トゥーン(遊戯王)
とぅーん
トゥーンはどんな攻撃も寄せ付けない
トゥーンは完全なる生命体を意味するのデース
『遊戯王シリーズ』にて劇中のカード供給元の社長であるペガサス・J・クロフォードが自ら考案し、使用するカード群。
トゥーンが生まれた背景には、ペガサスが子供の頃から好きだった「カートゥーン」の世界の住人への愛と憧れがあったからとのこと。攻撃をたくみにかわしケラケラ甲高い笑い声をあげるトゥーンの様はまさしく「漫画」である。
ぶっちゃけると絵の勉強をして会社を興し、海馬コーポレーションの科学技術を手に入れ二次元の嫁や友人を実体化させてしまった、すごいオタクである。
原作出身であることと独特なデザインが受けたのか、現実の遊戯王オフィシャルカードゲーム(以下OCG)にも愛好家がそれなりにいる。
初登場は原作の漫画。先述のとおり、ペガサスが自分の為に作った……というより、チートカード「トゥーン・ワールド」により相手モンスターをトゥーン化する事で彼らは漫画(カートゥーン)の世界(ワールド)の住人「トゥーンモンスター」となり、同じ世界の住人以外の攻撃を受け付けなくなる。
恐ろしい効果だが実はワールド本体を狙われると脆く、ペガサスもそれ自体は理解していたらしくその防衛を兼ねたカードを投入していたが、遊戯戦ではそれが逆に仇となってしまった。
劇場版でもトゥーンは登場し、発動時にライフコストがかかったり上記の様なチート性能ではなくなったものの依然トゥーンはバトルで負けない仕様であり、しかも今度はトゥーン達自身が直接攻撃能力を得て海馬瀬人を追い詰めたが……
アニメ『遊戯王GX』でもペガサスが使ってくるのは大方の予想通りだが、今度はOCGを考慮したのか「トゥーン・キングダム」なるトゥーンへの攻撃を防ぐ効果を持ったカードを引っ提げ再登場した。
第2期から登場したカテゴリー。
トゥーン・ワールドとトゥーンモンスターのライフコストの為に構築が困難なデッキであった。
今ではトゥーンなら何でも手札に加えるサーチカード「トゥーンのもくじ」や、後続で登場した「下級トゥーン」群である「トゥーン・ヂェミナイ・エルフ」を始めとするそこそこの性能を持ち、更にそれらと相性の良いカードもそこそこ登場したためこれらを軸にするならある程度強いデッキが組めるようにはなった。一応。
時を経て2015年、OCG15周年記念の一環としてトゥーンの未OCGカードの多くがOCG化。
遊戯王GXで披露した「トゥーン・キングダム」も連動破壊のデメリット以外はパワーアップして登場し、ようやくトゥーンデッキが実戦的に組めるようになったのである。
また、パックで「トゥーン・サイバー・ドラゴン」等の新トゥーンも登場している。
原作およびGXなどでトゥーン化されていないモンスターも幾つかトゥーンの特徴を得たうえでOCG化されているが、一応暗黙の了解があるのか、GX終了前に登場したモンスターが起用されている。
2017年以降は、トゥーンのもくじでサーチできるバーンソースとして注目を集めたのか、「トゥーン・キャノン・ソルジャー」が【閃刀姫】デッキなどに時折投入される。もっとも、原型である「キャノン・ソルジャー」がワンキルギミックとして猛威を奮ったため、半ば巻き込まれる形で禁止カードとなった。
2020年「WPP1」によって「展開要員(トゥーン・ハーピィ・レディ)」「召喚酔いしないアタッカー(トゥーン・カオス・ソルジャー)」「新たなサーチ魔法(トゥーンのしおり)」「召喚条件無視のリクルート札(トゥーン・フリップ)」「制圧札(トゥーン・テラー)」が登場。