「はい、こちら波動砲制御室」
CV:吉開清人
概要
「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズに登場する宇宙戦艦ヤマトの男性クルー。技術科に所属しており、技術長である真田志郎の部下の一人。
同じ技術科の岸田優と一緒に登場することが多い。
今のところシリーズ第一作『宇宙戦艦ヤマト2199』から一貫してヤマトクルーとして登場し続けている数少ないメンバー(『宇宙戦艦ヤマト2205』で多くのクルーが転属もしくは未登場となったため)。
階級は宙士長だが、『2205』で士官(三等宙尉)に昇進している。
経歴
宇宙戦艦ヤマト2199
明確な初登場は第7話(一応、第5話でも彼と岸田らしき髪型の後ろ頭がほんの一瞬だけ登場するが、座席にほとんど隠れているので断定できない)。全編通して特に目立つ出番は無く、初台詞も最終話となった。
最終話では真田たちとともに波動砲制御室でコスモリバースシステムの管理・解析を行っていたところ、真田宛に掛かってきた佐渡酒造からの内線に出る。
その後、死亡した森雪を蘇生するためにコスモリバースシステムが勝手に起動し、桐生美影ともども大混乱になる。
コスモリバースシステムが停止し、再起動が叶わないことを知ると絶望するが、少し経つと何故か再起動し、この不思議な現象に呆然とする。
『星巡る方舟』でも当初は若干登場予定があったが、尺の都合などにより没となった。相原義一通信長とともに超空間通信の強化に取り組んでいるらしく、TV最終話での地球との通信回復への繋がるエピソードだった模様。
宇宙戦艦ヤマト2202
第2話の英雄の丘のシーンで初登場。真田と同じ作業服を着ているため、彼同様ヤマトの改修に携わっていた可能性がある。
第4話では乗っていないはずの島大介が通路を歩いてくるのを見て岸田とともに驚いていた。
本作ではどちらかというと岸田の方が出番があり、佐野は台詞も無い。
宇宙戦艦ヤマト2205
本作でもヤマトに乗艦。さらに三等宙尉に昇進している。
劇中では第3話のワンシーンにのみ登場。
岸田と一緒に通路を歩いていたところ、何故かガミラスのサーバーにアクセスできなくなった(後にガミラス星が崩壊していたことを知る)ヤーブ・スケルジこと薮助治から、コンピュータの点検を頼まれる。
しかし、最初の航海でヤマトを裏切った薮を許していなかった2人は無視し、さらには本人に聞こえるように悪口を言いながら去っていった。この時佐野は「(ガミラスの)ヤーブ技官が地球の言葉を話してる」と皮肉たっぷりの悪口を言っている。
ちなみに上記の佐野の台詞について、声を担当する吉開氏はあえてガミラス語で話すことを提案したが、「流石に佐野はそこまで嫌味な奴じゃないだろう」ということで没になった。しかし吉開氏の提案は後に第6話でのガミラス語字幕のシーンに繋がることとなった。
余談
- モデルは俳優の佐野史郎。
- 『2199』第22話でもワンカット登場するが、アップではないうえに同話は作画が全体的に不安定のためか、設定とほんのわずかにだが顔立ちが異なっており、偶然にも「家庭教師のトライ」のCMに出てくるトライさんに雰囲気が似た感じだったことから視聴者の間で話題になった(音泉版YRAラジオヤマトでもリスナーから投稿されている)。この時はまだ設定資料集が発売されていなかったので佐野という名前は知られておらず、それどころか第7話に登場していたこともほとんど認識されていなかったため、一部からは本当にトライさんを遊びと登場させたと思われていた。
- 声を担当する吉開氏はガミラスのライル・ゲットーやヤマト航空隊の小橋拓哉、空間騎兵隊の倉田勝などの声も担当している(その他にもワンシーンだけの脇役も含めると『2199』では30名くらい演じていた)。ゲットーや小橋が戦死してしまった今となっては、佐野が倉田と並ぶ吉開氏のヤマトシリーズでの筆頭キャラともいえるかもしれない。