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概要

かつて適切な評価を受けなかった対象が、時間の経過を経て評価されるようになる事。

本記事においては基本的に映画やドラマ、漫画、アニメ等の創作や、その製作者について取り上げる。

主に良い評価のことを指す。

例えば、発表当時は放送・放映箇所や流通量が少ないために知名度が低かったり、同時期のヒット作の陰に隠れて埋もれてしまったりした、いわゆる「隠れた名作」が、何らかのきっかけで発掘され、注目の的となることが挙げられる。

再評価により書籍やソフトの中古市場が盛り上がるケースも多々あるが、流通量(出荷数)が少ないことが多いためプレミア化しやすく、たまにワゴンセールになっているような作品でも後年になってプレミアがつくことがある。

反対に、発売当時は大ヒットしたが、後年になって悪い方向へ再評価されたケースも稀にある。

きっかけの例

  • 続編リメイクメディアミックスが行われ、原作や過去作が見直されるようになった
  • 発売後に修正や調整が入り、初期の環境から大きな変化が起こった(主にコンピューターゲーム)
  • リバイバル上映や再放送などで、当時視聴しなかった人たちも観るようになった
  • 批評・レビューが話題になった
  • ネタネットミームとして流行した

ただし、最初の例に関してはあくまでも「ほかと比較して」と、作品単体で評価されたわけではないことも多く、その作品の発表当時は叩いていたのに、いざ新作が出たときに自分の気に入らない出来だったという理由で「実はあの時からいいと思ってた」と新作を下げるために掌返しする視聴者、プレイヤーも少なくなからずいる。このため、妥当性に欠ける再評価が存在することにも注意が必要である。

後年になって評価が変わった作品の例

本人の不祥事によって作品すら評価されなくなってしまったが、没後90年代において評伝といった書籍により再評価の機運が訪れた。

本人の作風がゲイカルチャーに属する上にその掲載誌の読者層に受け入れられず、また雑誌そのものの性格から一般には無名の漫画家であったが、引退(消息不明)から十数年経ってからネット上でネタとして流行したことで評価されるようになり、廃版していた単行本の復刊、未収録作品、さらには未発表作を収録した新しい単行本が出るまでに至った。

元々隠れた名作として評価されていたが、リメイク版のお粗末な出来に怒りの声が上がり、オリジナル版が再び注目されることになった。

攻撃に2ターンかかるため、対戦で採用されにくい技だったが、Zワザダイマックスの登場により、一気に実用的な技となった。

遊戯王OCGのカード。LL-インディペンデント・ナイチンゲールとの凶悪なコンボが発見され、禁止カードとなった。

公開当時からコアなルパンファンからは評価されていたものの、元々の『ルパン三世』がピカレスクな作風かつ劇場第1作と比較して古臭いとか宮崎アニメ色が強いとして評価が下がってはいるものの何度も金曜ロードショーで放映されている為コアではないファンからの人気は今だに高い。

魔夜峰央の作品の一つで、本人自ら打ち切った「埼玉をdisりまくった」漫画。短編集に収録されたのみで特に人気作というわけではなかったが、実娘の山田マリエがTwitterで紹介したことやネット上のローカルネタジョーク(グンマー等)も追い風となって再評価を受けた。ちなみに、ブレイクにより私生活で窮地に陥っていた魔夜を救ったという逸話がある。

上映当時の興行収入は芳しくなかったが、金曜ロードショーでの地上波放送で再評価された。一方、上映当時からキャラクター人気が高く、関連グッズでの売り上げも良いことから鈴木敏夫は「一番の稼ぎ頭」と称している。

これは海外での話となるが、特に海外版『MOTHER2』こと「EARTH BOUND」は当初古くさいグラフィックのRPGと捉えられてそこまで注目されていなかった。ところが『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』に『MOTHER2』の主人公ネスが参戦していた事で海外では知名度が低い故に「あれは何者なんだ」と注目された事で原作もまた注目された事で現在でも根強い人気を獲得した。未発売に終わった海外版『MOTHER』も20年以上経ってようやく幻の作品として海外で配信されるなど再評価としてはかなり変則的であった。もし注目されなかったらあの『Undertale』もなかったかもしれない。

悪い方向へ再評価された該当作品。作品そのものの出来は悪くないと評価されているものの、本作を皮切りにアニメ版改悪要素を多数逆輸入した路線変更が為されており、メディアミックスの負の要素の代表例でもある。

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