データ
概要
デジモンゴーストゲームで初登場した、究極体の妖精型デジモン。
外見はマリンエンジェモンに酷似しているが、目つきが非常に悪くて継ぎ接ぎのように塞がれた口、首にはホーリーリングではなく黒い首輪を巻き付け、悪魔のような翼が生えていおり、マリンエンジェモンとは全く真逆の容姿を持つ。また胸のドクロマークがチャームポイント。
見た目を一言で言えばデビモン系統風マリンエンジェモンといったところか。
殻が無くなったり名前の所為で色々な所でオモチャにされたりと紆余曲折あったシャコモン族の究極体だがその姿は成長期と成熟期の間と言うべき姿だろう。
ネットの海の深部に生息し、暗い海の中で胸のドクロ模様だけが不気味に浮かび上がって見えることから別名「海の死霊」と呼ばれている。
自ら戦うことに積極的ではなく、自身より程度の低い水棲デジモンを洗脳して使役する、姑息で狡猾な性質を持つ。
その姿形と滅多に見られない存在であることから、マリンエンジェモンと類似している点も多いが、関係性は今のところ不明である。
必殺技は深海の暗闇のような底知れぬ恐怖のオーラで戦意を奪い、時にこれを受けたデジモンをクティーラモンの傀儡に成り下がらせる。『オーシャンヘル』。
口を大きく開いてムチのようにしなる三本の長い舌で攻撃する『バッカルラッシュ』。
その小さな体躯からは想像し得ない破壊力を持つ、激しい渦潮を発生させ、ドリルのように相手の身体を削ぐ『アクアグラインダー』。
作品での活躍
デジモンゴーストゲーム
「キャハハハ…!あ~っ、やっと元に戻れた!この水、チョー気持ち~!!お前らにも分けてやるよ!」
「世界中の人間から命の水を吐き出させて、この世界を遊び尽くしてやる!」
CV:石上静香
第60話「水ノ幽霊」で登場。デジモンアニメシリーズでは今作が初登場となる(というよりも事実上本作のアニメオリジナルキャラ)。
マリンエンジェモンと比べ、アンゴラモン位のサイズとかなり大きめに描かれている。
ハンギョモン達が人間を「命の水」なる水を吐き出し続ける生ける屍に変えて回り、海神市を水没させる怪事件を引き起こすに至った大元のデジモン。彼らから「盟主様」と呼び慕われている。
性格は子供っぽいが「自分が面白ければ何でもいい」とそれ故の横暴さを孕んでおり、おまけに究極体に恥じない戦闘力や狡猾さも併せ持つ厄介な存在である。
地上の人間界を見物していた所、木に引っかかって海に戻れず、そのままカラカラに干からびて仮死状態に陥ってしまい、発見した海神市の人々にミイラだと勘違いされて山奥の神社に祀られていた。
その日に境に消息不明の彼を捜索するハンギョモン達が「命の水」を搾り出そうと人間を襲い始め、操縦手段を失ったクルーズ船が海岸に漂着する大事に発展。「海神様の祟り」として町中で噂された。
偶々、人間界の祭りにハマるジェリーモン街に訪れて事件に遭遇した宙達は、情報を得て道中に出会ったサブマリモンの協力を得てミイラ化したクティーラモンを発見。
だがその時点で水没は神社にまで及び、突如覚醒したクティーラモンは大量の命の水を取り込んでハイギョやクマムシの如く復活を果たすと宙や瑠璃を生ける屍に変え、更には自分達の遊び場を増やす為に世界中の人間の命を搾り取って人間界を水没させようと目論む。
水没させた海神市の市街地に移動していると、全てを元に戻すべく清司郎やテティスモン達に追いつかれて交戦。
自前の戦闘力と狡猾さ、配下のハンギョモンのサポートも駆使して一行を一網打尽にしようとするも「自分たちが好きになった人間たちを守る」という清司郎とテティスモンモンの強い想いが共鳴し、アンフィモンに究極進化。
次々と技を繰り出して応戦するも通用せず、トドメの『ライバーンブレイク』を受けて敗北した。
「うぅ……ひどいや……。僕はただ、この世界で遊び尽くしたいだけなのに!うわぁ〜ん!」
アンフィモン「泣く?ノンノン!人間好きになれば、ベリベリ楽しいよ!そう、そうしよう!ねっ」
悔しさのあまり泣き出してしまうが、アンフィモンに「人間を好きになればもっと楽しくなれる」と諭されて改心。町や人間達に施した異常を元に戻し、和解した宙達に遊びに行く約束をしてハンギョモン達と海に帰っていった。
そのすぐ後のダゴモン回で再登場し、ダゴモンの眷属に変えられて海へ向かった人々を仲間と一緒に救出してくれた。
下の進化ルートを見るとダゴモンはコイツの進化前にもなりえる為、皮肉な因果でもある。
余談
名前の由来はクトゥルフ神話に登場するクトゥルフの娘クティーラと思われる。
名前からしてダゴモン、ヒュドラモン、外見からするとマリンエンジェモンと関係がありそうだが果たして。
必殺技の『バッカルラッシュ』の元ネタはやはりクリオネのアレだろうか。
アドベンチャー:ではリベリモン回やトロピアモン回など進化後が悪さをしていたのを進化前と共に解決(撃破)する展開がそこそこあったのだが、ゴーストゲームでのダゴモン回でのクティーラモンは逆に進化前(となりうる可能性あり)が起こしていた事件の解決に進化後が協力する展開となっている。
進化ルートの一例
完全体 | 究極体 |
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アノマロカリモン(X抗体)、ブラックキングヌメモン、マジラモン、テティスモン | クティーラモン |
ゲームでのデビュー作品である「バイタルブレスレットBE」での進化ルート
「デジモンペンデュラムCOLOR 2 DEEP SAVERS」に収録されるデジモンからの一例。
ジョグレス進化ではアノマロカリモンorテティスモンorハンギョモン×ウィルス種完全体、ダゴモン×データ種完全体との組み合わせでなれる。