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奈良線の編集履歴

2023-01-02 02:00:28 バージョン

奈良線

ならせん

京都府の南部、山城地方を走るJR西日本の鉄道路線。

※本記事ではJR西日本の路線について説明する。

近畿日本鉄道の鉄道路線(大阪と奈良を結ぶ)については近鉄奈良線を参照。


概要

JR西日本が運行する路線のひとつ。京都府南部(山城地方)で完結し、京都駅(京都市下京区)〜木津駅(木津川市)間を結ぶ。同様に京都府で完結するJR線には他に北部(両丹地方)の舞鶴線がある。

路線名の割には奈良県に入らないが、最初に奈良鉄道として京都駅から奈良駅まで開業し、国有化ののちに木津駅以南を関西本線(大和路線)に編入したという歴史的経緯がある。このため旅客案内上は奈良駅までを奈良線として扱う。


全線にわたり近鉄京都線と競合するほか、1980年代まではさらに京阪バス近鉄バス(当時は近鉄自動車局の直営)による国道24号線経由のバスとも競合していた(このバス路線は1997年度末で事実上廃止)。

また京都から見れば放射路線だが、大阪から見ると環状路線となる(京都が横浜に、大阪が東京に置き換わる横浜線と同様)などの理由から、国鉄末期に電化されて以降設備の強化が進められ、特に民営化後は多くの新駅が設置されたり、大半の区間が単線であることから複線化工事が行われている(現在はJR藤森-六地蔵で実施中)。


電車特定区間には入っておらずJR幹線運賃が適用されているが、特定運賃が京都駅-城陽駅・奈良駅区間に設定されている。

但し、近鉄や京阪の競合などもある為、電車特定区間の適用は京都駅~城陽駅複線後には必須となるだろう。


尚、JR藤森駅~宇治駅及び新田駅~城陽駅の複線化は2022年3月のダイヤ改正をもって完成予定である。

城陽駅以南も複線化対象とみなされているが、山城多賀駅~玉水駅を除いて具体化していない。

その山城多賀駅~玉水駅間は2020年(令和2年)12月5日に複線化され、2022年(令和4年)2月27日に新田駅~城陽駅間が、5月22日に六地蔵駅〜黄檗駅が複線化された。さらに12月18日に黄檗駅〜宇治駅間も複線化が完了し、残すところはJR藤森駅〜六地蔵駅間のみとなる。

更に、城陽駅以南の駅に関しても1線スルー運転や行き違い設備の新設工事などを予定されている。

但し、城陽以北の複線化工事の際に懸念されるのが複線化後、城陽以北で待避できる駅が宇治駅のみの問題点も潜んでいる。

故に、他の駅でも複線化後は島式2面4線化が課題とされる。


路線データ

営業距離34.7km
軌間1067mm
駅数19駅(平城山駅、奈良駅を除く)
複線区間京都駅~JR藤森駅、宇治駅~新田駅、山城多賀駅~玉水駅
電化区間全線(直流1500V)
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-P及びATS-SW
運転指令所大阪総合指令所
最高速度
  1. 110km/h(複線区間)
  2. 95km/h(単線区間)

歴史

最初に開業した京都駅〜稲荷駅間は1879年(明治12年)に東海道本線の一部だった。

1895年(明治28年)、奈良鉄道が京都駅〜伏見駅間を開業、徐々に延伸し1896年(明治29年)に京都駅〜奈良駅間が全通。

1905年(明治38年)、路線を関西鉄道に譲渡、二年後に国有化。

1909年(明治42年)、京都〜木津間まで奈良線、木津以南が関西本線に編入。

1921年(大正10年)、京都駅〜伏見駅間を廃止、伏見駅〜桃山駅間の旅客営業を廃止(1928年全廃)。同時に東海道本線が現在のルートに変更、京都駅〜稲荷駅と新線の稲荷駅〜桃山駅を奈良線に編入。

(京都駅〜伏見駅の旧線区間はのちに奈良電気鉄道に払い下げられ、現在の近鉄京都線の一部となる。)

1955年(昭和30年)、全列車気動車に統一。

1984年(昭和59年)10月1日、京都駅〜奈良駅間が電化。奈良線を走っていた最後の定期優等列車の急行紀ノ川が廃止。以降は電車による普通、快速のみとなる。

2001年(平成13年)3月3日、京都駅~JR藤森駅間及び、宇治駅~新田駅の複線化。同時にみやこ路快速の運転開始。

以後、概要の通り複線化など改良がおこなわれている。

2020年(令和2年)12月5日、山城多賀駅~玉水駅間が複線化。

2022年(令和4年)2月27日、新田駅~城陽駅間が複線化。5月22日、六地蔵駅~黄檗駅が複線化。12月18日、黄檗駅〜宇治駅が複線化。


駅一覧

●…停車、▲…正月三が日と1月4日のみ停車、※…奈良線快速は通過。ㇾ…通過


駅番号駅名区間快速快速みやこ路快速乗り換え路線線路
JR-D01京都
  1. 琵琶湖線(JR-A31)
  2. JR京都線(JR-A31)
  3. 湖西線(JR-B31)
  4. 山陰本線(嵯峨野線、JR-E01)
  5. 東海道新幹線(JR東海)
  6. 近鉄京都線
  7. 京都市営地下鉄烏丸線
JR-D02東福寺京阪本線
JR-D03稲荷
JR-D04JR藤森
JR-D05桃山
JR-D06六地蔵
  1. 京都市営地下鉄東西線
  2. 京阪宇治線
JR-D07木幡
JR-D08黄檗京阪宇治線
JR-D09宇治
JR-D10JR小倉
JR-D11新田近鉄京都線(大久保駅)
JR-D12城陽
JR-D13長池
JR-D14山城青谷
JR-D15山城多賀
JR-D16玉水
JR-D17棚倉
JR-D18上狛
  1. JR-D19
  2. JR-Q38
木津
  1. 大和路線
  2. 片町線(学研都市線、JR-H18)
  1. JR-D20
  2. JR-Q37
平城山
  1. JR-D21
  2. JR-Q36
奈良
  1. 大和路線
  2. 桜井線(万葉まほろば線)

車両

通勤型

阪和線の225系投入に伴い転入。103系を置き換えた。全車両4両編成で0番台と1000番台が計9編成あり、吹田総合車両所奈良支所に所属している。

何気に今ではかなり少なくなった原顔の205系が走行している路線でもある(他に走っているのは富士山麓電気鉄道(こちらは6000系と形式が異なるが)やジャカルタぐらいである)。

ダイヤが乱れた際は、205系による優等種別(みやこ路快速等)の代走が行われることがある(基本的に普通運用にしか就かないため貴重である)。


近郊型

大和路線、おおさか東線と車両を共有している。4両編成と6両編成が走っており、普通からみやこ路快速まで幅広く運用をこなす。

205系と同じく全車両吹田総合車両所奈良支所所属。


過去

定期列車のみ

和田岬線と共にかなり改造されているが、原形に近い車両が走る線区だった。

2018年から阪和線で余剰となった205系による老朽更新が始まり、同車の大半を置き換えたのだが、あと一歩の所でストップ。サッカーのロスタイム状態でしばらく2編成が運用入りしていた。

最終的に2022年ダイヤ改正でおおさか東線201系と共に定期運用を離脱した。



関連タグ

JR西日本 みやこ路快速 大和路線 関西本線 大和路快速 桜井線 和歌山線 103系 201系 205系 221系


水戸線(JR東日本)···この路線も小山駅水戸駅が全通したあとに友部駅以東を現在の常磐線に編入したため、書類上は水戸駅に入らないが、運行系統上は水戸駅までを水戸線として扱う。


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