェネレーターを避けつつコクピット(=パイロット)を抉り砕く事で爆発させずに確実・完全に相対したモビルスーツを無力化させる。
その他
2018年9月に公開された、ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティとネオ・ジオングの戦いを描いた特別映像では、他のアームド・アーマーやバルカン、E-パック、果てはアームド・アーマーXCすら、サイコシャードの干渉によって爆散させられる中、VNのみは無傷で残るという特殊性を見せた。
ビームサーベル
バックパックに2本、両腕に1本ずつ装備される。
ただし、上述の通り両腕のアームド・アーマーとの干渉により、実質的に使用は不可能である。
厳密に言えば左腕装備のサーベルのみ、アームド・アーマーVNがアクティブ時にビームトンファーとして、あるいはアームド・アーマーBSが非アクティブ時に右マニピュレーターで保持する事で使用可能ではある。
劇中では、ガルダ機上でのユニコーンガンダムとの戦いにおいて、後者の用法を見せたが、直ぐにアームド・アーマーBSを使用するために、サーベルを仕舞っている。
形態
ユニコーンモード
通常状態。
1号機の一角とは異なる、鶏冠を思わせる金色の多角を有する。
マスクによって本来のフェイスが隠されている為、この状態では「ガンダム」とは判別し難いが、この状態でもMSとして十分な(あるいは過剰な)基本性能を有しており、各アームド・アーマーもアクティブモードへ移行可能である。
既述の通り、機体重量の増加によってパワー・ウェイト・レシオが1号機からやや低下しているが、有意差となる程では無い。
デストロイモード
全身のサイコフレームが膨張する事で各部装甲が展開し、体格が一回り拡張する。更にスラスターについても、バックパックに内蔵されていた2基と脚部内蔵の2基が開放される。サイコフレームの発光色は、1号機と異なり赤みがかった金色となる。
「光る兵器」の存在は軍人からして見ればナンセンスであるが、本機は特にサイコフレームの剛性とサイコミュ精度の向上が武装(アームド・アーマー)へとダイレクトに反映されるため、1号機以上に戦闘能力の向上が著しい。
インターフェースは、コントロールスティック及びフットバーの一般仕様から、インテンション・オートマチックによる完全脳波コントロールに移行する。詳細はユニコーンガンダムのデストロイモード項を参照。
バリエーション
バンシィ・ノルン
各種アームド・アーマーを変更し、機体の総合性能を向上させた仕様。型式番号もRX-0[N]に変更されている。パイロットもまた、リディ・マーセナスへと変わった。
詳細はこちら。
メディアミックスでのバンシィ
原作小説版
本体仕様および武装がロールアウト直後の1号機と共通となっている。
このため、アームド・アーマーは無く、ビームマグナムとIフィールド・バリア内蔵のシールドを使用する。なお、小説版での型式番号については、1号機と同仕様のためRX-0で不都合は生じない(MSの型式番号則では、末尾数字は『二号機』を意味しない)。
装甲色である黒基調のカラーリングはアニメ版と共通だが、デストロイモード時に展開するサイコフレームのカラーは(プラモデル等では)金色よりも明るいイエロー寄りの配色となっている。
また、カタログスペックについても1号機と同様となるため、本体重量および全備重量がアニメ版よりやや軽量となる。
One of Seventy Two
ガンダムフロント東京限定イベント上映作品『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』に登場。
時系列としてOVA以前となる、宇宙世紀0095年にロールアウトしたばかりの仕様とされていたが、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムNT』において、フェネクスの設定が改変されると、存在が曖昧にされた(フェネクスのテスト内容も、「模擬戦」から「機動試験」に改変された。)
フェネクスの試験運用の為に駆りだされ、アームド・アーマーVNを右腕に、ビームマグナムを左腕に装備している。
胸部は1号機・3号機と同形状だが、フェネクスとリバウとの戦闘において胸部を破壊されたため、アニメーション版に登場した際の胸部形状へと改修を受けたとされる。
他メディアでの活躍
ガンダムVSガンダムシリーズ
機動戦士ガンダムEXTREME VS.FULLBOOST
2012年4月26日のアップデートによりプレイアブル機体として参戦するが、その機体性能はコスト2500とは思えないほど高く、本家ユニコーン(コスト3000)を上回るとも言われる。このため、ユニコーンガンダム側が「白いバンシィ」と揶揄された程。
その理由は制限時間付き自己強化武装として実装されたデストロイモードにあり、『耐久力が4割以下になると撃墜されるまで常にデストロイモード』という特性があるため。これは本家にはない仕様であり、コストオーバーの状態で再出撃した際も同様。代償として耐久力はコスト2500としては低めの600に設定されている。
しかし耐久力を含めても2つのモード間での性能差は大きく、耐久が減ると常に強化状態というのはありがたい。覚醒使用時にも発動するため、相対的にコスト以上の戦闘力が見込める。
これらの仕様からバンシィは大会でルールブレイクともいえる性能を発揮し、一部の店舗で使用禁止にされるという、EXVS史上例のない制約を受けることとなった(機体そのものが使用禁止になった訳ではないが実はバンシィに始まった事では無い。ただし特定の機体のみに存在した出禁レベルのバグ絡みなのでここでは割愛する)。
当然ながら解禁から2週間程で調整が入り、度重なる調整で強さがやや落とされた結果、以前のような強さでは無いが上位ランクの性能に落ち着いた。
ちなみに、格闘モーションによってはアームド・アーマーBSが非アクティブでも右腕ビームトンファーを使用しているが、ツッコんではいけない。
機動戦士ガンダムEXTREME VS.MAXIBOOST
前作に引き続きコスト2500機体として登場。
性能は前作とほぼ同等だが、耐久力の基準が変わり700になりアームドアーマーから発するビームの色がおどろおどろしい紫色に変更されている。稼働初期からも相変わらず2500帯トップクラスの性能だったが、度重なる修正後、ゼイドラや百式に同コスト帯使用率トップの座を譲ることになった。
また、使用率の高さゆえ研究が進み、低耐久やゲージを貯めて覚醒からのデストロイモードこそ脅威だが、通常時は継続戦闘能力・機動力に難があるという弱点が故、NT-Dの間は回避に集中し、そうでない時を狙って相方に集中砲火を浴びせる戦法を取られると真価を発揮できないという対策を打ち出されてしまうことになる。
バンシィのスペックを引き出すには相方に高い生存能力が必要となる。
更に、2014年8月19日からバンシィ・ノルンが参戦。
コストは3000でフルアーマーユニコーンガンダム同様、常時NT-D状態になっている。バンシィと違ってこちらは中距離以遠を得意とする射撃寄り万能機。弾数0で再入力すると手動リロード可能になったメインのビームマグナム、レバーを入れた方向で複数種類弾の撃ち分けサブ射撃のリボルビングランチャー、射撃CSのメガキャノンといった射撃武装が豊富。これに加えて最高ランクの発生速度と並の持続を持つビーム・ジュッテによる格闘カウンターに加えて近距離でメイン射撃からキャンセル可能な上に発生が速いアームド・アーマーDE掴み投げ攻撃、特殊射撃でバレルロールしながら移動するアクションを持っている。
射撃戦では実際弾数無限の高い継続戦闘能力で対向・間合いを詰めてきたら弾の使い分けで迎撃・懐に入り込んできたらアームド・アーマーで投げ飛ばすといった高すぎる対応力により隙の無い自衛力を持つ要注意機体の1体。それらに加え、各種サブを絡めた降りテクニックによる堅実な動きや優秀な射撃武器による高い自衛力等、解禁当時は文句なしの最高クラスの性能を誇り、腕の立つプレイヤーが使うとまさにep6終盤のような手のつけられない強さだった。
ただし、覚醒技「俺の前から…いなくなれええぇェッ!」はサーベルや蹴りを交えた乱舞攻撃だが、こちらはモーションが長いせいで敵僚機から射撃武装での妨害される可能性が高く、余程の事がない限り覚醒技が使用される事はない。
アップデートにて機動力減少や耐久力減少等の調整が入った結果、以前のような機体性能に任せた力押しはできなくなったが、それでも変わらず最上位に近い位置に立っている。
後に家庭版EXVSFBにてDLCとしてノルンが配信された(価格は500円+税)。こちらも配信から一年程である程度の弱体化が入っているが凶悪な機体である事に変わりは無い。
機動戦士ガンダムEXTREME VS.MAXIBOOST ON
バンシィはデストロイモード時の射撃CSがバズーカから単発ダウンの高出力ビームに変更された。
足を止めるがそこそこ慣性が乗り威力も高め。そして通常時限定ではあるが、メインが手動リロード式になり弱点の継続戦闘能力の低さが解消されることになる。
それでも、まだまだ攻めにはデストロイモードに頼る部分が多いので過信はできない。
ノルンの方は前作からさらに下方修正が入り最上位から一転。底辺レベルにまで性能が落ち込んでいる。具体的には機動力の低下・マグナムの銃口補正劣化&威力低下・Nサブの誘導低下。さらにNサブに射程限界ができてしまった。これによりメインからのキャンセルでダウンを取ったと思ったら弾が途中で消滅してダウンを取れてなかった…などということが起こるようになってしまった。
ただし、これは他の3000コストの機体と比較した場合の話。豊富な武装と高い継続戦闘能力はまだまだ健在。低コスト機体を使用しているときには安易な1対1は挑まないように。
長らく3000コスト最底辺という扱いだったのだが、アップデートにてマグナムの威力含むいくつかの射撃武装+バレルロールが強化されようやく不遇な扱いを脱することとなる。下方修正の射程限界ゆえ射撃戦で押し付けが聞く機体が相手だと厳しいとはいえ、行動範囲内であれば多彩な武装の数々で優位を取るのは許さない自衛力の押し付けで追い詰める。
とはいえ、機動力の低下&発生が宜しくない武装が多いので、一度ダウンを取られ起き攻めせんと張り付かれると一気に崩されかねないモロさもあるので、こちらも過信できない。
GUNDAM VERSUS
バンシィのみ参戦。コストは400(EXVSシリーズの2500コストに相当)。
メイン射撃の弾数がユニコーンと同じ5になった他、射撃CSのハイパー・バズーカがサブ射撃に、特殊射撃のアームド・アーマーBSが照射ビームに、特殊格闘のアームドアーマーVNがカウンターになるなど、前作に比べてかなり変更されている部分が多い。
SDガンダムGジェネレーションシリーズ
『OVERWORLD』よりバンシィのみ参戦。(発売当時はep6未公開なのでノルンは未参戦)
性能は本家ユニコーンに肩を並べており、パイロットのテンションが超強気以上でデストロイモードというギミックもしっかり受け継がれている。
1号機と違いIフィールドやシールドを装備していないため防御面のアビリティでは一歩劣る形となるが、前述の設定通り地上適性はユニコーンよりも上である。
武装面はビームサーベルとバルカン砲はユニコーンと同じだが、デストロイモードになるとサーベルがトンファーになり、アームド・アーマーBSは特殊覚醒という扱いになる。
また特定のパイロットが「アームド・アーマーVN」を特定の敵ユニットに対して使用すると……?
なお、一部シナリオではep5同様ベース・ジャバーに搭乗。また、常時デストロイモードで敵として登場することもある。
最新作「GENESIS」ではバンシィに加え「バンシィ・ノルン」も参戦。テンションが超強気でデストロイモードになるが、最新作では「超強気以上かつ覚醒値200以上」が発動条件となった。
バンシィ・ノルンの武装も実弾武器「リボルビング・ランチャー」が加わり、ビーム・マグナムには劣るが「アームド・アーマーDE」も高い攻撃力を誇る。
ちなみにバンシィ・ノルンを生産登録するとあのパイロットがスカウト可能になる。
ガンダム無双シリーズ
『真・ガンダム無双』で初参戦。こちらはEP6公開後の発売だがバンシィのみの参戦。ストーリーモードもEP5を再現したステージで終了し、DLCによるノルンの参戦もなし(FAユニコーンはDLC配信された)。
サーベルと2種類のアームド・アーマーを使用し、バースト発動時にはデストロイモードに変身し、攻撃速度が速くなり、チャージ攻撃も変化する。
SP攻撃2使用時は高く跳び上がり、上空から回転しながらBSを地面に向けて照射、広範囲の爆発を生み出し、多数の敵にダメージを与える。SP2の強さも相まって使い勝手は非常によい。
なお、SP以外ではチャージ攻撃4がパイロットスキル「マグネティック・ハイ」と非常に相性が良い。そのため、チャージ攻撃6よりもチャージ攻撃4を多用するというプレイヤーも多いだろう。
コンパチヒーローシリーズ
スーパーヒーロージェネレーションとロストヒーローズ2に登場。
両作とも完全な敵で前者は恐らくマリーダ人格のノーマルバンシィとリディ人格のノルンが存在し、ユニコーンステージのボスとして猛威をふるった。
後者では隠しボスとして登場。
偉大なる大組織の大首領と全ての命を止める者と共に隠しダンジョンで待ち構える。
クシャトリヤがボスとしているため人格は恐らくリディと思われる。
スーパーロボット大戦シリーズ
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
敵ユニットとして登場。しかも序盤に。
OVA通り、アルベルト・ビストによって再調整されたマリーダがパイロットである。中盤ではクロノの一員となり、アムブリエルと共同戦線を張ったリディがバンシィ・ノルンに搭乗する。
初登場時はバルカン砲とアームド・アーマーBS、アームド・アーマーVN(デストロイモードのみ)の3種類だが、バンシィ・ノルンになるとアームド・アーマーDEなど、さらに武器が追加される。
終盤で自軍に参入し、ユニコーンガンダムとの合体攻撃が追加される(FAユニコーンでは不可)。
なお、ユニコーンガンダムのパイロットはバナージで固定であるがこちらは乗り換え可能。
スーパーロボット大戦BX
こちらにも登場し、マリーダやリディが乗り込み自軍部隊と対決した。
自軍にも加入するが、武装が追加されない上にユニコーンとの合体攻撃も無く、リディを乗せるなら隠し要素で再入手できるデルタプラスの方が使い勝手が良いという有様。
さらに乗り換えできるパイロットが隠しのマリーダしかいないので倉庫番になってしまう可能性もある。マリーダを乗せればカットインが専用のものになり、最大火力に目を瞑ればサブとしては優秀なので弱い機体ではないが、総じて天獄篇より大幅に見劣りする。
スーパーロボット大戦V
第36話から敵として登場。宇宙ルート第37話のステージ中に自軍加入。
基本的に機体性能は第3次Z天獄篇と同等だが、武装面ではカスタムボーナスで最強武器のアームド・アーマーDEが強化される他、合体攻撃のツインビームマグナムが射程が下がった代わりにP属性が付き使い勝手が増し、相当の上方修正を受けている。
…が、リディ側のエースボーナスが天獄篇の本機に合わせたかのような調整をされており、更にリディの格闘は低いのにアームド・アーマーDEが格闘になる等、リディとの相性は全く合ってなかった第3次Z天獄篇よりはマシとはいえどややミスマッチ感が拭えない。
第3次Z天獄篇と同様乗り換え可能で、特に格闘が高く、エースボーナスも噛み合っているキンケドゥとの相性は抜群(ユニコーンガンダムとの合体攻撃を捨てる事になるが、ユニコーン側にとってはカスタムボーナス込の「NT-D覚醒攻撃」よりも下なのでデメリットにもならない)。
本作のキンケドゥは参戦時期の早さや能力(と初期機体の量産型F91の性能が微妙な事)から他の機体に乗せ換えて運用される事が多いのだが、その中でも本機に乗せ換えるプレイヤーが(リディとの相性の微妙さも相俟って)非常に多かった。
お互いの声優ネタで「いい機体だな!アル!」等と言われることも。
余談
特殊過ぎる事態となった1号機や3号機と比べて特に本体に異常事態が発生することもなく(虹の状態も終盤になってから)、実質的に3機の中ではUC計画本来の用途に一番近い立場であったことから一部からは「普通の子」「間に挟まれて地味」と言われることも。
ただ小説版ではNTではなく普通の人としてバナージと再会したいというリディの意思で虹の波動を振り切り、普通の黄色いNT-Dを発動させてサイコウェーブではない普通のスラスターでユニコーンを追いかけているので普通であるべきなのかもしれない。