かれがうたったあとには、ぺんぺんぐさもはえなくなったとさ…。
概要
とってもだいすきな うただけど
3かいしか うたえないんだ!
でも なぜ うたっている だけなのに
てきが やっつけらるのかな?
(星のカービィ 夢の泉の物語より)
カービィが「マイク」の力をコピーした形態で、凄まじい大声もしくは歌で辺り一帯に攻撃する脅威の力。
最高音量時の3回の声は『スーパーデラックス』では桜井政博、『ウルトラスーパーデラックス』以降は熊崎信也の声を入れたものとなっている。
彼がほぼ全ての作品で、某有名なガキ大将もびっくりな殺人的音痴(自覚は全く無い)とされているのはこのコピー能力が原因である。
初代『星のカービィ』にもアイテムという形で登場している。ボムやカレーと並んである意味最も古いコピー能力。ただし当時は入手したマイクを飲み込んでしまうと不発に終わる。
その他の作品でも『コロコロカービィ』や『カービィファイターズ!』シリーズなどでちらほらアイテムとして登場している。
なお、『星のカービィディスカバリー』では『参上!ドロッチェ団』以来の未登場。やれやれ……。
容姿
作品によって細部のデザインは異なるが、能力ぼうしの基本イラストは、共通してヘッドホンを装着し手にハンディマイクを持った姿となる。技を使用する回数によって発動中は下記のそれぞれの姿へ変化する。
初期作品では「コピー」や「クラッシュ」などのように発動していない時は点滅するようになっていた。
技
使用回数は基本的に3回(『カービィのエアライド』では1回)で、使い切ると通常のカービィに戻る。
一撃の破壊力は「クラッシュ」に劣るが、3回の合計では同等かそれ以上のダメージ量となる。
- メガホン(1回目)
プゥピィィィィッ!!
野球帽+メガホンの応援団風の格好に変化。ちなみに『スーパーデラックスの帽子』のデザインはこの球団っぽい。
凄まじい大声を発し、前方の敵や障害物を吹き飛ばす。『ウルトラスーパーデラックス』までは画面全体への攻撃だった。
使用される音声は、GBから続く伝統のSE。
- デスクマイク(2回目)
ドリャアアアアアアッ!!!
姿は従来のヘッドホン+ハンディマイクのまま。
「メガホン」より強力な大声を発し、前方の広範囲を吹き飛ばす。こちらも『ウルトラスーパーデラックス』までは画面全体への攻撃だった。
- スタンドマイク(3回目)
チェストオォォォォォォオッ!!!!
「デスクマイク」より強力な大声を発し、画面内ほぼ全ての広範囲を破壊する。やはり『ウルトラスーパーデラックス』までは画面全体への攻撃だった。
作品によってはボタン長押し+レバガチャにより、威力をさらに強化した「ラストコンサート」となる。
派生能力
ロボボアーマー マイクモード
(上記イラスト右の上から4番目)
頭に とどろく
ばくれつ サウンド!
さけべ 大音りょうで…
デストロイアンプ!!
(星のカービィ ロボボプラネットより)
外見は赤・黄・緑を基調としたデコトラ調の派手なカラーリングとなり、両腕が4基のスピーカーに変形する。
そして何と能力が使い切りではない。効果範囲こそ素の状態には及ばないものの、威力は軽く上回っており、破壊の爆音を際限無く撒き散らしながらステージ内を練り歩くことができる。
- デストロイアンプ
壁や地面に反響する爆音波を前方にかき鳴らし攻撃する。連射すると、星のカービィシリーズおなじみの「グリーングリーンズ」の最初のフレーズになっていることがわかる。
ダッシュ中に使うと、前方へ集約し飛んでいく「ソリッドアンプ」となる。
- トーンフィナーレ
その場で弾ける巨大な音符を出現させる。弾けた後は小さい音符となって四方八方を跳ね回る。
フレンズ能力
- デスボイコーラス
『スターアライズ』でフレンズがいる時にラストコンサートをする事で、フレンズ含めて全員で歌う技。
知っての通りカービィは音痴だが、フレンズも一緒に歌う事で技が強化されている。もしやフレンズになった時点でカービィの音痴が周りにも移ってしまうのだろうか……?
他メディアのマイクカービィ
漫画版
やはり強烈な破壊力を持つ能力として登場。別に能力を使ってなくても歌うこと自体カービィの趣味の1つであるため、事あるごとに歌っている。
基本的に周りに迷惑をかけるため皆から嫌がられているが、中には壊れかけの潜水艦から脱出するために海底から地上へ呼びかけるために使われたり、呪いの鬼の面を割ったりとその破壊的な歌でピンチを救うことも多い。
コロコロアニキで連載再開後も相変わらず歌は下手だが、「カービィの歌が世界を変える!!」で極端に落ち込んだ際には、そのショックから語りかけるバラード調の歌になっただけでなく純粋に歌がうまくなってしまうという珍しいパターンになった。そのままメジャーデビューまでこぎつけたものの、結局調子に乗って普段の歌い方を出してしまいすぐに契約は打ち切られることとなってしまった。
アニメ版
ゲームとは違い、常にヘッドホンの姿で大熱唱するコピー能力となっている。
もちろんその歌は凄まじく、聴かされたマッチョサンら魔獣は苦しんだあげく爆発四散してしまった上、周囲の機械や城まで爆発し完全崩壊する始末。
複数の魔獣に囲まれてもそれらを全て爆発四散させたことがある。
カスタマーサービスやデデデ大王・エスカルゴンだけならまだしも、村の人々やフーム・メタナイト・ブンなど味方すらも関係なく巻き込み苦しめる最強(というか最凶)の兵器となっている。
アニメでは2度登場するのだが、2回目では1回目の被害者であるフームやエスカルゴンなどは能力を手にした瞬間とても嫌そうな顔をしている。
また、一時はスナック菓子の食いすぎで太ったデデデ大王もこの歌の影響で元の体型に戻ったが、同時に彼へ強烈なトラウマを植え付けることになった。
劇中で歌った曲は、エンディングテーマ「きほんはまる」と、マッチョサンの「エアロビ天国」(「デデデ大王のテーマ」のアレンジ)の2つ。
ちなみに2回目の時は作画ミスでその場にいるはずのワドルディとワドルドゥ隊長がいない。マイクカービィを見てその場から逃げたという意見もあるが、その説だと、そもそも1回目の時にその場にいなかったため、マイクカービィの恐ろしさも知らないはずなので矛盾してしまう。
第31話
- カスタマーサービス 「な、なんと凄まじい声だ!止めてくれ!死ぬ!」
- デデデ大王 「鼓膜が破れるゾイ!」
- エスカルゴン 「カラオケ地獄でございますぅ!」
第61話
- フーム 「この技だけは何とかならないの!?」
- メタナイト 「だめだろ……。」(真剣、かつ諦め声)
第64話
- フーム「わざとやったのね!カービィの歌は二度とごめんよ!!」
- デデデ大王「もう少しで、城が壊れるところだったゾイ!」
※VTRでマイクカービィが映し出されただけで、カービィ本人は歌っていない。
ただしアニメ版でカービィがコピーなしで歌った時は可愛らしかったため、あくまでコピーは必殺技に強化するんじゃないだろうか。
小説版
第1巻「あぶないグルメ屋敷!?の巻」からすでに登場。この作品でもやはり音痴。
1巻ではパフェスキー夫人を改心させるためウォーキーをコピーして披露している。
いくつか持ち歌はあるようだが、1巻ではオリジナルの歌を披露した。結局この歌に恐れをなして夫人は改心するものの、カービィ本人は歌に感動して改心したものと勘違いしていた。
おまけにこの世界のカービィは料理の腕も壊滅的で第17巻「メタナイトと黄泉の騎士」ではこの回の悪人への制裁としてカービィ主催の、ある意味何も知らない悪人のためだけのスペシャルディナーコンサートが開催されている。まぁ悪人は相当な外道だったので因果応報ではあるのだが…
主なコピーできる敵・物品
小ネタ
『夢の泉の物語』ではバグによってなんと255回叫ぶこともできた。
あの凶器的な歌が叫び放題とは何たる地獄。
手順は以下の通り。
- ペイントローラー戦にてペイントローラーに星型の弾を3発当てる
- ペイントローラーがウォーキーを描くのを待ち、吸い込んでマイクをコピー
- 2回叫んでペイントローラーの体力を削る
- 画面の中央(ボス戦後にクリアの印のスターロッドが出る)にてスタンドマイクで叫び、とどめをさす
- すると残り回数が0の状態でクリアの踊りをする
- 画面転換後、その「0回」の状態でBボタンを押すと残り回数が「P5」になる。この「P5」こそが255回を示す。その時プププランドはピンクの悪魔の咆哮に包まれた
当然というべきか『夢の泉デラックス』では使用されていない。