作品解説
「久彦」氏が描く、ウマ娘プリティーダービー二次創作漫画のタイトルである。
過去作の『榛名日和』、『お日柄プリン』同様に、ウマ娘達のほのぼの(時に破天荒)とした日常が描かれている。
当初はサイレンススズカが主役の『スズカゼ翔ける』として開始された本シリーズだが、後にライスシャワーが登場すると、前々作の主人公榛名を思わせる献身的なキャラクターやデフォルメ具合が人気になった事から、彼女を主役とする話へとシフトチェンジすると同時に、シリーズ名も『みんなを幸せにしたいライスシャワー』略して『幸せライス!』へと改題された(一応、pixiv上においては『スズカゼ翔ける』のシリーズ名も残っている)。
基本的にキャラクターの頭身は久彦氏の他の代表作『榛名日和』、『艦×パン!』、『お日柄プリン』同様に、三頭身にデフォルメ化されており、久彦作品ではすっかり定番になった超デフォルメ化キャラクター『すけスケ軍団』枠のキャラクターも登場している一方、ゴールドシチーやお兄様が登場して以降、回によって前触れ無くキャラクターの頭身が高く描かれていたり、原典に近い精緻な顔つきで描かれる事がある。
また、『榛名日和』などと同様に、登場するキャラクター(特に原典においてまだキャラが然程定まっていなかったり、はっきりしていなかった時期から登場させていたキャラ)の口調や性格が原典と大きく異なっているケースもあるが、中には作中で見せた台詞回しや行動に対して「原典では絶対に言わないorやらないような事」をとらせたとして、そのキャラクターのファンを中心に久彦氏に対して過剰に攻撃的なコメントが投げかけるという事態も何度か起こっている。
ちなみに、その『榛名日和』から一部キャラクターがトレセン学園の教職員としてカメオ出演している他、久彦氏の健全作品では珍しくレギュラーキャラクターの人間の男性が登場するなど、これまでの作品とは革新的な部分も見受けられる。
『榛名日和』の時と同様に、pixivに上がっている作品の一部には本タグが付いていないのもあるので注意。
登場キャラクター
ウマ娘
本作の主人公的存在。皆を幸せにすることが好きで、いつも一生懸命走り回っている。
今作独自の設定としてマンハッタンカフェが経営する学内カフェで働いており、その心優しく働き者な性格である為、周囲から非常に愛される店のマスコット的な存在であり、中にはミホノブルボンの様に密かに並ならぬ好意を寄せるウマ娘もいる。
反面、原典同様に時折ネガティブ思考になってしまう事もあり、不幸体質であると当人は思い込んでいるが、それは他者からしてみれば逆に幸運をもたらしている事から周囲からは好意的に思われている。
オグリキャップには及ばないが、大食らいな一面もある。
新しいトレーナーであるお兄様が着任して以降は、一見無頼漢ながら献身的にサポートしてくれる彼に対して通常のトレーナーとしての信頼以上の感情を抱いている節も覗かせている。
安定のオグリキャップにして、『榛名日和』におけるかがもんに相当する食に関するトラブルメーカー的存在。乗鞍岳の雪をかき氷にして食べてしまったことがある。一方、ライス達とマンハッタンカフェの喫茶店裏に造った菜園の野菜を前にした時には自制心が働いて、野菜に手をつける事はなかった。
登場する際はオーグーリ!オーグーリ!という掛け声がつくことが多い。登場時の服装は主に通常版勝負服だが、体操服姿や着ぐるみ姿の時もあり、特に某怪獣の着ぐるみ姿を纏った時には巨大化して現れることも…。
名前の通り学園内で喫茶店を営んでいる。
登場当初はおしとやかな敬語で話していたが、公式においてキャラクターがリニューアルされてからは、中性的なため口で喋る。
『榛名日和』における赤城に相当するお母さん的存在であるが、彼女自身は基本騒ぐ事なく、周囲の破天荒な言動を窘めたりする、物静かなツッコミ役に徹している。一方で、アグネスタキオンに対してはドロップキックをまじえた鉄拳制裁や、辛辣な口ぶりになるなど、何かと手厳しく接する。
フリーダムなウマ娘が多い中で貴重なツッコミ枠。
ライスシャワーと同じくマンハッタンカフェの喫茶店の従業員である。
ここでもスイーツ好きで太りやすい体質である。
癒やし力の高いライスシャワーに対して並ならぬ好意を寄せており、ライス目当てにコーヒー店に来る。
原典と異なり、ため口で喋ることが多い。
そのライスと親しいオグリキャップに対しては一方的にライバル意識が強い。
ライスシャワーの親友。純粋無垢ながんばり屋で、時折ライス達と一緒にマンハッタンカフェの喫茶店を手伝ったり、大食らいな彼女に便乗して大盛りメニューに挑戦(するも耐えられずに途中でギブアップして、保健室行きになった)するなどして仲睦まじい様子を見せる。
公式及び大抵の二次創作品においてはエキセントリックなトラブルメーカーとして有名であるが、今作においては破天荒枠をオグリキャップやアグネスタキオンにとって変わられている為か、他作品程にハジケリストぶりを見せる事は少なく、メジロマックイーンの良識ある保護者orパートナーとして振る舞う事が多い。
今作における久彦作品特有の幼児化キャラクター=通称『すけスケ軍団』(詳しくはラギスケの項目を参照)枠。通称「サトスケ」&「キタスケ」。
基本的にペアで行動する。何故か喋らないが他のウマ娘達との意思疎通は問題なく出来ている模様。
キタスケはカフェのお友だちを視認したり、触ったりできる。
トレセン学園の生徒会長。ライスシャワー達が考案した学内喫茶店の新メニューの審査を下したり、店の裏に設けた菜園の様子を自ら確認するなど、ライス達の活動を見守っている。生徒会長という立場故か新メニューの審査時にはコストなど問題を提唱して最初に発案されたメニューを却下したり、台風から菜園を身を挺して守ろうとしていたライス達を一喝して避難させる等、時に現実的な観点から心ならずも厳格な判断を下さざるを得ない事も多いが、その裏で自分の判断でライス達が傷ついていないか過剰に心配する繊細な一面や、喫茶店に設けられたこたつ席の誘惑に屈するあまり床下に隠れ家を設けてサボろうとする等、時に砕けた一面を見せる事もある。
ある回ではアグネスタキオンが発明した怪しいキャンディーのようなものによってサトスケ&キタスケのようにデフォルメ姿になってしまい、早速ファンからは「ルドスケ」の愛称をつけられていた。
トレセン学園副会長。シンボリルドルフの秘書的存在で、会長として多忙なルドルフに代わってライス達の活動を手伝ったり、フォローを入れるなど、双方の橋渡し的な役割を担っている。また、時折サボり癖を出すルドルフの窘め役になる事もある。
限界死こそしないが、ウマ娘オタクは健在で、ある回では「ウマ娘を熱視して、本気で走るうまちゃん達に踏まれたり、蹴飛ばされる」という理由から石ころになりたいと言い出す等、時折危うい言動を見せる事もある。
トレセン学園のマッドサイエンティスト。今作ではウマ娘の頭身を自由自在に変える赤と青のキャンディーや飲んだ者をエビの味がする怪獣に変身させる薬を開発しており、それらによってライスシャワーやメジロマックイーンを(特にある部分を中心に)大きくさせたり、ルドルフ会長をルドスケにしたりしている。その為、腐れ縁的存在であるマンハッタンカフェからは危険人物扱いされ、珍しく辛辣な対応をされる事が多い。
レースとモデル業の二足のわらじを履いている。その為か今作のキャラクターでは珍しく、常に二頭身で描かれており、デフォルメバージョンで登場した事は現時点では一度もない。
ライスシャワーとはお互いにキラキラを与え合う関係であり、カフェの喫茶店を手伝うこともあるが、お弁当を作った際にはなぜか弁当箱の中で暴れまわる卵焼きを作るなど、料理の腕前に関してはお察しください……。
風水で皆を幸せにしたいというキャラのためか、よくライスシャワーと行動を共にする。なおルドルフ会長からは便利屋扱いされている模様。
トレーナー
お兄様
劇中で、新たにライスのトレーナーとなった男性。
その風格や言動も相まって、周囲からはその道を極めし人と勘違いされる事が多い。
っていうか、どう見てもあの人です!ありがとうございました!
[pixivimage:https://www.pixiv.net/artworks/104600942]
『榛名日和』からのカメオ出演
トレセン学園の学食の調理師。
鎮守府の大食艦達に負けず劣らぬ大食らいのウマ娘達相手に熟れた様子で、大盛りメニューを振る舞っている。
トレセン学園の保険医。
上述の大盛りメニューを食べきれずに倒れる事も珍しくないウマ娘達を少々呆れながら診察している。
トレセン学園の近くの釣り場の近くの海で、魚達や釣りをするウマ娘達を静かに見守る。
その他
ライスシャワーと名前繋がりで登場。
関連イラスト
関連タグ
スズカゼ翔ける…今作の旧題。
榛名日和…同じく久彦氏の代表作である二次創作漫画。