日向夏美
ひなたなつみ
概要
身長158cm、体重48kg。スリーサイズはB80・W56・H80(アニメでは不明扱い)。
パートナーはギロロ伍長。
ピンク色のツインテールが特徴。また、少し日焼けしたような肌の色をしている。
身体能力が高く、さらに学業も優秀でもあるという文武両道な性格である。ただし勉学に関しては、ケロロ達からの妨害もあり成績が下がったことがある。
一方で母や弟とは異なり、文化系は苦手である。絵はあまりうまくなく、ネーミングセンスも独特。芝居も下手で、素直な性格のためか思ったことがすぐ顔に出てしまい、じゃんけんも弱い。お化けや幽霊などの「オカルト」にも苦手意識を持っているが、本人は霊感体質で心霊現象にも頻繁に出くわしていたり、星占いや学校の七不思議など「一般人が信じている非科学的なもの」は信じている。
またナメクジなどの「ヌルヌルしたもの」も苦手である(そもそもケロロをはじめとしたケロン人を好意的に見ていないのも「カエルだから」という面がある)。
性格
明るく行動的な性格。
作中ではケロロと喧嘩する場面が多いため、あまりそうは見えないが、クラスメイトを含めて善人であれば身内でも気さくに接しており、教師等の目上の人にも殆ど反抗したり陰口を言わない等、意外と根は真面目。実はケロロ小隊と違って予告や宣伝で敬語を使っていたりする。
しかし作中ではケロロに対して怒りを露わにする短気な描写が多く、私生活は割とズボラだったりするところもある。かなり自分勝手で暴力的な面もあり、よく弟にも辛辣な言葉を放っていたり、ケロロには理不尽な言動で制裁したりもしている。またキレやすい性格が原因でケロロに揶揄われたり、冷静さを取り乱している所を言葉巧みに騙される事もしばしばで、まさに「短気は損気」と言える部分も多い(その後、基本的に彼をボコボコにするが)。
しかし彼女自身これらはあくまで「正しいことを教えるための行い」と思っており、ケロロに暴力を振るう面も「やって聞かせないと分からないから」という背景が大きい。また「わざと悪いことをしたわけではないなら素直に謝りさえすればお仕置きはしない」と発言していたりと本心ではかなり優しく、あえて嫌われ役を買って出ていることも窺える。
そんな強気な面もある彼女だが、実はかなりの寂しがり屋でもある。子供の頃は泣き虫で、秋の不在時には不安で泣いていた。ガルル小隊のテキパキとした行動による侵略や、ケロロ小隊のこれまでとは違う本気の侵略(実際にはエイプリルフールの嘘だったが)には簡単に屈し諦めそうになるなど、冬樹に比べると挫折を知らない分精神的には打たれ弱い部分もある。
完璧主義なきらいがあり、他人に弱さを見せることを嫌がり無茶してしまうことも度々ある。
さらにアニメ320話では、ケロロ小隊が用意したイケメン型アンドロイドに恋をしそうになる場面があり、イケメンであればどんなことをしても許されることが判明している。
そういった面では普通の乙女な面も多い。
戦闘力やその影響
小学生時代には「冬樹を助けるため」としてケンカに明け暮れていた影響でデビルサマーの二つ名で通っていた時期があり、現在でも学校で部活の助っ人を頼まれることが多い。
また頑丈な扉を素手でこじ開けたり、ケロロ小隊が日向家に仕掛けるブービートラップを(初期の頃にケロロの仕掛けたブービートラップに引っかかって以来、トラップには気を付けるようになったのか)軽々と回避したりするなど普通の女子中学生では考えられないくらいの戦闘能力を持っている。そのこともありケロン軍や日向家を通じた侵略を目論むケロロ小隊にとっては「地球最終防衛ライン」と呼ばれ最大の敵とされており、ギロロやガルルからは「地球の女戦士(ペコポンのおんなソルジャー)」とも呼ばれている(しかし後者については本人が「戦士ではない」と否定している)。一方でケロン軍からは「相変わらず手強い」「軍会議の連中も怯えを隠せなかった」と称賛されている部分もあり、その戦闘力は相当高いことが窺える。
しかしアニメ第89話Aパートではギロロの人格の1つであるギロッペに軽くいなされてやられそうになっていたり、アニメ第94話ではカララとタルル(原作ではカララとチロロ)に簡単にあしらわれていたり、原作227話では新ケロロが描いたオリキャラに襲撃された事もあったりしたため、必ずしも「地球人の中で最強」という訳ではない。因みに、現先では度々ドロロに助けられている事があり、描写からして明らかにドロロの方が夏美より強いはずなのだが、アニメでは何故かドロロよりも上であるかの様な描写がある。
その戦闘力を活かして戦うこともあり、ときにはスクール水着をモチーフとしたアーマードスーツを装着することもある。これは裸体に近づけたほうがパワーが出やすいとケロロ小隊が考えたためで、実際に薄着の方が機動性が上がるのは科学的に証明されている。
また、34話・103話などオトナノカイダンノボル銃で大人の姿になった際には、さすが親子と思うほど、秋と同じようにナイスバディに成長していた。戦闘力こそ変わっていないが、エピソード内ではギロロに助けられる場面が多い。
人物関係
先述の通り、基本的には友好的に接しており、ケロロとは張り合っている。
ケロロとやりあっているのは変わらずだが、彼との関係はケンカ友達という感じに変化してきている。→ケロ夏
他のケロロ小隊員に関しても(自身に惚れているギロロを含めて)最初は突き放した態度をとっていたが、ストーリーが進むにつれて少しずつ態度が軟化している(最も優位に見えるドロロとクルルも、それぞれ小隊で最も非の打ち所が無かったり、常に小雪の下で行動していたりするため、これと言った制裁を食らう事はあまりない)。それでも何かしらアクシデントに巻き込まれると真っ先にケロロたちを疑うため、やはり彼女にとってケロロ小隊は天敵(もしくは悪の組織)のような存在として見ているのかもしれない。
ただしガルル小隊に騙され、冬樹と共にケロロを疑ってしまった時は二人揃ってケロロを疑った事を後悔していた(ちなみにそのエピソードでケロロに助けられている)。
冬樹とは性格が真反対ながらも夏美が剛なら彼は柔といった感じで、さまざまな困難を乗り切っている。夏美も彼の良さを理解する部分も多く、実際に夏美がケロロたち宇宙人と仲良くやっていけてるのは「冬樹のおかげ」と言及したこともある。
恋愛面
ギロロ伍長に惚れられている他、 東谷小雪からも(友情の域を超えて)好かれているが、本人は鈍感で気づいていない。ただし他人の恋については敏感なようで、冬樹と桃華の仲を応援している場面も多々ある。
なお彼女自身は北城睦実(サブロー)のようなミステリアスなイケメンが好きであるため、先述の通り小雪には「普通の友達」として友好的に接しているほか、よく彼女をサポートしてくれるギロロのことも「パートナー」として気に入っているようである。
冬樹に比べ異性からの人気の描写は少ないが、むしろ小雪を始めとした同性から(憧れの的として)迫られることが多い。特にスポーツ万能なこともあってか後輩女子からは大人気であり、校内にファンクラブが存在するほか、毎年バレンタインデーになると各部活の女子生徒から大量のチョコレートを(冬樹を通じて)渡されている。本人は迷惑に思っているが、一部は「ガチ」であった。
ゲーム作品での出演
基本的には攻撃サポートキャラとして登場することが多い。
ケロロ軍曹メロメロバトルロイヤル / メロメロバトルロイヤルZ
コマンド | ボタン | 技名 |
---|---|---|
必殺技1 | △+→ | 723シュート |
必殺技2 | △ | H・ES Ver.夏美 |
超必殺技 | R2 | デビルサマー |
元々運動能力が高いため、他のキャラよりもコンボがとても繋げやすい。ジャンプ回数もサブロー同様3回で、地球人の中では比較的強い性能となっている。超必殺技の「デビルサマー」は相手に攻撃を当てている最中は無敵状態になる。ただし一発目の攻撃を当てないと発動せず、そのまま終了となってしまう。また、続編である「メロバトZ」ではあのキャラが似たような技を使ったことにより、印象が薄れてしまった。
ゲーム版「超劇場版ケロロ軍曹3」
ゲーム作品では初めて地球人が正式な敵として登場する。
一部のステージで旗を取ると警報音とともに登場し、後ろからケロロ小隊の邪魔をしようとして突進してくる。攻撃は当てられず、攻撃しようとすると必ずガードをしてくるのでほぼ無敵状態と同じ(つまり、避けながらゴールを目指す)。