すずらん(列車)
とっきゅうすずらん
道庁所在地で国内有数の政令指定都市でもある札幌市と、道内有数の港湾・工業都市室蘭市を結ぶ。
同一路線経由で、札幌駅と函館駅間を結ぶ特急「北斗」号の補完的な役割も担っている。
現在運行されている「すずらん」は2代目であり、1992年にL特急「ライラック」の運転形態変更によって室蘭方面の系統が独立したものである。この経緯から、1992年から2017年まで「L特急」を冠していた。初代の「すずらん」は国鉄時代の気動車急行であり、函館駅〜札幌駅間で運転されていた。
特急「北斗」とは違い電車による運転であり、かつ北海道内の特急としては比較的短距離区間の運行である。特急利用客の遠近分離を図るため、函館方面の特急と比較して停車駅が多いのが特徴。室蘭駅〜東室蘭駅間は2024年3月16日のダイヤ改正まで普通列車扱いだった。
ただし、2016年3月26日のダイヤ改正以降は2号・5号は東室蘭駅〜札幌駅間での運行となり、室蘭駅〜東室蘭駅間は普通列車に乗り換えが必要。
札幌口で先行する快速「エアポート」等が遅れていた場合、千歳線内の線路容量や気象状況によっては当列車も若干遅延する場合がある。
列車愛称は「ライラック」と同じく、北海道内に分布する植物の名称に由来する。
車両は785系・789系1000番台電車(5両編成)が使われる。そのほか、かつて781系のドア増設工事による運用数不足時にキハ183系(3~4両編成)による代走が行われたことがある。
現在の運用ではグリーン車はなく普通車のみ。長年に渡って5両編成のうち1両(4号車)が指定席「uシート」、残りの4両が自由席となっていた(室蘭駅〜東室蘭駅間は普通列車扱いだったため全車自由席で運転)。
2024年3月16日のダイヤ改正で全車指定席化。
また先述の通り東室蘭駅〜室蘭駅間も特急扱いでの運行となり、全駅停車と同区間内の乗車券のみでの利用(普通指定席車の空席に座る事ができる)は継続となる。