注意:この記事には『Fate/Grand Order』の第1部6章のネタバレが含まれます
それも結構。私は人間嫌いでね。万人に嫌われるのは望むところだ。
万人を導きたいなどと夢見る貴女とは正反対の、つまらない男だよ。
プロフィール
真名 | アグラヴェイン |
---|---|
クラス | 不明 |
性別 | 男性 |
出典 | アーサー王伝説 |
地域 | イギリス |
嫌いなもの | 劇中の言動では人間、特に女性。他にも愛やインタビューによると世界も嫌っていると判明。 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 武内崇 |
CV | 安元洋貴 |
演 | JAY |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。
プレイアブル実装がなされていないNPCである(2024年8月現在)。
メインにある通りクラスとレアリティ共に不明。ただし、舞台版のセイントグラフ風ブロマイドではベディヴィエールと同じく☆3を表す銀枠が使われている。
メインシナリオの第1部6章『神聖円卓領域 キャメロット』にて登場。
獅子王に仕える円卓の騎士の1人であり、補佐官を勤める。獅子王に与した他の円卓の騎士たちはギフトを授かっているのだが、彼だけはそれを固辞している。
最終的にランスロットと一騎打ちを行い、執念で彼を倒すも自身も致命傷を負う。全てが終わった後に獅子王の下に帰参し、尚も王のために理想の国を奉げることを誓うも力尽き、王から労いの言葉を受けつつ消滅した。
2019年クリスマスイベント『ナイチンゲールのクリスマス・キャロル』では、期間限定概念礼装『ウィズ・マイ・ファミリー』としてガウェイン達兄妹と共に登場している。
真名
生前においてギネヴィアとランスロットの不貞を告発するが、脱出を図るランスロットにより彼が斬り殺されたことで円卓崩壊が始まった。
Fate世界ではモルガンの手でアーサー王の下に送り込まれたスパイの1人であり、結果として彼女の思惑通りに円卓を崩壊させる引き金の1つとなってしまったが、彼自身は二心なく王に仕えていた。
人物
一人称は「私(わたし)」。
険しい顔立ちの、真っ黒な鎧を来た偉丈夫。騎士としても優れているがそれ以上に策謀に優れ、作中自分から主人公と戦うことは一度も無かったにもかかわらず、何度となく彼らを窮地に追い込んでいる。
また、実務能力にも優れており、事実上の文官の最高責任者でもある。獅子王からの信頼も厚く、評価としては「働きすぎるのが唯一の欠点」と称される。
苛烈なまでの王への忠誠心を持つが、非常に厳しく容赦の無い性格から円卓内部で好かれているとは言い難く、特にランスロットとは犬猿の仲である。
本編内でもランスロットの帰還を露骨に妨害し、また彼からも名指しで警戒されている。
一方でモードレッドのことは気に掛けている様な発言をしていたり、ガウェインの処罰に待ったをかけたりと、身内への情が全く無い訳では無い模様(ただし身内以外に情を持つことは殆ど無い)。
老け顔だが、実は円卓の騎士の中でもかなり若い方で、彼よりも年下なのは弟妹たちやギャラハッドくらい (ガウェインと妹2人は母親似の金髪なので、アグラヴェインは父親似と思われる) 。昔は年相応の見た目だったらしいが、トリスタン曰くストレスで一気に老け込んだらしい。実際円卓の騎士たちは主君を筆頭に放っておくと全員とんでもない方向にぶっ飛ぶため、その手綱を握るブレーキ役が数少ない良識人のベディヴィエールとアグラヴェインである。
つまり苦労人。
嫌われ役を自ら引き受けているような印象もあり、第1部6章の前日談では敵に人質に取られて自分ごと敵を殺すように懇願するガレスを前に、アグラヴェインは他の騎士たちの心情から自分がやるしかないと思っていた様子(結局アグラヴェインが動くよりも早く、覚悟を決めたガウェインがトドメを刺した)。
しかし、犬猿の仲のランスロットに円卓の騎士を纏めていたという設定がある為、ブレーキ役でもあるが自身が原因で騎士たちの仲を乱していた可能性も浮上している(原典では円卓の騎士の仲を取り持っていたディナダンという騎士を殺害している)。
実際、日頃の行いや態度からランスロットには「王を操り自分の政権を確立しようとしている」とみなされ、ベディヴィエールもアグラヴェインの死後になって漸く、王や国への献身を理解した。
自身の境遇から憎悪すら混じる程の人間嫌いで女性不信。
母であるモルガンの行いと王妃ギネヴィアの不貞がトラウマとなっており、第六章終盤においてランスロットと対峙した際は、そのことに関する怨嗟をぶちまけている。
ただその一方で玄奘三蔵に対してはその能力を認めて自軍に招こうとするなど、女性=問答無用で嫌い、というわけではないらしい(彼女が規格外だった所も大きいと思われるが)。
能力
円卓随一の尋問官で巧みな拷問技術を持つ。その技術は河馬ですら人語で助けを請う声を上げるともされている。
また、ケイ同様に統治能力に優れ、円卓における文官の事実上の最高責任者であり、補佐役として王にも積極的にアドバイスしていた。
「鉄の戒め」と呼ばれる黒い鎖を生み出し、束縛する。何らかの宝具であるのかは不明。
サーヴァントにとっては触れるのも危険な反面、人間にとっては頑丈な鎖でしかない。
劇場版では静謐のハサンに自白させた事に関して、三蔵ちゃんが宝具によるものだと語るシーンがある。
かつて、宮廷で逆上し多くの同胞を斬り殺した挙句遁走した人物を参考に部下を狂化しており、さらにはその能力を自身にも付与することができる。
『FGO』内では直接的な戦闘描写は省かれていたが、劇場版ではランスロットとの大立ち回りが映像化されており、鎖を利用した部下の使役も含め円卓の騎士として他の武官肌の騎士に一切引けを取らない戦闘能力を披露している。
関連人物
生前
叔父(叔母)にして忠誠を誓う王。
最期の最期まで支えて忠誠を貫き通した「初めて嫌われたくないと思った相手」。
第1部6章終盤での彼の独白曰く、最初はブリテン国を長く繁栄させられるなら王は誰でも良かったらしいが、徐々に心からの忠誠を誓うようになった。
女嫌いな彼にとって忠誠を誓うアーサー王が男で本当に良かったと思っていたが、ランスロットとギネヴィアの不貞の騒動の中で、王の性別の秘密を察してしまった。
トラウマの原因その1。
実母であるが、淫蕩な彼女を心底嫌っていた。
トラウマの原因その2。
アーサー王の妻で清純を謳いながら不貞に走った彼女を罵詈雑言を浴びせるほど軽蔑している。
アーサー王の親友。
彼とは犬猿の仲であらゆる意味で対照的であり、互いに嫌い合っている。彼とギネヴィアの不貞をきっかけに円卓の崩壊が始まってしまったので酷く憎んでいる。
Fate世界では異父妹(弟?)にあたる。
生前はあまり会話はなかったが仲は悪くなく、母から送り込まれた刺客という共通点もあったためか、個人的に気にかけていたらしい。
ちなみに原典では仲良く円卓の騎士の調整役であったディナダンという騎士を殺している。
兄。見た目的にとてもそうは見えないが、若々しいガウェインの方が兄である。
別々に育てられた為に兄弟として接する様子はなく、あくまでも王の補佐官と騎士の関係。一方でガウェインの身を案じたりと全く情がない訳ではなく、ガウェインの実力をアグラヴェインなりに信頼している。
円卓の同胞であり妹。
ガウェイン同様に別々に育った為、アグラヴェインの誤解されやすい性質からあまり快くは思っていなかった様子。ただし、彼女のマイルーム会話およびバレンタインのチョコ礼装では「アグラヴェイン兄様」と呼び、3番目の兄・ガヘリス共々いないのを残念がるなど、兄妹としての情はある模様。
ランスロットの息子だがアグラヴェインを慕っていた。ベディヴィエール曰く、円卓一の天ね…人格者故に人を見る目は随一だかららしい。
しかしオルタの方を見る限りアグラヴェインにとってのギャラハッドの印象は『王からの命令を遂行出来なかった無能』でしかないと思われる。
Fate/stay night
自らが忠誠を誓うアーサー王が第五次聖杯戦争に参加した際に仕えたマスターであり、王とは互いに「魂の双子」とも評される少年。
アグラヴェインからすれば、王を救済してくれた恩人そのものではあるが、同時にアルトリアは士郎との絆を育んだことで「ヒトとしての姿を取り戻し、救済してくれた衛宮士郎に愛の告白をする」というアグラヴェイン本人にとって複雑な心境になるであろう結末に至っている。
Fate/Grand Order
第1部6章で聖都を訪れていた客人。
真に万人を救おうと考え動ける器だと認めており、人間を憎む自身とは真逆であると称している。
離反し聖都から離れた彼女を再び引き入れようとするなど、女性嫌いのアグラヴェインとしては例外的に好感を抱いていた様子。
ちなみに現界状態の年齢はほぼ変わらないらしく、三蔵からは「アッくん」と呼ばれており、この呼称がファンの間でも浸透しつつある。
ギャラハッドの力を宿したデミ・サーヴァント。
本編では絡みは無かったが、実際に会話したらどうなるか気になるところ。
少なくとも、女性である上に人間好きなマシュはアッくん的に気が合わなさそうである。一方彼女はギャラハッドの感情を受け継いでいる為、アグラヴェインに対して余り悪印象はない。
ちなみにプレイヤー達のアグラヴェインの評価が高いのはほぼマシュのおかげである。
『stay night』では「この世全ての悪」の泥を浴びたことでオルタ化したアーサー王だが、『FGO』では暴君としての側面が切り取られた状態のアーサー王。
本編では直接的な絡みはないが、この状態の我が王をどう思うのか非常に気になるところである。通常だと鎧を纏い肌を見せないが、オルタ化した我が王は最終再臨で女王のようなドレスを着ており露出度が高く、顔も嫌悪している自身の母親にそっくりであり、それにより相性が悪い可能性も否めない。だが、獅子王のようにどんな状態でも我が王だと認めて変わらず信頼し仕える可能性はある。
なお、後述のサンタとなった黒王個人からはその忠誠を認められている。
王の死を拒絶し、ベディヴィエールが聖剣エクスカリバーを湖の乙女に返還しなかった為、女神に変質したアーサー王。
彼女に召喚されてから再び、円卓の騎士として王の側近として最期まで支え仕えた。
映画版ではランスロットとの戦いで原作以上にボロボロになり死にかけながらも彼女の側に駆け寄り消えゆくキャメロット特異点を共に見守った。
関連イラスト
余談
- 第1部6章において円卓の騎士は「祝福(ギフト)」と呼ばれる特殊能力を授かっているが、彼にはそれが無い。奈須きのこ氏公式ブログ「竹箒日記」で語られた第六章の前日譚によると、自ら不要として受け取りを辞退したとのことで、ギフト無しでは耐えられなかったトリスタンや、あってさえ耐え切れず死を選んだガレスに比べ、いかに彼の忠誠心が鋼の如きものであったか窺える(情が殆ど無いという性格も作用しているとは思うが)。
- 「鉄の戒め」と呼ばれる黒い鎖でサーヴァントを縛る能力を持つ。サーヴァントでは触れるのも危険な反面、強度は人間でも壊せなくはない程度の代物で、宝具なのか、宝具の産物なのか、或いは道具作成系スキルによる物なのかは不明。
- 第1部6章以前にイベント『ほぼ週間 サンタオルタさん』で名前が登場している。サンタオルタさん曰く「いつもよいアドバイスをくれる」とのことだが、いがみ合う騎士の仲裁に彼の進言を採用した結果は「罵り合うことは無くなったが笑い合う顔にはいつも青筋が立っていた」そうである。ちなみに彼女からも「アッくん」と呼ばれている。
- 第1部6章が実装されてから間もなく開催された夏イベント『カルデアサマーメモリー』においても、彼の過去の一端が語られた。それは主君の狩りの供をした時のこと。山影や森に隠れた獣をいぶり出すべく、王が聖剣をブッパして見晴らしを(文字通り)スッキリさせたことに対し、「さすがは陛下。全力ですな」と死んだ魚のような眼をして呟いたという。彼の苦労が垣間見えるエピソードである。その他幕間やイベント内で彼の話題になる時は殆どかわいそうに思えてしまうことが多い。
- モードレッド曰く「とにかくシブちん」。元締めはそれくらいがちょうどよい気もするのだが……
- いかにも腹黒そうな顔や言動から黒幕枠かと思われたが、実際は最期まで忠義を尽くして死んでいった忠臣であった。第1部6章の最後を飾ったキャラでもある。
- それ故か、獅子王からは「働き過ぎな事が唯一の欠点」と言われるほど評価が高かった。
- なお、ギャラハッド・オルタのいた世界線では心の底から彼を慕っていたギャラハッドが帰還した為に一見、人間嫌いを克服したかの様に思えるが裏を返せば「王の命令を遂行出来なかった」という事になり、恐らくギャラハッドとの信頼は瓦解してしまったと思われる(同時にこれがこの世界線でのブリテン崩壊の原因と思われる)。
- ベリル・ガットのサーヴァント候補としてギャラハッド共々名前が挙げられていた。
- 元々は第1部6章ではなく、もっと後に登場予定だったのが早められた経緯がある。その本来の登場予定というのはイベントではない限りは円卓が関わるブリテンが舞台の第2部6章の可能性を有力視されていた。その後、第2部6章が配信されたが結果的に彼の登場は無く出番は持ち越しとなった。
- なお、クラス予想としては円卓の騎士なら従来適性にあたる「セイバー」、狂化付与および拷問に関する逸話から「バーサーカー」または「アサシン」、意外な所では「フォーリナー」(クラスの相性におけるシステムのメタ的な意味と思われる)も予想されている。
- 劇場版『冠位時間神殿ソロモン』ではなんと他の円卓組と共に魔神柱と交戦していた……のだが、何故か後に円盤化した際には最初からいなかったかのように編集されていた。
- 彼よりも後に登場したガレスやパーシヴァルが実装される中で、2022年現在アグラヴェインだけは一向に未実装。マスター間では特異点での人物象から「アルキメデスと同様に人間嫌いなため、人理修復に力を貸す気はない」「そもそも主君である王以外の招集には応じる気さえない」という考察がなされている。また、カルデアには因縁の湖の騎士やすっかりギャグ落ちした我が王とその派生の皆さん、尊敬の目を向けて来そうなギャラハッドの力を宿した少女騎士、乙女趣味となった異世界の母親がいるのでアッくんが知ったら胃が崩壊しそうである(他には我が王を救った恩人である少年を依代にした疑似サーヴァントもいる。)。ちなみに第2部6章で汎人類史側の母親が「ルーラークラスのサーヴァント」として登場しており、クラス予想の1つとして持ち上がっている。