概要
2011年生まれの競走馬がこの世代に属する。2014年クラシック。
この世代の賞金総額首位は障害競走で長きにわたり活躍したオジュウチョウサン。11歳まで長きにわたり現役を続け中山GJ5連覇含む6勝、中山大障害3勝と不世出の実績を出し、障害馬として初めてヒーロー列伝やぬいぐるみが作られるなど障害レースそのものの象徴となった。
平地競争ではマイル~中距離で活躍し香港国際競走2階級など香港3勝を含むGI6勝を挙げたモーリスが代表馬といえる。
また、ばんえい競馬で活躍したホクショウマサルもこの世代である。
ステイゴールドの姪で史上4頭目の日本牝馬によるジャパンカップ制覇となったショウナンパンドラ、史上3頭目の牝馬による宝塚記念制覇となったマリアライト、史上3頭目のスプリンターズステークス連覇を果たした芦毛のスプリンターレッドファルクスなどもこの世代。
海外競馬での話題を独占したのは、オーストラリア国内のみでとはいえ、世界最多のGⅠ25勝を挙げた名牝ウィンクス。
ヨーロッパはマイル戦線ではキングマンが存在感を示した。王道路線では名牝ウィジャボードを母に持つ超良血オーストラリアが英愛ダービーを制している他、ポストポンドなどが活躍している。
勝利したG1
海外GI6勝は歴代の世代で最多。また、障害と短距離もそれぞれほぼ1頭のおかげとはいえ、目立った数字を挙げている。これだけ古馬GIを勝っているが、初勝利は4歳時6月の安田記念と歴代でも段違いに遅い。遅咲きの馬が多かった世代と言える。
ダートは前の世代のホッコータルマエやコパノリッキーの影響で大物は少なかった。
2-3歳
朝日杯FS | アジアエクスプレス(USA) |
---|---|
阪神JF | レッドリヴェール |
皐月賞 | イスラボニータ |
日本ダービー | ワンアンドオンリー |
菊花賞 | トーホウジャッカル |
桜花賞 | ハープスター |
オークス | ヌーヴォレコルト |
秋華賞 | ショウナンパンドラ |
NHKマイルC | ミッキーアイル |
全日本2歳優駿 | ハッピースプリント |
ジャパンダートダービー | カゼノコ |
古馬
中央
高松宮記念 | |
---|---|
スプリンターズS |
|
安田記念 | |
マイルCS | |
大阪杯(2017-) | |
ジャパンカップ | |
天皇賞(春) | |
天皇賞(秋) | |
ヴィクトリアマイル | |
エリザベス女王杯 | |
宝塚記念 | |
有馬記念 | |
フェブラリーS | |
チャンピオンズC | |
中山GJ |
|
中山大障害 |
|
地方
海外
代表的な競走馬
G1馬
G1馬以外の重賞馬
重賞馬以外
海外馬
馬 | 性別 | 主な勝利レース |
---|---|---|
ウィンクス(AUS) | 牝 | |
カリフォルニアクローム(USA) | 牡 | ケンタッキーダービー/プリークネスS |
リアムズマップ(USA) | 牡 | BCスプリント |
バイエルン(USA) | 牡 | BCクラシック |
ニューイヤーズデイ(USA) | 牡 | BCジュベナイル |
キングマン(GB) | 牡 | サセックスS/ジャックルマロワ賞/愛2000ギニー |
ポストポンド(GB) | 牡 | インターナショナルS/キングジョージ/ドバイシーマクラシック |
オーストラリア(IRE) | 牡 | 英ダービー/愛ダービー/インターナショナルS |
アヴニールセルタン(FR) | 牝 | 仏1000ギニー/ディアヌ賞 |
種牡馬
モーリスが初年度産駒の21世代からG1馬を出し、シャトル共用のオーストラリアでも現地生産馬からG1馬が出ている。
他にイスラボニータやエイシンヒカリ、ビッグアーサー、ミッキーアイル、レッドファルクスなどが種牡馬入り。ミッキーアイルは一時オーストラリアへシャトルされていたことがあった。サトノアラジンはニュージーランドへシャトルされている。ミッキーアイルは初年度の21世代でメイケイエール、2世代目でナムラクレアと実力馬を出している。
海外ではカリフォルニアクロームやニューイヤーズデイが輸入されている他、欧州ではキングマンやオーストラリアが活躍中。