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クライムボス

くらいむぼす

特撮「ジャッカー電撃隊」に登場する組織「犯罪組織クライム」の、各地区ごとに擁立されている人間幹部の総称。
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概要編集

犯罪組織クライムの地区ごとに擁している人間の幹部たちの総称。資料によっては“地方ボス”と明記しているものもある。


いわゆる今週のゲスト幹部に当たる人物で、中にはボディーガードとして独自の親衛隊を持つ者や機械怪物を貸し与えられているものもいるが、必ずしも機械怪物の上司という訳ではなく同格の地位を持っている。また、表向きには名士だった者や善人を装っている者もいる。


あくまで普通の生身の人間で戦闘能力は皆無なので、主に犯行作戦の監督やクライマー部隊の指揮を担当している。


第1~4話までは担当地区でその名を呼ばれていたが、途中でネタ切れになったのか5話以降はひとくくりに「クライムボス」の呼称で統一され、第19話では登場せず、第20話の登場を最後に以降は機械怪物や侵略ロボットが直接作戦を取り仕切るようになった。


いずれも最後は作戦失敗の責任を取らされて処刑、ジャッカー電撃隊との戦いに巻き込まれて殉職するケースが大半だが、中には自棄を起こして自滅したり、組織を裏切ろうとして粛清されたという例外もいる。


一覧編集

東京ボス編集

「おめでとうございます鉄の爪。これでクライム要塞島は、安泰というものです」

演:増田順司


第1、2話に登場する東京担当のクライムボス。「東京犯罪都市化計画」の実行責任者であり、長年「国際科学特捜隊」と戦ってきた為、その功績から組織内でも高い地位にいる様だ。


デビルキラーデビルドリルを指揮し、高性能新型ライフル「クライムM500」の開発を行い、その性能テストの為に街中で無差別乱射事件を引き起こすという、紳士的な装いとは裏腹に卑劣な行為を平然と行う冷酷な人物である。


性能テストを完了した後はライフルを増産して密輸を行い、世界の各都市を犯罪都市へと変えようと目論んでいたが、ライフルの貯蔵庫を破壊された挙句、地下の秘密ライフル製造工場をアジト諸共破壊され計画は頓挫。最後は作戦失敗の責任を取らされ、鉄の爪に処刑されるという最期を遂げた。


横浜ボス編集

「貴様はわしが発明したコントローラーに、ケチをつける気か!?」

演:杉義一


第3、4話に登場する横浜のクライムを取り仕切るクライムボス。デビルマイトデビルガンを指揮する。


クライムボスたちの中でも残忍さと商売上手で有名な人物で、「コマンド部隊」結成の為に真面目な青年たちを言葉巧みに唆してコントローラーを埋め込んで操り、部隊の1人である空手家、小野夏子の弟の隼人がジャッカーに保護されると、口封じの為に埋め込んだ爆弾を起爆させて爆殺。

クライムが開発した『クライムレーザー砲』の商談と乗客に掛けた保険金を回収するべく、160人が乗る旅客機を撃墜する大量保険金殺人の実行などとった手段を選ばない方法からも、その事を窺い知る事ができる。


富士山麓に建設されたレーザー砲発射基地を感づかれ、スカイエースの撃墜を試みるが、鉄の爪に失敗したらどうすると指摘され、良い案が浮かばなかったので鉄の爪に指示を乞うも、丸投げされてしまった為、やむを得ず陽動作戦を決行。


しかし功を焦るあまり、撃墜に失敗して基地の場所を特定されてしまい、最後はスカイエースの『スカイロケット』で基地もろとも木っ端微塵に吹っ飛ばされるという自業自得の最期を遂げた。


5話登場のクライムボス編集

「私は博士とお嬢さんを再会させたくて、うずうずしてるんですよ?」

演:潮建志


スペードエース=桜井五郎の抹殺を目論み、「国際科学特捜隊」の小山順子隊員の父親である小山博士を人質に彼女をスパイへと仕立て上げて桜井の電子カルテを盗ませ、体内の小型原子炉の位置を特定し、彼の原子炉を暴走させようと目論む。


ジャッカーの必殺技『ジャッカーコバック』対策の為にデビルレスラー原子爆弾を埋め込むなど悪知恵の働く人物。


さらに順子を利用してスカイエースの設計図も盗み出そうと企てるも、偽者を掴まされた為、順子を射殺して博士を連れて車に乗って逃亡するが、最後は人質救出の為に乗り込んできた桜井に車にフロントガラスを蹴破られて博士を救出され、そのまま操縦不能となった車ごと崖下へと転落死した。


富岡編集

「クライムを支配しようと思えば、鉄の爪を倒すしか道はない‼」

演:高桐真


第6話に登場。

房総半島の地下に地底エネルギー施設を建設し、組織の活動に必要なエネルギーの確保を担当しており、世界の社交界で通用する程のポーカーの腕を持つ。


作戦成功の際には日本全土のクライムボスに命ずるように鉄の爪に提案していたが、その本心は自身が彼に取って代わろうと目論む野心家で、部下のデビルアマゾンにも誘いを掛けていた。


しかしアマゾンは鉄の爪直属の配下であった事を把握しておらず、最後は裏切り者の粛清を命じられていた彼女に首を絞められた後に射殺されるという最期を遂げた。


クライムライダー編集

「ニトログリセリンの、数千倍の威力がある爆破装置がございます!」

CV:依田英助


第7話に登場するライダースーツに身を包んだクライムボス。黒いフルフェイスヘルメットを着用している為、素顔は分からない。尚、クライムライダーとは便宜上の呼び名で、本名は不明となっている。


デビルエレキに占領させた日本政府保有の資金保管庫を破る為に新型爆弾「ジャッカーX」を強奪するが、最後は投擲された「ダイヤソード」で背中を刺され絶命し、「ジャッカーX」も取り返されてしまった。ちなみに、最後まで素顔を曝すことは無かった。


8話登場のクライムボス編集

「つきましては最強の戦闘ロボットを一人、ご派遣を…。」

演:大村文武


組織の活動資金を得る為に原子力発電所から輸送中の核物質を強奪し、他国に転売しようという現在だったら放送コードに引っ掛かるような計画を立案。


ジャッカーの分断を図る為に起爆する仕掛けを施した洋服を使ってカレンの抹殺を謀るも、手違いで彼女の友人が爆死。


友人の告別式上でカレンに爆弾が仕掛けられた花を渡してわざと気付かせて逃走し、ジャッカーたちを誘き寄せると、クライマーたちに攻撃させて作戦を知られる事無く始末したと思い撤退する。


しかし実際には欺かれたのは自身で、彼らは全員無事であり、桜井の放射能感知能力により、放射能汚染されたクライマーの服から作戦を割り出されるという失態を犯してしまう。


そしてジャッカーたちの死を確認しないまま作戦を実行に移したことが仇となり、作戦を妨害され、最後は逃げようとした矢先に『ジャッカーコバック』で破壊されたデビルフラワーの残骸に押し潰され爆死するという因果応報の最期を迎えた。


クライムカンフー主催者編集

「今に日本中の若者が、ドリームフラワーの虜になるでございましょう。」

演:高野真二


白いスーツと白ネクタイで身を包み、オールバックの髪型が特徴的なクライムボスで、アマゾンの奥地に自生する「ドリームフラワー」と呼ばれる植物から生成される麻薬の密造・販売を仕切っており、それと並行して手がかりを特定されない様にバイヤーや麻薬Gメンを始末していた。


なお、秘密工場で生産された麻薬は生産が追い付かない程の売れ行きを見せ、麻薬の蔓延や若者の暴力事件といった様々な社会問題を引き起こしていた元凶でもある。


また、クライムの親衛隊を選抜する武術大会「クライムカンフー」の主催者でもある。


大会の優勝者である富士勝也が過去に始末した麻薬Gメンの実弟・中山勝也と見抜き、デビルスパイダーに抹殺させようとするが、彼の極秘連絡で麻薬密造密工場の場所をジャッカーの特定されてしまい、デビルスパイダーの敗退を切っ掛けに兄の仇を打とうとする克也を振り切って密造工場に逃げ込むが、鉄の爪に作戦失敗の責任を取らされて工場ごと爆破された。


偽赤尾弁護士編集

「800億円の儲けをふいにしてたまるか‼」

演:三重街恒二


第10話に登場したクライムボス。

美術商のヘンリー太田の娘である美紀が死亡した場合、太田の財産(時価800億円の浮世絵)が国庫に入る手はずになっている独裁国家依頼を受け、その見返りにクライム側の数百億円相当の武器を売りつけるという算段になっている事から、パリにいる太田の専属弁護士であった本物の赤尾弁護士を殺害。彼にすり替わって秘書を脅迫して協力させ、遺産相続人である美紀を殺害しようと目論んだ。


正体が発覚した後は、デビルケーンに命じてハートクインを羽交い絞めにして射殺しようとクライマーたちに命じるが、射撃直前に脱出を許して背後に回り込まれてしまい、最後は秘書共々クライマーに誤射される形で蜂の巣になり「貴様はクビだ~……」と情けない断末魔を遺して死亡した。


なお、秘書自身は最初こそ脅された形で協力関係になってしまったが、結局は躊躇なく美紀の殺害に手を貸した為、最終的に東、カレンからは悪人として認識されてしまっている。


藤田所長編集

「文句があるならお前が蒸発剤を作ればよい。ハハッ、作れはしまい…。」

演:外山高士


第11話に登場。

元々はフジタ公害研究所の所長で、桜井の大学時代の友人でもある所員の伝正夫若宮が開発したゴミ処理用の分解薬剤である蒸発剤の研究の盗み、デビルギャング経由でクライムに売り込むことで現在の地位を得た。


なお、蒸発剤は発射すると服を残して人体を蒸発させてしまう程の威力と危険性を持つ薬品であり、クライムは強盗目的に使用していた。


蒸発剤の増産が間に合っていない事を良い事に、デビルギャング相手に付け上がっている為、彼から「卑怯者」と罵られる程に反感を買っている。


最後はジャッカーたちにクライマー達が倒され際に1人だけ逃げようとした為、遂に堪忍袋の緒が切れたデビルギャングに「それでもクライムボスか!!!!!」と吐き捨てられ射殺されるという自業自得の最期を迎えた。


偽カーメン文化長官編集

「本物の黄金マスクは桜井五郎が運んでいるんだ。」

演:黒部進


第12話に登場。

東京の展示会に出展されたファラオ黄金マスクヨーロッパコレクターに転売する作戦をデビルスフィンクスと共に担当する。


本物のカーメン文化庁を監禁して入れ替わると、長官の車に残されていた音声データから桜井が黄金マスクを持っている事を突き止め、護送任務中のジャッカーを襲撃し、桜井を拉致。様々な拷問を仕掛けて、彼の脱出を許すとクライマー達に橋の下へと転落させて記憶喪失へと追い込んだ。


しかし記憶が戻った桜井により、声紋から偽者である事がバレてしまい、本物も救出され、デビルスフィンクスを足止めに黄金マスクを持ち帰るが、事前にジャッカーによりダミーとすり替わっていたのを知らなかったことが仇となり、偽物をつかまされたことが判明した後に、作戦失敗の責任を取らされ、偽物のマスクを冥土の土産として鉄の爪に処刑された。


ジャン武藤編集

「待て、私に面白い考えがある。」

演:新井和夫


第13話に登場。

表向きには有名なパリの一流ファッションデザイナーと活動しているクライムボスで、裏ではファッションショーを隠れ蓑に宝石の密売を行っていた。


自身の事務所から独立を謀っていた、弟子の岩崎浩一にその秘密を知られてしまった際は、口封じのためにリコモンで遠隔操作できる殺人マネキンを使って密室殺人を仕掛け、宝石の密買場では余興として、潜入捜査中に捕らえた大地と用心棒であるデビルグーとのデスマッチを執り行う。


最後は逃亡の末に鉄の爪によって、自身が口封じのために使っていた手段である殺人マネキンに専属モデル共々八つ裂きにされるという皮肉な最期を迎えた。


008編集

「008指令。フェラーリBB、ポルシェ930ターボをマークせよ‼」

演:きくち英一


第14話に登場。

デビルウルフと共にメラニシア人のボーンという名の男性の祖先が隠した時価数千億という金塊を奪う作戦の責任者。ちなみに“008”という呼称は彼自身が無線で連絡を取る際に名乗っていたコードネームであり、本名は不明。


ボーンから金塊の隠し場所が描かれた地図を奪おうとして彼を殺害するも、鉄の爪からは殺害命令は下されておらず、その点を叱責された際はクライマーに八つ当たりするなど、短絡的で粗暴な一面を持つ様だ。


金塊の地図が隠されているポルシェ930ターボの鍵が第三者に渡っている事を突き止めると、車ごと地図を奪おうとレースに紛れ込むが、最後はクライマーたちと共にジャッカーを銃撃しようとした際に『電撃キック』を食らい、巻き込まれてバランスを崩して高所から転落死した。


美容院「ビューティーサロン・ラムール」の院長編集

「クライムのために一生懸命働いたのに……この薄情者!死んで化けてやる‼」

演:進千賀子


第15話に登場。

劇中で確認される唯一の女性のクライムボスで、表向きは“ビューティーサロン・ラムール”の院長を務めているが、裏ではクライムボスとして戦場にも持ち運び可能な粉末状の人造血液を密造していた。


人造血液の原料の1/3には人間の血液が必要である為、デビルミイラに支持して若い女性を誘拐して吸血行為を行わせていたほか、ジャッカーが事件を嗅ぎまわり始めると、エステツアーを装って女性たちを集めて密造工場で強制的に働かせる「ビューティー作戦」へと切り替えるなど、頭の回転が速い。


最後は密造工場をジャッカーに破壊され、デビルミイラ敗退後に捕まっていた女性たちが解放されてしまった為、鉄の爪に作戦失敗の責任を取らされて処刑され、上記の恨み言を遺して奈落の底に堕ちていった。


第16話のクライムボス編集

「いや、1000億など取るに足りない損害です。私に2000億……いや、10兆円儲けるプランが御座います」

演:八名信夫


物語の冒頭でデビルボールと自身が統括する秘密兵器工場を破壊され、一千億円の損失を出してしまい、その責任から処刑されかかるが、10兆円を儲けるプラン&ジャッカー打倒の策を提案して何とか延命を図る事に成功。


デビルボールの残骸を集めてデビルボール2へと改装し、電磁波でコントロール可能な野球ボールを用いた「魔球作戦」を決行する。


ボールをが監督を務めるリトルリーグのピッチャーである次郎にボールを渡し、全てのボールを暴投させて変身前のジャッカーたちを倒そうと目論み、それがバレた後も、デビルボール2による妨害でスカイエースのハッチを通じて変身を阻止しようとする悪あがきを見せる。


最後はデビルボール2が敗北後、作戦失敗でヤケクソになって投げたボール爆弾が自分に跳ね返って頭に直撃、そのまま爆死するという、他のクライムボスの中でも一番間抜けな最期を遂げた。


秋月美佐子の叔父編集

「あの夜も、こんな風だった…」

演:河村弘二


第17話に登場したクライムボス。


表向きにはアメリカ留学から帰って来たばかりの姪である美佐子の屋敷を管理しているが、その裏では彼女の妹の千鶴子を死んだことにして地下室へと監禁。

デビルアクマの催眠能力を駆使して彼女の幽霊に仕立て上げて「祟り」「呪われた屋敷」騒動を引き起こし、屋敷の相続人である美佐子が時価一千億になると見積もられる5000坪を手放すように仕向けていた。


しかし計画はジャッカーの介入で水の泡になってしまい、すぐさま計画を変更してデビルアクマに攻撃させ、ジャッカーたちと秋月秋姉妹を地下に閉じ込めて殺害しようとするが、最後は救援に来たジャックタンクの攻撃によって地下室が崩れ、瓦礫の下敷きとなって圧死した。


大病院の院長編集

「ジャッカーの慌てぶりが目に見えるようでございます!」

演:中井啓輔


第18話に登場。


表向きは外科医を行っているクライムボスで、水爆を製造して売りさばく目的で、海水からウラニウムを取り出す「ドルフィン計画」を狙い、その設計図の奪取する為に暗躍。


まず手始めに開発した研究所のチーフ佐田良二の双子の兄・良一をわざとパワーショベル事故に巻き込んで大怪我を負わせた上でサイボーグ手術を施して恩義を売り、さらに2人の弟の良三を人質に、スパイ活動を行わせて設計図を盗ませた。


最後はデビルフィッシングの敗北を受けて、作戦失敗の責任を取らされ、鉄の爪が遠隔操作するパワーショベルに潰されるという最期を迎えた。


アジア文化交流財団の副理事編集

「ジャッカーのマヌケ共め!サファイアはもらったぜ‼」

演:大前均


第20話に登場する、事実上の最後のクライムボス。


ちなみに彼が所属している「アジア文化交流財団」自体は至極真っ当な組織ではあるのだが、副理事という立場を利用してシガール王国の国宝であるサファイア「ブルータイガー」を狙い暗躍していた。


クライマーたちが襲撃した際に本性を現して「ブルータイガー」を奪い去るも、それが偽物だったことを知り、配下のデビルベムを使って盗聴し、本物はシガール王国の王女シンディーが持っている事を突き止め彼女を狙うも、王女は自分が持っていた楽器に本物が隠されているとは知らずに、その楽器を仲良くなった子供に譲っていた為に、護衛にやって来ていたジャッカー共々不発に終わってしまう。


そして今度は楽器をもらった子供を襲撃するが、すでに駆けつけていた桜井に先を越されてしまった為、自身も戦いに参戦して楽器を奪い取る事に成功するが、最後は戦闘中にダイヤジャックが切断したデビルベムの鎖分銅が頭に直撃して絶命した。


関連タグ編集

犯罪組織クライム ジャッカー電撃隊

獣星人ダブルマン人間態を演じた俳優が共通している。

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