サルモネラ一家
さるもねらいっか
初代『メタルマックス』およびリメイク作『リターンズ』に登場したサルモネラいっか表記の、賞金額1,000Gである記念すべき本シリーズでおそらく最初に討伐される賞金首。
本来サルモネラとは細菌学者ダニエル・サルモンにちなんで名づけられた食中毒菌の名前であるが、人を食ったネーミングのモンスターが登場する本作での姿は、遺伝子改造で知性化・強化された火炎放射器で武装するサングラスをかけた猿である。
初代では雑魚モンスターのひあそびザル(火遊び猿)の色違いであったが、『リターンズ』では白い毛皮を持つ大柄な姿になった。
出現場所は始まりの町リオラドの北の洞窟で、ランダムエンカウントで突然姿を見せる事があり、一家とある通り集団で襲ってくる。洞窟内にはハンター稼業をしているほかの冒険者の姿もみかける。
初代では2体×2グループで出現。『リターンズ』では2体だけの1グループで出現するものの、仲間呼びと称して舎弟、兄貴、姐さんなどを次々に呼び出してくる。出来るだけ同時に倒せないと際限なく仲間を呼ばれるが、同時に出現するのは2体が限度であり、2体揃っていても無駄に家族を呼ぼうとして失敗するなど隙は多い。
攻撃は引っ掻きと火炎放射で、その攻撃力は賞金首とは思えないほど低く、プレイヤーに賞金首を倒す経験をさせるための敵というポジション。
それでもゲーム序盤で生身で戦うにはやや辛い相手なので戦車に乗って戦おう。
初代ではモスキートの主砲をひたすら撃っていれば苦戦せずに倒すことができる。
リターンズでは仲間呼びを繰り返されると最悪主砲が弾切れする可能性もあるので、7.7mm機銃を入手しておきたい。
もしくは討伐そのものを後回しにして、グループ攻撃できるガトリング砲で倒しても良い。
リオラドの住民はレッドウルフが討伐してくれるのではないかと期待していたようだが、当のレッドウルフは眼中にも無かった様子。
なお、『メタルマックス2リローデッド』『メタルマックス4』では、能力が変更され雑魚モンスターとして登場している。
イベントボスのゴエモンキーという個体もおり重要アイテム「ロックハッカー」を持つ。
本作の製作者である宮岡寛氏は、『週刊少年ジャンプ』のゲーム紹介記事「ファミコン神拳」で『北斗の拳』に登場する火炎放射器を持った雑魚をモデルにしたミヤ王として活動していた。そのことからのセルフパロディであると思われる。
初代作のPVでは仮名で彼らの賞金首ポスターが紹介されていた。しかし本作を知った人ならば、彼らの仮名として使うには想像を絶する名前であった。
双葉社から発売されていたゲームブックでは、最初の賞金首であることからやはり登場し、火炎放射器で武装したリアルなニホンザル風の姿だった。