「パティシエ、なめんなよ…?こういう日の為に鍛えなおされてきたんだよ……俺は」
概要
「チームインヴィット」のリーダー城乃内秀保が変身するアーマードライダー。
第1話の合戦シーンでは西軍の一員としてバロンと共に戦っていた。
バロン同様デザインは西洋鎧がモチーフだが、中世の鎧がモチーフだったバロンとは違い、こちらは古代ギリシャの重装歩兵の鎧がモチーフとなっている。
「グリドン」の名は黒影に変身した初瀬亮二が勝手に命名したもので、他のライダーと異なりロックシードのモチーフがそのまま名前にされている。作中でも早速ギャラリーから(笑)が飛び交う事態となった。当然本人もあまり気に入っていなかった、が…。
ボディーカラーは茶色。素体スーツデザインはバロンと同じ洋風。
変身待機音もバロンと同じ、ブラス主体のファンファーレ+「カモーン!」である。ただし、彼の変身するアームズのメロディは従来の洋風メロディではなく、独自のものが使用されている。
もしも初瀬が名付けなかったら鎧武やバロンに因んで「アーマードライダー(仮面ライダー)・インヴィット」という名前になっていたかもしれない。因みにインヴィットとはイタリア語で「無敵」などを意味する。あれ?こっちのほうがカッコいいような…。しかし、鎧武外伝にてシャプールに何故グリドンという名前にしたのかと聞かれた際に理由はぼかしつつも、今では気に入っているかのような発言をしている。
インベスゲームでは黒影とコンビを組み戦うが、戦闘では城乃内本人のバトルセンスの無さに加え、パートナーである黒影に振り回されている為優位に立てない。
主な戦闘スタイルはこそこそと隠れながらも隙をついて不意打ちするという何とも卑怯な戦い方である。
本編初登場は第5話。続く第6話で連合を組んだ筈のバロンをあっさりと裏切るも、鎧武と龍玄のコンビに敗北、更にブラーボと戦うも手玉に取られるなどいいところはない。
しかし、DJサガラの配信番組を見ると「グリドン激アツ(^0^)」と言うコメントが残されており、黒影に比べて隠れた(?)人気があるようだ(城乃内が自分で投稿した可能性もあるが)。
1回目の対龍玄戦では階段から転がり落ち、2回目の対ブラーボ戦では吹っ飛ばされて川に落とされるなどさながら童謡「どんぐりころころ」のような負け方をしている。
流石に3回目はドジョウが出てくることはなかったが、代わりに斬月と戦う羽目になってしまった。
第12話では変身不能になってしまった黒影=初瀬をあっさりと見限り、次のパートナーとしてブラーボ=凰蓮・ピエール・アルフォンゾに目を付けるが…
成り行き上、彼に(ライダーとパティシエの二つの意味で)弟子入りすることになってしまった。
だが、これが彼を後に大きく変えることとなる。
第10話での黒影と共に変身、第11話での斬月との戦闘以来変身した状態では登場しなかったが、第25話で久々に登場し、初の単独変身を披露。
ブラーボを庇ってエネルギー弾を受け気絶してしまった為、あまりいい所はなかったが、鎧武とブラーボのピンチを救った城乃内の勇姿に感激した人も必ずいるだろう!
この日以降、ブラーボとは本当の意味で師弟の絆を得ることができた。
第32話ではその後も訓練を重ねていたようで、大量のインベスの出現に際し応戦に駆けつけ、見るからに成長したかのようなカッコいい変身シーンを披露した。
「パティシエ、なめんなよ…?」
今回は遂に単独でライオンインベスを撃破することができた。
が、勝利の余韻に浸る間もなくデェムシュの火炎攻撃でボコボコにされてしまったが、そこにはかつての逃げ腰だったグリドンの姿はなく、上級インベスやデェムシュにも臆せずに応戦していた。
「諦めちゃ…ダメだ!」
まさにネバーギブアップである。
城乃内のまた新たなる勇姿にさらに感激した人も必ずいるだろう!
ちなみにスイカにアームズチェンジした回ではスイカアームズによる赤目や、アームズの外れた素体状態といった珍しい姿を拝むことができる。
第44話では湊耀子(マリカ)と、ザック(ナックル)との戦闘の末戦極ドライバーが破壊され変身不可能になる。
最終回から数年後を描いた小説版では、仮面ライダーセイヴァーとの戦いのために呉島貴虎が必要最低限の数だけ量産した戦極ドライバーとドングリロックシードで見事復活を果たした。
そして小説版から数年後を描いた鎧武外伝第3弾『仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ』にて、主役の一人として登場。
戦いからしばらく遠ざかっていた城乃内だったが、黒幕によって暴走した師匠を止めるべく事前にグリドンに変身していた貴虎から戦極ドライバーとドングリロックシードを受け取って久しぶりにグリドンに変身した(この時のドライバーは帯が黄色になっていることから初期型と思われるが、イニシャライズ機能が搭載されているかは不明)。
一時はブラーボに圧倒されロックシードを破壊されて追い詰められるも、初瀬の幻影と共に生成したライチロックシードでライチアームズを装着。激闘の末、ライチスパーキングで凰蓮を正気に戻した。
戦いが終わった後も1人のパティシエとして、仮面ライダーグリドンとして、沢芽市の為に貴虎、光実、ザック、凰蓮と共に戦い続けるだろう。
変身ポーズ
左手に持ったロックシードを右手を添えながら前に突き出し「変身」の掛け声で起動。
右上、左下の順に腕を振りドライバーに装着。カッティングブレードをおろす。
形態
本編に登場
「ネバーギーブアッープ!!」
基本形態。
専用武器はドンカチ。
「大玉ビッグバン!」
第34話でナックルから受け取った錠前で変身。
名前からどういうことか察すべし。
ガンバライジングに登場
第4弾に登場。
第6弾に登場。
外伝作品に登場
「ユアザヒーロー!」
鎧武外伝「仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ」に登場。
ガンバライジング
ガンバライジングでは3弾から参戦。当初の相棒だった黒影と組んだアビリティ持ちでRとして登場。
3弾ではRとCPでの登場だったが、4弾では他より遅れてSRに昇格し、また新たにCPを手に入れた。CPではクルミアームズとマツボックリアームズにチェンジできる。
自称策士を体現したのかアビリティは体力系のモノが多い。必殺技は「ぶっ叩きラッシュ!」、「ドンカチ大回転」というドストレートな名前だが劇中の必殺技なので見ごたえは十分である。
5弾からは師匠であるブラーボと組んだときに発動するアビリティも登場。
6弾CPで念願の飛び道具が使えるWアームズを獲得した。表アビリティとCPボーナスが優秀。
ダイナミック太郎先生の漫画版ではトリガーマグナムを鈍器と勘違いして仮面ライダーWに怒られていた。メタルシャフト使えよとか言ってはいけない。
余談
本来「グリドン」の名称はまだ名前が決まっていなかった故の仮称だったのだが、語呂の良さと覚えやすさでそのまま採用されたという逸話がある。
公開直後は変身者が明かされておらず、謎のライダー扱いであった。
その為
- やられ役
- ゲストライダー
- ベテラン戦士
などと、様々な憶測を呼んだ。
東映のプロデューサーが子役のオーディションで「どのアーマードライダーが好きか?」と訪ねた所、グリドンがぶっちぎりのトップだったとの話もある。
ちなみに漢字表記も存在し、漢字表記にすると『仮面ライダー栗団』(しかもこの時公式は調子に乗って主題歌とロゴまで作っていた。ただ、主題歌は番組主題歌の替え歌で、ロゴは鎧武の流用。まさに公式版手の込んだ手抜きである)。
関連タグ
仮面ライダー黒影、仮面ライダーナックル:チームのリーダーが変身する木の実組のアーマードライダー。ナックルとは変身者が人間としてもヒーローとしても大きく成長した点も同じ。
妖精ボック:ドングリ繋がりの戦隊キャラ。