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デスタムーアvsダークドレアム

だいまおうをなめぷでじゅうりんするはかいのかみ

『ドラゴンクエストⅥ』で登場した魔王デスタムーアと破壊神ダークドレアムにまつわる、伝説の場面。
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概要編集

『ドラゴンクエストⅥ』の裏ボス、ダークドレアムを20ターン以内に倒すとデスタムーアを倒してくれるイベントのこと。

 

内容編集

始まり編集

ダーマ神殿奥深く。主人公達は激戦(とやりこみプレイ)の末、魔神ダークドレアムをなんと20ターン以内で打ち倒す。

そんな彼らに自身の敗北を認め

『ま まさか… このわたしがこれほどたやすくやぶれるとは… 完全にわたしの負けだ よろしい お前たちにしたがうことにしよう。さあくるがいい。お前たちののぞみをかなえよう!』

と言う。一行はこの地を支配しようとする幻魔王デスタムーアを倒して欲しいとドレアムに願う。

ドレアムは願いを聞き入れムーアの城へと移動し、その惨劇は始まった。


その様子はもはや虐殺であり極めて一方的な「蹂躙」。このイベントにより、大魔王に対抗しうる力としてダークドレアムを見出したグレイス王の決断が完全な間違いではなかったことが証明された。


デスタムーアは突然現れた侵入者に対し

『な なんじゃ お前たちは!?』


対するドレアムは

『この者を たおせば よいのだな? たやすいことだ…。』


とデスタムーアに背を向けにおうだち(リメイクでは普通に直立している)。

一見すると完全に舐めきっている。


無論大魔王の1人であるデスタムーアはこれに憤怒。

『な なにを いっておるのだ。 おろか者どもめっ! 思い知るがいいっ!』


だが、この一言がデスタムーア蹂躙の合図になるとは、ダークドレアム以外まだ誰も知らなかった。


第1形態編集

デスタムーアは先手必勝と言わんばかりに「はげしく燃えさかる炎」を放つが、


「ミス! ダークドレアムは

 まったく ダメージを うけないっ!」


と呆気なく一蹴。

守備力無視の無属性ダメージ攻撃は「アストロン」でも使わない限りダメージを0にすることは不可能であるにもかかわらずこの有様である。



全く効いてないと分かるや否や今度は「いてつくれいき」を放つデスタムーア。しかしなんと言うことでしょう。あろうことか我らがドレアム様は


「なんと ダークドレアムは

 その れいきを うけとめ なげかえした!」


これはひどい。


ちなみに、「いてつくれいき」のダメージは通常は130ほどなのにデスタムーアが受けたダメージは578。

冷気を投げ返しただけ(そもそも冷気って投げ返せるものでしたっけ)でダメージが4.5倍になっている。反射とかそういう騒ぎの問題じゃない。



そしてムーアは「イオナズン」を唱えるが


「ダークドレアムはわらっている!」


続けざまにプレイヤー達にすら使わなかった「かがやくいき」を吐くが


「ダークドレアムはすずしげだ!」


大魔王のイオナズンを一笑に付し、「かがやくいき」で涼むその姿に衝撃を受けたプレイヤーは多いはず。

主人公との戦いでは「メラ」でもダメージが入るようなダークドレアムが、デスタムーアの猛攻を平然とノーダメージで受け流す。一体どれだけ手加減していたのだろうか。



十分満喫したらしいドレアム様は「ベギラゴン」のような何かの攻撃を放つ。すると


「ダークドレアムのこうげき!デスタムーアに9999のダメージをあたえた!」


外伝ならまだしも本編で、しかもテンション(そもそもこの時代にテンションなどまだ存在しない)や「バイキルト」無しで9999ダメージ。その攻撃力を数値として出すと(参考までにデスタムーア第1形態の守備力は250)、なんと最低でも20124。…たとえ相手が守備力を上げてきたとしても90上がってダメージは20そこらしか減らず、後の4桁にも及ぶダメージを受け切ることなどできようはずもない。

もうここまでですら色々間違ってるとしか言いようがないが、まだまだ蹂躙は続く。


第2形態編集

たった一撃でやられたムーアは第2形態、脳筋形態となり、己の肉体をフル活用した攻撃を繰り出す。


『お おのれ…… こざかしい ヤツめっ!』


肩を怒らせ突進、しかしダークドレアムはびくともしない。


ならばと使用した「ルカナン」も当然効かない。


挙げ句の果てには

「しゃくねつ」を見てから「おいかぜ」を巻き起こされ跳ね返されてしまう始末。本来事前に張るべき「おいかぜ」を後出しで成功させるという荒業を見せている(『ドラゴンクエストⅩ』ならリアルタイムなのでまだ不可能でもないがそれでも発動は早いため後出しは困難になっている)。


しかもデスタムーアが受けたダメージは753ダメージ。本来のダメージは160前後。「いてつくれいき」の時といいやっぱり4.5倍に跳ね上がっている。

 


そして『か かくなるうえは……』


スカラ」×2+「バイキルト」で強化した肉体での突進。

第2形態に変身直後に『お おのれ…… こざかしい ヤツめっ!』と言っていたがむしろムーアの方が小賢しい真似をしている(4回行動)。

しかし謎の『凄まじいオーラ』とやらにあっさり弾かれる。その時のセリフが



『うぎゃあっ!』



これのせいでデスタムーアが「うぎゃあっ!」呼ばわりされ、しかも一部では《無駄でスカラ》なるネタまで出来た。

ついでに、ここから先は一切のダメージ表記が無い。もう制作側にもダメージという領域で表せなくなったのだろうか…


第3形態編集

理不尽な程徹底的に追い詰められたデスタムーア。


『はあ はあ……。 もう ゆるさぬぞ……。ついに わしを おこらせたな……。』


既に最初から怒っていたと思うが恐らく最初とは別の怒りだろう。大魔王としてのプライドをズタボロにされて流石に怒りが頂点に達したデスタムーアはお馴染みの最終形態へ。


デスタムーアはその大きな手でダークドレアムに掴み掛かり、


『ダークドレアムを ギシギシと 締めつける』。


さすがのドレアムも多少のダメージは受けるかと思いきや、最早当然と言わんばかりに


ダークドレアム『ふんぬっ!』


握りしめられた状態から力ずくで脱出。ついでに左手を破壊。


デスタムーア『うげっ!』

 


その後も「あやしいひとみ」「ひばしら」で攻撃を仕掛けるも、


『ダークドレアムは わらっている……。』


『ミス! ダークドレアムは まったく ダメージを うけないっ!』


そして極め付けが


ダークドレアム『さて…… おあそびは ここまでだな。そろそろ おわらせよう…。』


デスタムーア『な、なにっ!?』


もう飽きたと言わんばかりのこの一言。


そして






『ダークドレアムの こうげき!』


イオナズン」→「マヒャド」→「ギガデイン」→「ビッグバン」→「マダンテ」→「ジゴスパーク」(のような連続攻撃)を繰り出す。

この際、呪文の音が鳴っていなかったりグループ攻撃が右手と顔に当たってたりマダンテの後にジゴスパークを繰り出したりと、あくまで《ような攻撃》である。もしこれがそのまんまだとしてもモンスターズシリーズのラスボスの様にMPが無限なのだろう。もしかするとこれが後の「魔神の絶技」だったのかもしれない。


この圧倒的通り越して神がかりなまでの連続攻撃の前に本体&右手は為す術なく粉砕され消滅。



その後


デスタムーア『な なぜだ… いったい どういうわけなんだ…』(リメイクではエンディングに変化は無い)。




ダークドレアム『これで良いのだな?では私は行くとしよう。』


余談編集

このイベントの動画はことごとく再生回数が伸びている。特にニコニコ動画では、このイベントが投稿されると、コメントは一種のお祭り状態になる。


だが、このイベントのせいで「デスタムーアは弱い」と勘違いするプレイヤーが多いがそれは間違い。詳細はデスタムーア当人の記事に詳しいが、歴代でもかなりの強さ、そして始末の悪さが待っている。油断するとむしろこっちがボコボコにされる。



ちなみに、このイベントは『ドラゴンクエストⅤ』における「規定ターン数以内にエスタークを倒すと仲間になる」という都市伝説のパロディである。

もしかしたら『ドラゴンクエストⅤ』このイベントが行われていたら、エスタークがミルドラースをボコボコにしてたのだろうか。それはそれで見てみたい。



ちなみにこのエンディングを見ると、ゼニス王にお礼を言われた後、隣の兵士がこう言う。


*「ふーむ…。ゼニス王が ふと

  もらしたのです。

*「デスタムーアを たおしたのは

  ○○○○どのたちでは

  ないのかも知れぬと……。

*「しかし だれが たおしたにせよ

  世界に平和が きたことに

  ちがいありません。

*「あ ありがとうございました!



確かにダークドレアムの事をゼニス王が知らないはずはないし、今の今まで世界を脅かしていた大魔王を『うぎゃあっ!』と言わせる様な化け物が現れたらそれこそ恐怖だろう。

最もダークドレアムの力を持ってすれば世界などアリを潰すが如く簡単に手にできそうだが、服従を好まぬゆえ支配もしないか、ただ単に興味がないかのどちらかで実行には至っていないためおそらく問題はないのだろう。きっと。


そしてその一行の1人、テリーはエンディング中のムービーで「はぐれのさとり」を発見するシーンだった箇所が変更され、なんとダーマの神殿のあの場所に入り一人で現れたダークドレアム(本体)と対顔するところで暗転する(恐らく1人で戦ったのだろうが、ヤムチャしやがって…)。

ただしエピローグでも出てくるので、その後テリーを見たものはいない的なことにはならない。



何故主人公達と戦った時と強さが全然違うのかは長らく不明であったがDQ10の夢現篇で正体不明だったグランマーズ共々設定が新たに公開された。


その正体とは無数に存在する世界を渡り世界そのものを滅ぼす悪夢の世界に君臨する破壊の神


我々が知っている絶大な力を誇る姿すら仮初の姿であり本来の力を全く出せていないのである。

そしてグランマーズはダークドレアムによって滅ぼされてしまった別世界の住人だという。


もともとグランマーズは普通の占い師で小さな村で平凡ながらも平和に暮らしていたが、ドレアムの降臨により世界が滅んだ後、彼を倒す方法を探し、その過程で世界を渡る力を得たという(彼女の世界はダークドレアムの手により文字通り「跡形もなく」存在しない)。ドレアムの台詞から推測するともっと若い頃からの因縁のようだ。


グランマーズがアストルティアに訪れた理由はダークドレアムの魔の手からアストルティアを救う為であり、その協力者としてエックス君に「ダークドレアムがアストルティアに実体化して降臨してしまえば倒す術は無く、瞬く間に世界は滅びる」、「その前にこちらから悪夢の世界へ乗り込み、完全な力を持って降臨する前に倒してほしい」と協力を要請した。

つまりプレイヤーが戦って倒したダークドレアムは本当の実力を発揮していたわけではないということになる(このあたりの設定上の事情はエンドコンテンツのレグナードと似ている)。


この事実から推測するに主人公達が立ち向かったダークドレアムは省エネモードとも言うべき存在であり全く力を出せていなかったのだ。

それに対して願いを叶える為に顕現した際に披露した力こそが数多の世界を滅ぼしてきた彼の真の力なのだと考えられる。

こんな化け物相手に単騎で立ち向かい続けたデスタムーアこそ真の勇者と呼ばれるべきであろう。

ちなみに公式より出版された『アストルティア創世記』によるとDQ10の「夢現篇」はドレアムがDQ6の世界に来る前の話であることも明かされている


なお「魔神の姿はかりそめの肉体であり、たとえ倒されたとしても人々が悪夢を見る限り何度でも復活を遂げる」とドレアム自身が言っていたが詳細は不明(実際前述の通り復活しているため、悪夢がある限り復活するというのは恐らく真実)。



ちなみにニンテンドーDSでのリメイク版では、デスタムーアが負けたときの台詞が通常のエンディングのものに変更されており、残念がったファンもいた。




関連タグ編集

ドラゴンクエストⅥ デスタムーア ダークドレアム

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな


エスターク…元ネタとされる『ドラゴンクエストⅤ』における隠しボス。


サタンvsジャスティスマン…彼等の対決を見てこのイベントを連想する読者もいた。

ハドラーvsバーン…こちらは完全なる下克上。オレをなめるなァッ!!!大魔王ォッ!!!!

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