※本項目は、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のネタバレを含みます。 |
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概要
CV:ボルケーノ太田
映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』に登場するキャラクター。
父はレッドリボン軍(以下RR軍)のレッド総帥。漫画版『超』によれば本名はマゼンタ・ライボン(警察内での会議で判明)。
父親譲りの低身長を多少気にしている様子はあるが、そこまで強いコンプレックスは見せていない。
レッドリボン軍の構成員が色の名前に由来していたのに倣い、彼もマゼンタ色に由来するネーミング。
幼い頃(RR軍壊滅時にはまだ学生服を着た少年だったため、ブルマやヤムチャと同い年くらいと思われる)に、RR軍が壊滅して父を失うが、RR軍のシノギの一つであったレッド製薬自体は無傷で残っていたため、大人になったのちにレッド製薬の社長に着任する。
そしてエイジ781~2年ごろ、かねてからのRR軍再建と、かつてRR軍を壊滅に追い込んだ孫悟空たちへの復讐を成就すべく、ドクター・ゲロの孫ドクター・ヘドに接触を図る。
ヘドを勧誘する際「カプセルコーポレーションは宇宙人の作った会社でブルマも宇宙人。ピッコロ大魔王を始めとした悪者たちが集う、地球侵略の為の宇宙人の集団」という、悪意に満ちた嘘を吹き込み、仲間に引き入れた。
本編の活躍
先述した嘘によってヘドを仲間に引き入れた後、彼にセルマックスの製作を依頼。
半年後、まだセルマックスが完成していないことに「君がガンマ1号、ガンマ2号に夢中になっていなければとっくに完成していた」と文句を言いながらも、ヘドは妥協点として、ガンマ達が地球制圧をした後、完成したセルマックスで世界にその力をアピールすればいいと提言、マゼンタもそれを承認した。
しかしガンマ2号がピッコロの偵察でガンマ達がレッドリボン軍の人造人間だと気づかれてしまったことで、計画を早めようと決意する。
そして、パンを誘拐し、悟飯をおびき寄せガンマ達と戦わせる作戦を立てる。
その後おびき寄せることに成功するが、ガンマ達の誤解が解けてしまい、ガンマ達が戦うのを辞めてしまう。
そしてセルマックスを無理矢理起動しようと、セルマックスの起動パネルの前に立つ。
ヘドは必死に説得するも、そこで実はヘドを信頼しておらずいつか殺害する気だったことを告白し銃で殺害する。
だが、肌を注射してある程度改造していたヘドには銃は効いておらず、そのまま光線銃に撃たれそうになるが、ここで自身も体を機械に改造していることを明かす。
改めてヘドを倒そうとするが、一瞬の隙をつかれハチ丸の毒針に刺されてしまう。
そして歌舞伎のポーズ(ご丁寧にそれっぽい効果音付き)で毒にもがき苦しみ自分が利用していた人物に逆に利用される因果応報の末路を迎えた。
しかしもがき苦しむ動きで機動パネルのボタンの前出ると、最後の悪あがきとしてセルマックスを起動させてしまった。
ゲーム作品
スーパードラゴンボールヒーローズ
外見は終盤に登場した機械の身体。「マゼンタ:SH」としてUGM3弾に参戦。レッドリボン軍の非戦闘員が参戦するのは彼(とドクター・ヘド)が初めて。アビリティの「レッドリボン軍の再建」は戦闘力バトル終了時にヒーローエナジーが1個増え、戦闘力バトルに勝っていると効果がアップする。
ドラゴンボールザブレイカーズ
ガンマ1号&2号のレベル4レイダーとしてまさかのプレイアブル参戦。
防衛フェーズ且つマッチ時間が一定数経過、もしくはレベル3で進化エネルギーがMAXの時に体力が0になると、マゼンタがセルマックスの起動を宣言。
止めようとしたドクター・ヘドを銃撃するような音声が流れ、異変を察知したガンマ達が退却。
秘密基地の入り口が開き、機械の体を晒したマゼンタが自信満々にコロンビアポーズを決めながら現れる。
その後マゼンタを操作して研究所の入り口に到達するとセルマックスが起動できるのだが、マゼンタ自身は自力飛行ができないどころか攻撃力2の格闘攻撃を除けば攻撃技すら持っておらず、この時ばかりはレイダーとサバイバーの立場が逆転する。
その結果、最大7人のサバイバー達がドラゴンチェンジにより超戦士の力を得て、ほぼ無抵抗のオッサン1人を追い掛け回して袋叩きにする「親父狩り」としか言いようがない異様な光景が各地で繰り広げられた。
マゼンタは一定時間高速飛行が可能な「ジェットパック」と自身を透明化しつつホログラムの偽者を映したドローンを放つ「光学迷彩」を駆使してサバイバーの追撃から逃れなくてはならない。
体力0になった場合、ガンマやセルマックスが出てくるワケでもなくレイダー側の敗北となってしまう。
秘密基地の入り口は光学迷彩で隠されているが、サバイバーが発見することで可視化される。
出現位置はレイダーの初期位置に固定されているため、手慣れたプレイヤーはマゼンタの出現を特定して入り口前で出待ちしているという、何かの悪質な嫌がらせのような倫理的によろしくない構図が出来上がってしまう。
必ず発生するわけではないが、ガンマ1号&2号がドラゴンボールを集めて神龍を召喚すると、願い事の選択肢に「さらなるパワーを与えろ!」が表示されることがあり、選ぶとマゼンタに交代するが研究所に入れなくなりセルマックスの起動が不可能になるバグの存在も確認されている。
また、ゲームシステム上ほとんど意味はないのだが、民間人の救助が可能で専用のセリフも複数用意されている。
ガンマ1号&2号はサバイバーが民間人を拉致していると勘違いしているため、サバイバーと敵対しつつ先んじて民間人を救助しているのだが、その流れにマゼンタも律儀に従うため「心配するな。私達の基地なら安全だ!」「大丈夫だ。安全な場所に送ろう!」と優し気なセリフで民間人を転送する珍しい光景が見られる。
サバイバーに抵抗する手段がほぼなく、タイムマシンを破壊する能力もないマゼンタが勝利条件を達成するのは難しいが、ガンマ1号&2号が超タイムマシンを破壊できていたなら、マゼンタの使用中に勝利することは可能。
勝利演出では脱出用タイムマシンをマゼンタが不敵な笑みで見送った後、唐突に現れたセルマックスが大破壊を行う。
と、燦々たる状況だったが、実装から1ヶ月後に、マゼンタの強化調整が入った。
秘密基地の入り口はマゼンタが登場するタイミングで、全エリアからランダム出現になった。その他にも出現時の透明化している時間が延びたり、スポットされる距離の短縮といった発見されづらくなる調整が入ったことで親父狩りが頻発するような状況は起きなくなった。
また、研究所までの距離もそれまでの状況で変わるようになった。ジェットパックを即使ってそのまま到着出来るくらい短距離に出現することもある。
出待ちも出来なくなったので、セルマックスの起動はだいぶ容易になった。ただし、体力の調整は入ってないので見つかってしまったら危険という点は変わっていない。
余談
『スーパーヒーロー』のとあるシーンにて、レッド総帥とバイオレット大佐の写真立てを飾っている点が確認できる。
父親のレッドはともかく、幹部とはいえ組織の一隊員でしかなかったはずのバイオレットの写真をなぜ飾っていたのかという謎については、劇中では明らかになっていない。
単にバイオレットに好意を寄せていただけとも考えられるが、
- 母親らしき人物の写真は存在しない
- マゼンタ(赤紫)は赤と紫を混ぜた色
……という点から、意味深な事情が窺えたものの、インタビューで監督が「憧れのスポーツ選手やヒーローの写真を飾るようなもの」と発言し、バイオレットとは赤の他人であることが判明した。
担当声優のボルケーノ太田は元バンダイ社員という異例の経歴の持ち主で、TVシリーズの『超』本編にも出演している。
英語版ではなんとミスタービデオゲームことマリオの声優でおなじみのチャールズ・マーティネーが吹き替えを担当している。
上述の通り新生RR軍の総帥として、子供をさらったり大量破壊兵器を密造したりするという悪人なのだが、本作の時系列上、当然魔人ブウ編で一度死亡し、その後ポルンガが叶えた「バビディが地球に来て以降に死んだ者をウンと悪いやつは除いて生き返らせてほしい」という願いによって生き返っているはずである。
この点については、まだRR軍としての活動は始めておらず、悪人と見なされてなかった可能性が高い一方、ブウによる絶滅光線&地球破壊を何らかの方法で乗り切った疑いがある。
作中でヘドに吹き込んだ陰謀論の中で、「魔人ブウは恐るべき敵」と発言しているが、この時点でブウは既に、関係者を除いた地球人から記憶を消されており、かつ現在はミスターブウ名義で活動しているので、(おそらく聞かされているヘドにも)魔人ブウの名前やその悪行は知られていないはずなのである。
これらの事を考えると、「ブウによる被害を警戒して、早々に宇宙船を使って逃げていたのではないか?」「地球破壊を目の当たりにして生き延びたから、無関係者とは判断されなかったのでは」とファンの間では噂されている。(似たような点では復活の「F」におけるフリーザ軍も同様。)