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曖昧さ回避編集

概要編集

南米の異聞帯『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』に存在する人種。地底世界ミクトランの霊長である知性を持った恐竜

名前の由来は「恐竜」を意味する「ダイナソー」からと思われる。


エネミーとして登場する個体を倒すと太陽皮をドロップする。


生態編集

生命として非常に強靭で、純粋な身体能力も高く、寿命も長い。

また、高齢になったとしても老いないので身体能力が落ちないという特徴もある。

具体的には実年齢1000歳ほどのテペウが人間年齢で90歳程度であるが、特段身体能力は落ちていないという。

生体波動」というエネルギーを体から放出し、バリアのように使うことも可能。そのため闘士職などの一部を除いた殆どのディノスは非常に温厚で他者と争うという概念自体を持たないにもかかわらず、オセロトルなどに襲われてもよほどの事が無ければ殺されないし、何気なく振るった腕などでもオセロトルを圧倒する程の攻撃力を持つ。ラスプーチン曰くディノスの肉体的スペックは全員サーヴァント級であるとのこと。


皮膚組織に植物の葉緑体に近い組織を持っており、生きるために食事をとる必要がなく水と太陽光があれば生きていける。太陽光がなくなっても乾眠状態に入るだけで死ぬわけではない。

食事の必要はないが草食は可能。肉を食べた場合には理性を失って凶暴化し、元には戻らなくなる。長い間生きてきた場合にもこの凶暴化は発生する可能性がある。

知性も非常に高く、一人一人がスーパーコンピュータ並みの処理速度を持ち合わせている。本来、これほどの高度な知性活動=脳組織の活動を行うには草食ではエネルギーが足りないため肉食が避けられないのだが、ディノスは前述の通り光合成のように水と光からエネルギーを生成しているため、草食でもエネルギーを賄えている。


思想編集

上記のように非常に生物としての能力が高く、生存に必要なもの(汎人類史の人間の様な肉体を動かす栄養や精神を充足させる幸福など)がほとんどないため、全体的に穏やかで物事への執着が薄い。全員が満ち足りた精神性と、どんな状況下においても動揺しない冷静な判断力を持っている。

そのため各人が必要なときに必要な分しか持って行かないため、店の類はあるが「金銭」と言う媒介を必要としていない。

隣人をまったく知らない他人よりも優先する」という発想も薄い。と言っても隣人愛を持たないという訳では決してなく、むしろ誰しも平等に尊重している。

南米やミクトランの過酷な環境も合わさり、世界の滅亡に対してすら「滅びるというのなら仕方がない」と達観している。曰く「自分たちは『もっと大きなもの』のために生きているので、個人的な死はともかく絶滅を恐れる必要が無い」らしい。

他方、あまりも高い精神性を持ったディノスの性格は、逆説的に執着や欲望のような「文明文化発達の原動力」もほとんどないと言うことであり、結果として文明文化を発展、発達させようという意思や興味、好奇心をほとんど示さず、これまでの異聞帯すべて足しても万分の一にも及ばない桁違いの長大な歴史や肉体的、頭脳的スペックで可能な事や、ミクトランの豊富な資源に反し、その文明文化や歴史は非常に素朴。物語や神の概念を知ったのもつい最近。

他方、何らかの仕事を与えられたり「やってみよう」と決めたりすると非常に高いスペックを発揮する。


文化編集

個体ごとに体型がかなり違うためか服のようなものはあまりなく、布や紐を装飾品として身に纏うように着ている。

食事の必要はないがトウモロコシが嗜好品として愛好されている。

クリプターが来たことで発展した文化もあり、都市への集団居住もそれにあたり「」や物語という概念もこの時にもたらされた。

また、この際に持ち込まれた「サッカ」と呼ばれる集団での対戦球技が神への捧げ物兼娯楽として受け入れられている。


歴史編集

本来6600万年前に地球に降ってきて恐竜を絶滅させた隕石がこちらでは3億年前に降ってきたところから汎人類史とは異なった歩みとなる。

汎人類史ではマィヤは恐竜ではなく哺乳類を共生相手に選んだが、南米異聞帯の世界ではまだ恐竜が全盛期であり哺乳類がまともに発生していない時期だったため、そのまま恐竜を共生相手に選んだ。また、超大陸パンゲアが分裂するよりも前の時代であったため、マィヤの根によって大陸の分断が制限されパンゲア超大陸が維持され、恐竜は汎人類史以上の大繁栄を遂げることとなった。


そして6600万年前に降ってきた別の隕石によって地球環境に大変動が起きた際、マィヤが地球のエネルギーを使って南米地下に大空洞「ミクトラン」を生み出し、恐竜たちと共に移住して絶滅を免れた。

この際にマィヤが恐竜の中に入り込み、知性を持つようになったのがディノスの始まりである。

以降も地下世界で繁栄を遂げるが、ミクトラン創造時に作成された人工太陽が寿命を迎えたことでディノス達は乾眠状態に入り、一旦ディノスの歴史は幕を下ろすことになる。


その後、マィヤの手によって第二の人工太陽が作成されたことで再びディノス達の活動が始まった。

とはいえ都市での集団生活などはあまりなく住民が個々に密林内で生活しているのみであったが、作中の一年ほど前にクリプターの来訪と共に汎人類史の文化がもたらされ、都市で集団生活するようになって現在に至っている。


死徒ディノス編集

2部7章の第12節「屍者の王国」にて登場する死徒化したディノス。

無数の屍鬼(グール)と共に現れ、吸血能力を持ち撃破時は塵となって消滅する等、吸血鬼らしい特徴を持つ。


劇中ではディノス達がカマソッソの仕業であると怯え、本人も使いを送ったと発言していることからカマソッソの仕業であると見られている。


カマソッソがなぜ死徒を生み出す能力を持っているかについては、週刊ファミ通の2023年8月17・24日合併号に掲載された奈須きのこへのインタビューで、カマソッソには全人民だけでなく、精霊の力もつぎ込まれていたことが明かされており、この精霊の中に真祖または真祖に近い能力を持った精霊がいて、その能力をカマソッソが引き継いだのではないかという説がある。


しかし、シオンがカマソッソの仕業であることに疑問を持っていたことなどからカマソッソとは別の存在の仕業ではないかという考察もある※。

ただし、シオンは汎人類史のカマソッソと比較してそのような能力を持つことに疑問を持っていたことから、異聞帯のカマソッソが汎人類史とは異なる存在であることの伏線としての描写の可能性もある。


※主な候補としては、劇中で存在が示唆された異星の使徒の最後の一騎「伯爵」が挙がっている。後に登場した伯爵は死徒ではなかったが、生前に死徒の同胞がいたことが判明している。


関連人物編集

異端のディノス。他のディノスと異なり好奇心や知識欲が強い。

見えているもの自体が異なっていたこともあり、周囲との感覚の齟齬から都市から離れて隠棲している。

とはいえ他のディノスと仲が悪いと言うことは全くなく、社交的な人物である。

神官長を務める翼竜のディノス。翼竜のディノスは珍しく、彼以外には存在しない。

(なお、生物学では翼竜は恐竜とは別物とされるが、作中では特に区別せず恐竜と扱われている)

出身からか、他のディノスと異なり地位への執着などが強め。

大型肉食恐竜のディノス。

ディノスの中でも「戦士」として最強の存在。

名前の通り小型肉食恐竜のディノス。

サッカのプレイヤーであるが、事故でメンバーが数名失われている。

大型肉食恐竜のディノス。妙に誰かを連想させる模様をしている。

「サッカの破壊者」と呼ばれるほどラフプレーが多く、ある意味ではディノスらしくない粗暴な性格。

白色の巨大なディプロドクス

南米異聞帯におけるアーキタイプ:アースであり、厳密にはディノスではないが、異聞帯における霊長であるディノスの姿を模している。


関連タグ編集

Fate/GrandOrder 黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン

エネミー(Fate/GrandOrder)

鬼女紅葉(Fate):恐竜サーヴァント


天草四郎キリシュタリア・ヴォーダイム:人類救済、人類という種の進展を望む彼らにとってはディノスは理想の人類と言える。ダ・ヴィンチからも、「我々ヒト型人類より何倍も優れた6600万年の覇者」「完璧な知性体」「『争う必要のない人類』の在り方、その一つと言っていいだろう」と最高の評価である。

しかしコヤンスカヤからは「成熟しきった知性体(愚かじゃない人類)とはああいうものなのか、思ってた未来と違う」と理想とは異なるビジョンに若干失望している。イスカリからも「何もかもを持ち、何もかもを必要としない種族」と酷評している。

またミクトランは天草の救済を否定した聖女の主張である「変わらない世界に存在しているだけ、争わない、傷つけ合わない、その代わり善も悪もなすこともできない世界」であるといえる。



セイヴァー(Fate/EXTRA) ニュータイプ:ある意味ではディノスは人類全員が悟りを開いた存在であるともいえる。


『もっと大きなもの』

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