概要
コナミのオリジナル美少女アクションフィギュアシリーズ『武装神姫』第8弾、戦車型(英字表記は英語ではなく独語で「Panzer」)。デザイナーは島田フミカネ。
同デザイナーが以前に手掛けていた兵器擬人化シリーズ『メカ娘』を、武装神姫のフォーマットに落とし込んだようなデザインが特徴。
名前のムルメルティアはマーモットの独語読み(Murmeltiere)であり、モチーフは第二次世界大戦期のナチスドイツの重戦車・ティーガーⅠと思われる。
ユーザーからの愛称は「むるちー」「めるぽん」など。
なお、そのナチスを強く印象付ける容貌から『この娘は海外に輸出できないな』などと噂される事も。(第1弾~第2弾という非常に短い期間ではあるものの米国でも『武装神姫』のフィギュアは実際に発売されていた)
そのせいで
「ナチスマークのせいで魅力半減」
「アイデアはいいんだけどね・・・何でナチスマーク付けるのか?」
「デザイナーのフミカネ氏は尊敬してるが、それゆえナチスマークという嫌われそうな記号を付けたのが不思議でたまらない。」
(しかし、脚部の武装に描かれている802という数字は何故か大日本帝国海軍の第八〇二海軍航空隊から由来している)
なお、オンラインゲーム『武装神姫バトルロンド』においてはナチス風のマークは×(バツ)印のマークに修正されており、瞳の色がフィギュアとは違いダークグレーとなっている。
ちなみにPSP用ソフト『武装神姫バトルマスターズMk.2』では、DLC新規参戦の先駆け神姫である。
ゲーム中での性能、性格
いい意味でも悪い意味でも火力バカ
『バトルロンド』でも『バトルマスターズmk2』でも攻撃偏重な性能。
純正装備のみだと防御性能が低い為、非常に使い辛い。
遠距離から高火力武装で攻撃するのがセオリー。
防御性能が低いのは恐らく防具に当たる武装が少ない為。
防具といえる部分はアルメケビ(あのネコ耳付き戦車帽の事)、ヴィントシュトース(背部から伸びる大型副腕)、ヴィントシュテレ(大型の脚部パーツ)ぐらいであり、後はほぼ素体のままの状態である。
また、彼女の性格も関係しているだろう。(『バトルマスターズ』では「防御に嫌悪感すら抱いている」「攻撃の効率的な避け方は自分から攻撃に突っ込む事だ」等とマスターに対して公言する)
火力の高さはは間違いなく本物なので、うまく攻撃を当てていけばあっという間に相手を沈められるが、逆に相手にハメられるとこっちがすぐに沈む。
故に某Flashになぞらえて「やわらか戦車」という不名誉なあだ名がマスター、オーナー達の間で流行ってしまった。
だがそこが良い。
(※ただし後述の『砂漠戦仕様』ではキャラクター上の性格はそのままだが、AI的な性格や性能特性は防御寄りに調整されている)
『バトルコンダクター』ではかなり防御に寄った性能になっている(具体的には固有スキルがダメージ軽減、かつ神姫本人の防御も高い)。
しかし火力が高めなのは変わらず、性格面も『バトマス』と同様攻撃重視。
ゲーム中での性格は一言で言うと軍人的気質。
普段は冷静だが短気で怒りやすい一面も持っており、気に食わないものに対してははっきりと文句を言う。
チェスが好きなようであり、『バトルロンド』のオーナーズルームでの会話はチェス関連の話が多い。
また、殆どの神姫は戦闘後に「無難」の評価を付けると大抵は好感度が下がってしまうが、何故か彼女は「無難」の評価を好む傾向があり、選択すると好感度が上昇する場合が多い。
『バトルマスターズmk2』では『バトルロンド』の時代よりも好戦的、攻撃的な性格になっており旧来の「冷静な制服組」から「熱血鬼軍曹」といった性格付けの変更がなされている。
(コミック『武装神姫2036』のハートマか『武装神姫Light!』のムルメルティア先生辺りを思い浮かべればいいだろう)
やる気の無さそうな人物(自身のマスターも含む)や神姫に対してはまさしく鬼軍曹の如く叱咤し、全力を出すように仕向ける。
戦いに関しても非常に強いこだわりを持っており、情けないバトルをしてしまうとたとえ勝利に終わったとしても辛辣な批評をマスターに向けて吐く。
だが、戦いに負けた時には潔くそれ認め、共に頑張るようにマスターを励ます。
正義感も強く、卑劣な人間や根っからの悪人には強い怒りを露にする。
いい。
ちなみに『バトルマスターズ』ではアホの子属性も付与されており、自身にインプットされている脳内設定を実話の様にマスターに語ったり、「四字熟語を言いながら正拳突き」というよく分からない修行を考案したりとお茶目な一面も見せる。
また、Fバトルで優勝すると、普段の彼女からは想像できないような弱音も聞ける。
今作に登場しているフロントライン勢では最古参なのだが、要するにそういうことである。
気になったら攻略するべし。
すごくいい。
カラーバリエーション・砂漠戦仕様
『バトルロンド』のゲーム内で使用可能なデジタル・データとして有料配信されたリペイント仕様。
デザート・カラーにリペイントされた他、肌の色も浅黒くなっており、露出も多い。
先述の通り、性能特性はLP・防御寄りに再調整されており、AI的にも指示に対して従順な、平たくいえば扱いやすい特性に調整されている(キャラクター的な性格は相変わらずだが)。
また、砂漠の酷暑に対応するためか、耐熱性能が極めて高い。
後に通常版をリペイントしたMMS規格のフィギュアもコナミ直売ネットショップ「コナミスタイル」限定で発売されるようになった(こちらも現在は絶版)。
なお、肌の色はオールベルン・ルナーリアと近似色。
どっちも限定商品だがな!
オークションや中古玩具取扱店でも最低でも2万円前後の取引及び買取額で扱われており、飛鳥と並んで屈指の高額取引物となっている。