概要
『デリシャスパーティ♡プリキュア』に登場する犯罪組織であるブンドル団のナルシストルー&セクレトルーのコンビ・カップリングである。
どちらも2人は異世界出身の怪盗であり、ジェントルー(現:菓彩あまね)が組織脱退後も、ブンドル団のシュプレヒコールを行きピッタリのノリノリで行うコミカルな演出やコントが少なからず見られていた、のだが…。
不協和音?
第20話で、ナルシストルーはアジトにて挨拶をしないでセクレトルーに近づき、彼女から「あいさつはどうしました?あいさつはマナーの基本ですよ」と注意されたが、「マナーねぇ」と小馬鹿にした様子。
そこでセクレトルーがゴーダッツに忠誠の意思を示すと、ナルシストルーも「ご機嫌うるわしゅう、ゴーダッツさま、次こそは、かならずレシピッピを集めてまいります。チラ…」と(ゴーダッツが来たと思って)忠誠を示すが、そこにはゴーダッツの姿はなく、彼女に嵌められてしまう結果に。
これを見て彼女は「やればできる」と言い、ついでに「次こそ本当にレシピッピを捕まえろっつーの」と嫌味を吐いた。
今回のブンドルブンドルー!のシュプレヒコールは二人の間にガチめに険悪な空気が漂っていた。
第21話ではナルシストルーがアジトで次に狙うレシピッピを考えていた。ナルシストルーが候補として挙げたものは主に横文字の洋菓子だったが、セクレトルーからゴーダッツの好む甘味であるかき氷を指定される。
ナルシストルーが承諾し「俺様の歴史をお前たちに見せつけ…」と言おうとしたら、セクレトルーに「では」と重ねられシュプレヒコールで話を強制的に切られてしまう。
だんだんセクレトルーの彼への扱いがぞんざいになってきているのは気のせいだろうか…?
ナルシストルーの心の闇を覗くセクレトルー
第27話にて、セクレトルーはロボット怪盗スピリットルーのデータを調べていた。
「楽しい食事の思い出?そんなデータはおいどんの中にはないでごわす。そもそも料理を食べるなんて意味がないでごわす!」
「好ききらいが多く、食事にいい思い出がない…かたよった考えですね。まぁ、計画に支障はありませんが…」
「これは…すべてスピリットルーを作ったナルシストルーの考え…。っていうかそれでひねくれたわけ?だから、いつも食事の思い出を奪うことになったと…」
この件について、ナルシストルーの演者の阪口周平氏が「スピリットルーのセキュリティ設定がガバガバ?」とTwitterでツッコミを入れていた。
そして…
第28話、プリキュア達に苦しみを与えようとナルシストルーはおすしのレシピッピを一旦解放しアジトへ帰還。セクレトルーはレシピッピを逃がした彼の行動を咎め、「何時まで遊んでいるつもりですか?貴方の食事を楽しむ者達への恨みはこんなものでは無いはずです。私が知らないとでも?」と意味深な言葉を問いかける。どうやら彼女は昔から彼の過去を知っていたようで、ナルシストルーはそれを聞くとさっきまでの高いテンションが一気に低くなり、表情が曇った。さらにその後、彼に最終通告を言い渡した。
「その前に、おつたえしておきます。失敗したら、あなたの居場所はここにはありません」
「ククククク…ハッハッハッハッ…」
同話にて、ナルシストルーは敗北後、セクレトルーから最終通告を言い渡されていたのでアジトに帰ることも出来ず、そのままローズマリーに確保され、ブンドル団を脱退した。
だがセクレトルーはそんな彼のことを、「蜥蜴の尻尾」と言っており、既に彼を見捨てていたことが明らかとなった。
第29話アバンにて、セクレトルーはアジトで「ナルシストルーは仕事と遊びの違いを分かっていなかったようですね。ていうか最初っから本気出せっての。ま、我々は気を引き締めて次の作戦に取り掛かりましょう」とキツ目の口調で呟く。
そしてナルシストルーが残していったスピリットルーは「オオセノママニ…デゴワス…」と機械的な喋り方をしていた。どうやらセクレトルーに感情を抜き取られ、単なる労働力(+シュプレヒコール要員)として扱われている模様。
そして、ナルシストルーがクッキングダムに連行されたその日のうちにセクレトルーはクッキングダムに潜入。
別にナルシストルーを助けに来たわけではなく、兵士に変装し3匹のレシピッピを奪って逃走。しかしセルフィーユに正体を気づかれ、プリキュア達と初の戦闘となる。
- 何故セクレトルーはわざわざナルシストルーが連行されたその日にクッキングダムに潜入したのか…?(ナルシストルーからすれば「嫌がらせ」と受け取られても仕方のない行動である。)
- これについてはセクレトルーの行動の真意が第41話で明らかになる。
セクレトルーはナルシストルーを助ける気はもはや無いようで、第30話にて、アジトでのゴーダッツの会話にてセクレトルーから「ナルシストルーはもともと捨て駒 放っておいてよいかと」と発言した。それに対しゴーダッツも特に異論を言う事もなく会議を進めていた。
- 前回実はセクレトルーが収監中のナルシストルーに接触していた…ということも無さそうである。多分。
第32話、セクレトルーがアジトにてタブレットですすれ!ちゅるちゅる☆フェスティバルを覗いていると「戻ッタデゴワス」とスピリットルーが帰還。
「スピリットルー、ご苦労様です。いかがでしたか?」
「上々デゴワス」
「それだけですか?他にこう、こんなことがあったとか。」
「ソレダケデゴワス」
ナルシストルーの手を離れたスピリットルーの返答は機械的なものだった。
セクレトルーは汗をかきながらも
「あぁ…まあいいでしょう。引きつづきお願いします。」
と、彼に告げた。
- どうやらスピリットルーの感情を消去した負の側面が出てきてしまった模様。感情を消去したため、命令されたこと以外出来なくなってしまったのだ。
- ここに来てナルシストルーを追放した弊害が出ているが、セクレトルーはどうするのか…。
再開
第37話
ブンドル団アジトにて。
「ナルシストルーがクッキングダムにわれわれの情報を流そうとしている件でごわすが、すでに手は打ったでごわす」
とのスピリットルーの報告に、
「フン、どうせ偽の情報でしょうが…こざかしい」
と不機嫌そうに呟くセクレトルー。
しかし、ナルシストルーは刺客のミニスピリットルーを逆に捕らえて異空間ゲートから脱獄する。
ナルシストルーがおいしーなタウンに紛れ込み逃走したとスピリットルーから聞き、
「分かりました。ならば、わたしの手で捕まえます。…っていうか、また残業?今日は、お取りよせスイーツが、届くっつうのに」
と、セクレトルーはイヤミをこぼした。
ナルシストルーは文化祭当日のしんせん中学校に入り込み、白衣に着替えて何かの装置を作った。白衣姿で学校内を歩いていた時、今日使う機械の不具合に困っていた生徒会副会長の山倉もえとあまねの兄達から先生だと誤解され、機械の修理を手伝うことになる。「お礼に」と差し出されたりんご飴を食べたナルシストルーは、初めて「美味い」という味を知る。(ナルシストルーは偏食家であり、おいしく食べられるものが少ない)
しかしセクレトルーは容赦なくりんごあめのレシピッピを奪い、ナルシストルーを拘束する。
セクレトルーに捕らえられたナルシストルーはミニスピリットルーを基に作った「物体の大きさを変える装置」を発動させ、自身の体を人形のように小さくする。
しかし、すぐにセクレトルーに見つかり握り潰されそうになる。
「元に戻らないと、このままつぶしますよ」
「ウグッ、やめろ!」(声がヘリウムガスを使った時のように変化している。)
慌てて元に戻るナルシストルー。
「クッキングダムから逃げるために、われわれを利用するとは」
と、怒りを露にするセクレトルーだったが、
「フッ、オレ様を始末しに来ると思ったからな」
と、ナルシストルーもまたブンドル団の非道さを指摘する。
だが、そこにあまね達プリキュアが現れる。
セクレトルーはトングのゴッソリウバウゾーを召還するが…。
「フン、あ~あ、あれじゃプリキュアに勝てないよ」
と、ナルシストルーはセクレトルー作のゴッソリウバウゾーを酷評する。
「少し黙ってくれますか?」
「あの程度しか生み出せないとは、セクレトルーも大したことないな」
口の減らないナルシストルーにとうとうセクレトルーの堪忍袋の緒が切れた。
「あなたの処分はゴーダッツさまに委ねるつもりでしたが、予定変更です」
と、拘束されたままのナルシストルーをゴッソリウバウゾーの前に放り出した。
「やってしまいなさい!ゴッソリウバウゾー!」
と、ゴッソリウバウゾーにナルシストルーを潰させようとする。
しかし、キュアフィナーレがゴッソリウバウゾーに攻撃を加え、ナルシストルーは事なきを得る。
かつてジェントルーであったキュアフィナーレがナルシストルーを庇ったことに驚きながらも、セクレトルーは撤退した。
- セクレトルーは第37話では本気でナルシストルーを「始末」しようとするほど苛烈な一面が見られた。ナルシストルーもまたセクレトルーの非情さは理解していた節はあるが…。
第45話(最終回)
プリキュアとゴーダッツとの戦いが終わり、セクレトルーも罪を償うためにクッキングダムに収監された。
ピンクの囚人服姿のナルシストルーは、ローズマリーが持ってきた差し入れのケーキをセクレトルーと一緒に食べることに。
第37話でセクレトルーに始末されかけたにもかかわらず、ケーキを幸せそうに食べる彼女をナルシストルーは呆れ気味に眺めるのだった。
その後、ナルシストルーも「イチゴくらいなら食べてやるか」とイチゴを食べた。
セクレトルーから「あんたなら自分で美味しいもの、作れるんじゃね?自分の長所生かせっつーの」と言われ、「俺様の長所…」と考え込むナルシストルー。
セクレトルーから「さあ、いきますよ!」と言われ、二人で新たなシュプレヒコール「ガンバル、ガンバルー!」を熱唱。
ナルシストルーは「くっ、つい体が反応を…」と悔しそうな顔をしていた。
エンディングパートではフェンネルと共に刑務作業としてトマトの収穫をしている。
最終回エンドカードでも二人が怪盗姿で描かれている。
余談
遊び人と仕事人間
プリキュア達との戦いを「遊び」とうそぶくナルシストルーに対して、セクレトルーは「レシピッピを奪うこと」というブンドル団の本懐を第一としており、より怪盗らしい仕事人間と思われる。
回を重ねるごとにこの二人の不協和音が大きくなっていったのは必然だったのかもしれない…。
食にまつわる鬱屈した思い
ナルシストルーは、クッキングダムに自分に合う食べ物があまり無く、ひどい猫舌で好き嫌いも多くて、おいしく食べられるものが少なく、みんなの輪にもなかなか入れなかった。彼は「料理を食べる」事に関して強いコンプレックスを抱いていた。
セクレトルーは料理が苦手であったことから過去に当時の恋人と上手くいかなくなり、「完璧な自分を損ねるもの」として「料理を作る」事に怨嗟の情すら抱いていた。
二人とも食にまつわる鬱屈した思いを抱いており、そこをゴーダッツ(フェンネル)に利用されたものと思われる。
ゴーダッツ(フェンネル)との出会い
本編中ではセクレトルーがクッキングダム出身かははっきりしなかったが、アニメージュ2023年3月号のシリーズディレクター深澤敏則氏のインタビュー記事にてセクレトルーもナルシストルーと同じくクッキングダム出身であると確定。
セクレトルー、ナルシストルーの順でゴーダッツにブンドル団の尖兵としてスカウトされたらしい。
ナルシストルーもセクレトルーも元々フェンネルと面識があった訳ではなく、フェンネルと出会ったのはブンドル団に入るタイミングであり、「野望を抱いたフェンネルが、その尖兵にふさわしい人材探しをしていた時に出会ったという流れです。」とのこと。
関連商品
ナルセクぬいぐるみ
デリシャスパーティ プリキュア かいとうセクレトルー&かいとうナルシストルーぬいぐるみセット
『デリシャスパーティ♡プリキュア』の関連商品。
プレミアムバンダイが通販限定で販売している(ダルのどおしゃべりぬいぐるみと同じ。こちらはペア商品ではあるがセット販売ではない)。
セット商品で販売価格は6,160円(税込)。
予約受付終了は2022年10月4日23時、お届け日は2023年1月発送予定。
ミニアクリルスタンド
2022年10月13日12時より発売開始、デリシャスパーティプリキュアミニアクリルスタンド1弾、全5種
(和実ゆい/華満らん/菓彩みつき/品田拓海/ナルシストルー)
2022年10月13日12時より発売開始、デリシャスパーティプリキュアミニアクリルスタンド2弾、全5種
(芙羽ここね/菓彩あまね/菓彩ゆあん/ローズマリー/セクレトルー)
ブラインドパッケージ商品であるが、プリキュアメンバーとその助力者、菓彩兄弟と共にナルシストルーとセクレトルーがラインナップされている。
関連タグ
デリシャスパーティ♡プリキュア デリシャスパーティ♡プリキュアカップリング プリキュア男女カプ
セクナル:セクレトルーの方がナルシストルーより年上の女性と思われるのでこちらのタグの使用も多い。