プロフィール
生年月日 | 1995年5月2日 |
---|---|
性別 | 牡 |
父 | カリスタグローリ |
母 | スイートチャリティ |
母の父 | モーニングフローリック |
通算成績 | 2戦1勝 |
母スイートチャリティ
牝系を辿ると小岩井農場の基礎牝系の1頭であるアストニシメントに行き着く。第弐アストニシメントからは古くはクリフジが東京優駿・阪神優駿牝馬(現優駿牝馬)・京都農商省賞典四歳呼馬(現菊花賞)を制したのを皮切りに、同じく優駿牝馬を制したテンモン、桜花賞馬ブロケード、メジロデュレンとメジロマックイーンの兄弟などを輩出。母の父としてもメジロマックイーンがドリームジャーニーとオルフェーヴルの兄弟やゴールドシップを送り出し、令和の時代になっても日本の競馬界に影響を与え続けている。本馬は通算成績21戦3勝、1991年の清澄特別3着の実績を残している。
もう一人のお母さん
ハロードーリーの馬主は新派を代表する女優の水谷八重子氏(2代目)である。現在は馬主としての活動は「卒業」しているが、卒業するまでスイートチャリティの牝系を大切に育て続けた。馬名は主にミュージカルのタイトルから名づけられ、ハロードーリーの他にも半妹のミスサイゴンやグリースなど気品に溢れる馬名が多かった。スイートチャリティも氏の所有馬だったがその初子がハロードーリーである。勝負服は「青・赤襷・袖白二本輪」だった。
戦績
(馬齢表記は旧年齢表記)
3歳時(2戦1勝)
新馬戦
柴田政人厩舎に入厩、騎手は一貫して小野次郎騎手だった。1997年7月19日に新潟競馬場で行われた芝1000mの新馬戦でデビュー。ヤマニングローバルの半妹ヤマニングロッシーや新潟上等夏競馬上等で有名だったクールハートの娘セントグレイスなどが出走した11頭立ての中で6番人気だったが中団待機からの差し切りで快勝。新種牡馬カリスタグローリに産駒初出走初勝利という最高のプレゼントを届けた。
2戦目
2戦目は距離が1F伸びた芝1200mのダリア賞だった。2番人気だったが後に青葉賞を制したタヤスアゲイン、新潟3歳Sでクリールサイクロンの2着に入り吾妻小富士OPを制した高崎所属のタマルファイター、岩手から移籍し日本ダービーにも出走したミヤシロブルボンといった骨っぽい面子を相手に5着に敗れた。しかし勝ち馬(1着はタマルファイターとタヤスアゲインの同着)から0.7秒差という点であれば悲観するような敗北ではなく、経験を積めば変わってくると思われた。
突然の別れ
3戦目に向けての調教中に故障発生しその可能性は奪われてしまった。通算成績2戦1勝。種牡馬カリスタグローリの名を上げた孝行娘は世を去ってしまった。
孝行娘亡き後
同じくJRAの新馬戦で勝利した初年度産駒のモールドオプトレーは、公営北関東移籍後2001年の宇都宮記念を制しカリスタグローリにとっても待望の重賞制覇を飾った。また、JRAでも2006年のアイビスサマーダッシュをサチノスイーティーが制した。
時間こそ掛かったものの、あの新馬戦から約9年の時を経てハロードーリーの産駒初出走初勝利はようやく報われた。
余談
- 水谷八重子氏は柴田政人師の定年引退を以て馬主としての活動から「卒業」している。最後の持ち馬だったアンシンカブルはJRAでは未勝利だったが金沢競馬移籍後に素質開花。中途佐賀競馬に移籍しているが9連勝を飾り2020年に船橋競馬場で開催されたクイーン賞にも出走しサルサディオーネの12着に敗れている。2022年度現在も金沢競馬で現役である。
- アイビスサマーダッシュを制したサチノスイーティーは後に繁殖に上がり、梅田Sなどを制したコンカラーを送り出した。アンシンカブル同様2022年現在も現役馬として佐賀競馬で頑張っている。
- 2002年に川崎競馬場で二代目ハロードーリー(父キングヘイロー)がデビューしている。通算成績36戦2勝。なお、本馬とは馬名が一緒なだけで全く関係はない。