概要
アイドルグループ・AKB48の大規模なプロモーションを兼ねており、企画・原作をAKB48総合プロデューサーの秋元康が手がけている。
キャストはAKB48と、その姉妹グループのSKE48、SDN48が総出演。
主題歌もAKB48が担当する。
喧嘩に明け暮れる女ヤンキー同士による、本気のぶつかり合い、青春の日々を描く。
秋元康は「AKB48をアイドルっぽく見せないドラマを作りたい、そしてこの人数の多さと各メンバーの個性を生かしたい」と語っている。
キャストの多くがドラマ初出演であったため、CMスポットや本編冒頭では「学芸会の延長です」「大根役者、成長中」といったテロップが挿入された。
その内容ゆえ、格闘シーンが多く存在し、アイドルらしからぬ殺陣に挑戦している。
一方で、強い暴力描写(特にゲキカラの回)に一部視聴者が苦言を呈し、BPOに回答を求められたこともある。
2010年1月から3月まで、テレビ東京系列にて全12話が放送された。
その後、続編に当たる『マジすか学園2』が2011年4月15日から7月1日まで放送された。
そして、舞台を学園から監獄へと移した『*マジすか学園3*』が2012年7月13日から10月5日まで放送された。
2014年末に放送系列を日本テレビに移して、『マジすか学園4』が翌年の2015年1月19日から放送されると発表された。
あらすじ
女ヤンキーが集まる馬路須加(まじすか)女学園、通称"マジ女"。
そこへ真面目そうな生徒、前田敦子が転校してくる。
他人とのかかわりを持とうとせず、一人勉強に打ち込む前田。
しかし、同時期に転校してきた鬼塚だるま、マジ女を締める吹奏楽部"ラッパッパ"、ライバル高の矢場久根(やばくね)女子高校らとの抗争に巻き込まれ、隠していた力を発揮せざるを得なくなる。
登場人物
劇中のキャラクターは、前田敦子と大島優子など、ごく数名は本名がそのまま役名になっている。それ以外の人物の役名は、キャラクターの性格に沿ったもの、役者の私生活に関連したもの、AKBとして活動してる時のあだ名がそのまま使われているものなど、様々である。
馬路須加女学園 転入生
馬路須加女学園2年C組の転入生。眼鏡をかけ常に介護士の本を読んでいる真面目な少女だが、ケンカを売られ、「マジ」の言葉を聞くとスイッチが入り、最強の女子高生に変貌する。
鬼塚だるま(演:なちゅ)
前田と同日に同じ2年C組に転入してきた。巨漢だがケンカが弱く、敦子の強さを知り「あつ姉」と呼び慕う。敦子に無視されてもめげない根性と真っ直ぐな心の持ち主。
ライバルキャラクター
歌舞伎シスターズ(演:大歌舞伎→河西智美・小歌舞伎→倉持明日香)
2年生。姉妹と名乗っているが血は繋がっていない。歌舞伎メイクで、着物のような服を着ている。主に大歌舞伎が戦闘担当、掌底で戦う。
腕に自信があり好戦的な性格で、どこの派閥にも属さず2人だけで矢場久根女子高校に積極的にケンカを仕掛けていた。
敦子にケンカを売り、敗れてからは前田軍団として彼女の仲間となる。2ではラッパッパ四天王となっている。
学ラン(演:宮澤佐江)
女性だが自分のことを男と思いこんでおり、学ランと学生ズボンを着ている一匹狼の不良。外見はほぼ男。
何でもありのケンカ殺法で、段差やジャンプからの攻撃を得意とする。
だるまに一目惚れし、敦子を恋のライバルとしてタイマンを申し込むが、長期戦の末に敗れる。
それからは敦子に惚れ、前田軍団の1人として共に四天王と戦う。2ではラッパッパ四天王の1人。
山椒姉妹(演:みゃお(長女)→宮崎美穂・らぶたん(次女)→多田愛佳・まなまな(三女)→奥真奈美)
制服の上にロリータ衣装を纏った3人組の1年生。
科学室を根城としており、年長の3年生を3対1でリンチすることで名を上げている。
卑劣な手段も躊躇なく使い、戦う気のない敦子を手錠で拘束していたぶるが、仲間割れの末、だるまのサポートを受けた敦子の踵落としを食らって敗れる。
チョウコク(演:秋元才加)
倒した相手に百人一首の札を置いていく一匹狼の3年生。
かつて優子に負けた悔しさから、山で修行を重ね、タイマン百人斬りを実行。サド、四天王、敦子を倒すことを目標としており、敦子にタイマンを挑むが、激戦の末敗北する。
前田軍団には入らないが、敦子を気にかけている。
馬路須加女学園 最強武闘派集団ラッパッパ(吹奏楽部)
部長 大島優子
マジ女の伝説となっている総番。ヤバクネのヤンキー30人を1人で倒したケンカの申し子。
大らかな性格で、ゲキカラを含んだ四天王からも慕われている。
余命一ヶ月の病で入院生活を送っており、自分が死んだ後のマジ女の行く末を心配している。
副部長 サド(演:篠田麻里子)
マジ女のNo2。自分を負かした優子を敬愛しており。入院中の彼女に代わって四天王を束ねる。
長身で常にファージャケットを着用している美女。
ケンカの腕は敦子に引けを取らないほど強く、カリスマ性の高い実力者。
普段は冷静だが、優子が敦子を気に入ったことに嫉妬してトリゴヤを覚醒させるなど、激情家の一面も持つ。
四天王 トリゴヤ(演:小嶋陽菜)
天然ボケな性格でケンカは弱いが、鳥小屋に閉じ込められることでサディスティックな別人格に覚醒し、サイコメトリー能力が発現。外見も派手なメイクに変貌する。
相手のトラウマを読み、思い出したくないキーワードを囁く事でトラウマを刺激し、精神崩壊に追い込む戦法を使う。
四天王 ゲキカラ(演:松井玲奈)
地元のチンピラを病院送りにしたため少年院に入れられていた、暴力や破壊を楽しむ危険人物。
常に大声で笑っており、痛めつけた相手に「怒ってる?」と笑いながら聞く。
痛みを感じないためか打撃攻撃がほとんど通用せず、打撃力も高い上、武器やかみつきなどの禁じ手も平気で使う。敦子・学ラン・歌舞伎姉妹の総掛かりで戦っても引き分けという、作中では上位ランクの戦闘力を持つ。
四天王 ブラック(演:柏木由紀)
常に聖書とロザリオを手にしており、普段は寡黙かつ冷静な性格。
戦う相手には「死(詩)の宣告」として一片の詩を贈り、戦闘中も詩を口ずさむ。
超人的な移動スピードと動体視力を誇り、暗い場所に潜んでからのヒット&アウェイ攻撃を得意とする。
四天王 シブヤ(演:板野友美)
元渋谷ギャルサーのリーダー。多くの舎弟とシブヤ固有のアジトを持つ。
直情的かつ好戦的で煽られやすく、敦子を早く倒すことに焦り、サドと対立する。
他の四天王とは違い、パンチやハイキックなどオーソドックスな戦い方をする。
矢場久根女子高校
総長 (演:あじゃ)
馬路須加女学園を狙っている。ネズミにそそのかされ、アジトで前田を襲う。ミギウデとの協力技「矢場久根ムロフシ」などの必殺技を持つが、サドが参戦し前田と共闘する事によってあっけなく形勢を逆転される。統率力や人望はあまりないらしく、劣勢になると手下は一人残らず彼女を見捨てて逃げ出した。その後、自分も前田のカウンターパンチに敗れる。
サナエ (演:佐藤由加理)
3年生。だるまと肩がぶつかった事を根に持ち原付を盗み、さらにそれをチハルに売りつけた。
チハル (演:佐藤亜美菜)
2年生。援助交際の斡旋で小遣い稼ぎをしている。先輩のサナエに盗品の原付を3万円で買わされた。結局、キケンに盗品だとバレて取り上げられた。
その他
みなみ(演:高橋みなみ)
敦子の親友。敦子が介護士を目指すきっかけとなる理由を作った。
チームホルモン(演:ヲタ→指原莉乃・バンジー→仁藤萌乃・ウナギ→北原里英・アキチャ→高城亜樹・ムクチ→小森美果)
敦子と同じクラスで、教室の後ろでいつも焼肉を焼いている5人組。
ケンカは弱いが義理人情に固く、終盤では敦子の味方として決戦を見守った。
作中では新しい登場人物の解説役を務める。
珠理奈(センター)(演:松井珠理奈)
最終回で敦子に拳を上げた1年生。『マジすか2』の実質的な主人公を務める。
ネズミ(演:渡辺麻友)
策略家で、暴力ではなく知能でマジ女制覇を目論む1年生。
チョウコクやシブヤを影で煽り、ラッパッパと敦子を相打ちさせようと何度もけしかける。
常にパーカのフードを被っており、「あっし」「~なんすよねぇ」という独特の口調で喋る。『2』の主人公の1人。
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801ちゃん - WEB漫画『となりの801ちゃん』で知られる。今作をきっかけにAKB48に夢中になり、Twitterに専用のサブアカウントを併設するに至る