概要
レベル | 成熟期 |
---|---|
タイプ | 不明 |
属性 | 不明 |
必殺技 | トリコベゾアール、シャットクロー、エクススクラッチ |
勢力 | ネイチャースピリッツ |
デジモンアドベンチャーtri.で新登場した猫のような姿をしたデジモン。見た目は成長期のように見えるが、似た立場にあるテイルモンと同じく成熟期の姿である。
テイルモンが聖獣や天使といった神聖なイメージを思わせるデザインなのに対して、こちらはフサフサとした体毛や肉食のネコ科動物を思わせる体の模様など、野生動物の物に似た野生的な要素が全面に出ている。
実はNTTドコモのサービスの『しゃべってコンシェル』で幼年期Ⅱと成長期が登場しており、ニャロモンとプロットモンの亜種となっている(「謎のデジモン」名義)。『デジモンリアライズ』では代わりにプロットモンが成長期となっている。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
大きな耳と尻尾が特徴的な成熟期デジモン。ふわふわの毛並みと愛らしい姿からは想像ができないが、実は手の中に非常に鋭い爪を隠し持っている。首から伸びる2本の触手は、恥ずかしがり屋のメイクーモンの顔を隠す以外にも、寒いときにはマフラーとして使える優れものだ。
必殺技は、鋭い爪で相手をひっかく「シャットクロー」と、口からデータを破壊する毛玉を吐き出す「トリコベゾアール」。
アニメでの活躍
デジモンアドベンチャーtri.
CV:森下由樹子
望月芽心のパートナーデジモンとして登場。愛称は『メイちゃん』、芽心が鳥取から引っ越してきた為なのか、鳥取弁に似た口調と語尾に『だがん』を付けて話す。
物語のカギを握る存在であり、姫川マキからは一連の事件の原因なのではないかと疑われているが…。
デジモンゴーストゲーム
「あいつはいつの間にか俺とすり替わって、成り済まして、俺の全てを盗んで、それで……笑ったんだ…!」
CV:チョー
第32話に登場。
同じ姿ながらも壮年の男性の声質で話すので、『tri.』と比べると似ても似つかない雰囲気。
他人に成り済まして本人として振る舞うベツモンの被害者の1人で、入れ替わられてしまった結果人生を諦めてしまっており、最早自分がメイクーモンなのかすらも自信が持てなくなってしまっていた。
「なぁ。お前さん、誰だ?」
ガンマモン「俺、ガンマモン」
「本当にそうか?」
「そんな証拠あんのか?」
「誰が証明してくれるんだ?」
「俺はメイクーモン」
「ずっとそうだった」
「そう信じてた!」
「間違いねぇはずだった!」
「けど…もう自信がねぇ…」
「…俺は…本当にメイクーモンなのか…?」
同じく犠牲者となって途方に暮れていたガンマモンの前に雨の中ずぶ濡れになりながら現れ、同情すると共にベツモンへの恨み言と悲しみを吐露した。
「俺は居場所が無くなっちまったデジモン。忘れられたデジモンさ…」
「誰にも思い出してもらえず、分かってもらえず、やがて…消える……」
この直後、一瞬で姿を消していた。
ベツモンにそこまでの能力があるかは描写されておらず、どうなってしまったのか、彼が本当にいたのか、ガンマモンが見た幻だったのかどうかでさえ、今では分からない。
しかしこの一件がガンマモンを再起させることとなった。
モルフォモンに続いてのデジアド映画出身のゲストデジモンであるが、(前述のように不明瞭な部分は多いものの)彼に負けず劣らずの災難を被ったデジモンであった。
また、上の台詞はtriでの転生前(進化の過程で存在が消えていったデジモン達の化身)を意識しているとも思われる。
(ネットなどでtriの評判を見てからこのメイクーモンの台詞をもう一度見ると、別の意味にも見えてしまうが…。)
因みにゴーストゲームに種族&属性不明デジモンが出たのはこのメイクーモンが初めて。
後に進化系のメイクラックモンもゴーストゲームに登場。こちらは別個体でありプッチーモンから進化していた。
67話では、ガンマモンと話した個体かは不明だが、メイクーモンが他のデジモンに混ざってモニターを眺めていた。無事戻れたのかもしれない。
進化系
メイクラックモン
レベル | 完全体 |
---|---|
タイプ | 獣人型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | モデストリィスタン、フェルトメイド |
勢力 | ネイチャースピリッツ |
メイクーモンが完全体に進化した姿で、公式ビジュアルが公開されている通常版と、『tri.』で登場したVM(ヴィシャスモード)の二種類が存在している。
通常版は、メイクーモン時代のフサフサとした毛並みを受け継いだワクチン種の獣人型で、周りには常に可愛らしい毛玉が浮いている。
一方で、『tri.』に登場したVMは通常版と比べてカラーリングが暗く、鋭い爪や禍々しい鎧からさながら悪魔や魔獣を思わせる姿となっている。全体的なシルエットも通常版が獣要素が強かったのに対し、こちらはレディーデビモンやバステモンなどを思わせる、エロティックな体型をしている。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
メイクーモンが進化した姿。恥ずかしがりな気性に加え、争いを好まないことから単独で行動することが多い。普段は陽の当たる場所で身体を丸め、のんびりと昼寝する姿が目撃されている。近づく者の気配を察知すると俊敏な動きで物陰に隠れて様子を窺う。食料を持ってくる者には甘えることもあるが、それが敵であれば隠れたままやり過ごす。しかし、自分の縄張りから敵が出て行かない場合、居場所を守るために、普段の穏やかさからは想像もできないような力を発揮して敵と戦う。
必殺技は二本の触手で敵を拘束し、尻尾の針で麻痺させる『モデストリィスタン』と、飛ばした毛針で分身を作り出す『フェルトメイド』。
メイクラックモン ヴィシャスモード
レベル | 完全体 |
---|---|
タイプ | 不明 |
属性 | 不明 |
必殺技 | フェルトメイド |
得意技 | カースドクロー |
勢力 | アンノウン |
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
穏やかなメイクラックモンの心が悪に染まると、全身にヒビが入ったような姿になる。世界のすべては自分に仇なす敵として、世界の破壊を望む。
優れた脚力と感知能力、また超常的な獣の勘を活かし、相手が絶命するまで執拗に追い詰める。手足の鎧から伸びる爪「カースドクロー」はレッドデジゾイド製で、強靭な肉体から繰り出され切れ味は格段に増し、分厚い金属も紙きれのごとく切り裂く。
必殺技は、自らの体から毛針を飛ばして分身を生み出す「フェルトメイド」。
ラジエルモン
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 座天使型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | ノウレッジストリーム、セファーラジエール |
勢力 | ウィルスバスターズ |
『デジタルモンスター Ver.20th』で初登場。
メイクラックモン(通常版)が究極体に進化した姿。全体的な外見はネフェルティモンが直立し、顔を人間の女性にした感じで、デザインコンセプトはオリンポス十二神族に近い。
前述の通り、テイルモンでいうところのオファニモンに相当する姿。
モチーフは、座天使長にして七大天使の一柱とされるラジエル。天界や地上界の知識を収めた書物を持つとされる。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
かつてオファニモンと同等の位を与えられたとされる座天使型デジモン。“カーネル(神の領域)”より世界の全てを見通せる神秘の力を持っている。その力でデジタルワールド中の出来事を知り尽くしており、神にも等しい量の知識を蓄えているという。
必殺技は、両腕の魔方陣から五大元素を自在に組み合わせ膨大なエネルギーを放出する『ノウレッジストリーム』。そして、あらゆる奇跡を起こし敵対する者を駆逐する『セファーラジエール』は、ラジエルモン自身にも何が起こるか分からない。
ラグエルモン
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 不明 |
属性 | 不明 |
必殺技 | フォルムタラニス、パーホルス |
メイクラックモンVMが進化するとこちらの姿になる。
女性的な姿をしていた進化前やラジエルモンと比べて筋骨隆々とした獣人の姿をしている。
しかし、顔はどことなく人間の女性のようにも見える。
口元はメガログラウモンを思わせるマスクで覆われており、素顔を窺い知る事はできない(劇場版の描写では開閉している)。
しかし、目が赤く正に邪悪然としていたVMに対してこちらはメイクーモンと同じく目がグリーン、翼は悪魔を思わせるコウモリやカラスの翼のような邪悪なデザインではなく、天使のようなデザインになっている事から、完全な悪魔というよりいわゆる堕天使のような存在、もしくはラジエルモンより戦闘に特化した姿に位置するのではと推測される。
いわゆる闇堕ちした姿ではあるが、獣のような姿の究極体に進化したという意味では、テイルモンでいうところのホーリードラモンに相当する姿と思われる。
公式設定に寄れば、他の天使デジモンが堕落しないよう疑いの目で監視をするデジモンで、堕落を始めた天使デジモンを殲滅する役目を担っており、アニメとは異なりメイクーモンの堕天形態としては扱われてはいない。が、監視者という疎まれる役目であるが故に、心が虚無感で満たされると暴走する危険性があるという(デジモン界の天使は堕天率が高いため、ラグエルモンがこうなってしまうのも仕方がないのかもしれない)。
モチーフはラジエルと同一視される事のあるラグエル。
ただしこちらはヨハネの黙示録において、終末のラッパを搔き鳴らし、地上に苛烈な罰を与える『聖人の名を騙る悪魔』とされる。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
他の天使型デジモンが堕落しないよう、全ての天使型デジモンを疑いの目で監視する究極体デジモン。堕落が始まった天使型デジモンを見つければ堕落しきる前に撃ち滅ぼす。しかし監視という疎まれる役目であるが故、虚無感に満たされてしまうと全てを拒絶する思考に陥ってしまうという。そうなれば敵味方の区別を持たず破壊行動を始める恐怖のデジモンとなる。
必殺技は、両爪と尻尾の先で敵を斬り刻む“フォルムタラニス”。串刺しにすれば破壊のデータを流し込み、敵は内部から蝕まれ朽ちていく。また両腕と腹部の宝玉からレーザー弾“パーホルス”を放つ。
オルディネモン
レベル | 究極体 |
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タイプ | 堕天使型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | エンド・オブ・ザ・ワールド、マグナヴィジビリティ、サモン・アポカリプス |
ラグエルモンとオファニモンFMが合体して誕生した、堕天使型デジモンの影の姿とも言うべき究極体デジモン。
巨大な黒き翼を持つ堕天使のような姿をしており、いわば座天使版のサタンモードとも言うべき存在。似たような誕生経緯を持つデジモンに、マスティモンがいる。
名前の由来はイタリア語で秩序を意味する「ordine」。
なお、合体元のラグエルモンの進化元であるメイクーモンは『tri.』作中では理性を失って暴れる『感染デジモン』が現れた元凶(つまり秩序を作る側ではなく、むしろ混沌を生み出す側)であると疑われている辺り、中々皮肉の効いたネーミングである。
また、合体元のオファニモンFMのパートナーが持つ「光の紋章」は命を生み出すものの象徴とされているが、もう一つの合体元が進化を否定するモノから生まれた存在であり、それらが融合して『生命を終わらせる』ものになるのはあまりにも皮肉という他ない。
『tri.』ではジエスモンにより切り離されたテイルモンが進化したホーリードラモンを加えた究極体軍団の総攻撃を受けて圧倒され、7体の究極体の力が合わさって誕生したオメガモンマーシフルモードの『虞玲刀』で翼と胴体を連続で切り払われて倒された。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
一部の研究者の間では混乱したデジタルワールドの終焉に現れる存在と考えられている、巨大な漆黒の羽を持つ正体不明のデジモン。元は秩序を守る立場であるはずの天使型デジモンが怒りと悲しみにより堕天し、他のデジモンと融合することで誕生すると言われている。
オルディネモンの翼は溢れ出した負の感情そのものであり、羽ばたきとともに辺りに瘴気をまき散らす。とめどなくあふれ出る瘴気はやがて世界を覆いつくし、すべての生命は活動を停止するだろう。しかしその本質は慈愛であり、秩序を失った世界を無に帰すことで、世界の救済をはかる高位の存在だ。
必殺技は、口から放つあらゆるデータを破壊する漆黒の波動『エンド・オブ・ザ・ワールド』と、放出した両翼の球体が周囲の敵を撃つ全方位攻撃『マグナヴィジビリティ』。そして、舞い散る羽が無数のデジモンとなって攻撃する『サモン・アポカリプス』は、攻撃対象だけではなく見た者に恐怖と絶望を与える。
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デジタルモンスター デジモンアドベンチャーtri. 望月芽心
- アポカリモン…メイクーモンのマフラー状の体毛の模様がさながら、アポカリモンの螺旋構造状の触手を思わせる為にファンに関連を疑われているデジモン。tri.第5章でホメオスタシスの使者ハックモンが姫川を探す西島に伝えた内容から、メイクーモンがアポカリモンの輪廻転生した姿だと判明した為、メフィスモンとはある種、異兄妹のような関係である。
- ロップモン…テイマーズ世界ではデーヴァの一柱アンティラモンが退化した姿として登場していたが、アドベンチャーシリーズやデジモンフロンティアでは、三大天使の一柱ケルビモンの成長期として扱われており、進化系のケルビモンも善と悪両方の姿が登場している。特に初登場作品であるデジモンアドベンチャー02の劇場版では何らかの原因で悪堕ちし、最終的にはケルビモン(悪)となって主人公達の前に立ちはだかった。ちなみに『tri.』と同様、この事件にも三大天使やロイヤルナイツが関わっていたりする(テイルモン側に関してはまだオファニモンが登場していなかった事もあり、ホーリードラモンに進化する形を取っている)。ラジエルモンもケルビモンも善悪両方の姿を持つ獣人型の天使デジモンというだけあって、アニメ作品では重い過去を背負う傾向にあるようだ(テイマーズのロップモンに関しては、ケルビモンに進化しないのでそうでもないが)。テイルモンにはメイクーモンと外見的に対になる存在がいるように、こちらにも02の劇場版で初登場したテリアモンという相方がいる(こちらは天使に進化せずデカイ獣型ロボに進化するが。ただしあくまで初登場作品では聖騎士型にするので気にするのは野暮というものである)。
- コウメ太夫…Twitter でメイクーモンとメイクラックモンをネタにした。