概要
ほぅちぅ万垢氏によるウマ娘プリティーダービーの漫画。
実力はあるのにレースで全力を出さないウマ娘、キンイロリョテイの軌跡を描く。
あらすじ
トレセン学園に在学するウマ娘、キンイロリョテイ。
彼女は「レースに勝つことはいつでも出来るが、勝つ理由がない」という理由から、手を抜いてレースを走っていた。
そんな彼女のもとに、一人のトレーナーが訪れる…。
登場人物
モデル馬が走ったレース数の関係で、数多くのウマ娘が登場するが、権利関係上、はっきりと名前が出てこないウマ娘もいる。
キンイロリョテイ
実力はあるのにレースで全力を出さないウマ娘。
この時点でなんでトレセン学園にいるんだと突っ込みたくなるが、親が勝手に入れたとのこと。
本当の姿を見せることがなく、傍若無人、唯我独尊、馬耳東風とシンボリルドルフに評価されるほどの気性難で、誰もトレーナーになろうとしなかった。
意外にも猫好きである。
その後、自分を見つけるためという理由でトレーナーと契約し、トゥインクルシリーズで走るようになる。
本人曰く「レースに勝つことはいつでも出来るが、勝つ理由がないので勝ちに行かないだけ」。
その言葉通り、本人曰くレースにおいて「勝ち筋は見えている」とのことで、勝たなければならない理由があるレースではあっさり勝つ。
また、怪我防止の観点から好走するも2着、3着という展開が多いが、それが逆に人気に繋がっている。
なお、勝ったレースの名前から、ファンからは阿寒湖と呼ばれることも。
性格は傍若無人な暴れん坊……である一方、実は極めて冷徹かつ理性的に自身と周囲を観察・分析している。
行動方針は「『自分が何者で、何のために走るのか』という疑問の答えを見つけるため」で一貫しており、出走や勝利もそのための手段でしかない。
勝利に拘らないスタイルや不真面目にも見える普段の態度、そしてしばしば見せる挑発的な言動も全ては「目的のために手段を選ばない」という彼女の在り方のため。
一方で極めて我が強いのは間違いなく、自分の行動に対する障害や介入を極端に嫌い、それはファンの声援すら例外ではない(むしろ目的のためには邪魔だと考えているフシすらある)。
そんな自分を「走る意味も勝つ理由もわからないまま勝利するつまらない奴」と評しており。自分と異なる価値観や信念に基づいてレースに挑む他のウマ娘たちに対し、内心では一定の敬意を払っている。
と言うより、そういったウマ娘たちを『特等席』で観察することで、自分の走る意味や勝つ理由を見出したいという渇望があるようだ。
逆に、迷いを抱えたまま走る相手に辛辣な言葉を浴びせる(発破をかける)こともしばしば。
走り続ける内に、レースとは狂った連中による狂乱の宴であり、時として誰かのための舞台になることを実感する。
ドバイシーマクラシックで大きな勝利を挙げるが、本能に突き動かされた衝動により勝ったものであり、レースに熱が向かなくなる。
そんな彼女が、長き旅路の果てに見出した答えとは……?
史実同様、アイドル性は高いのか、ぬいぐるみが作られたことも…
トレーナー
キンイロリョテイと出会い、なんだかんだあってトレーナーとなる。
ちょくちょく余計ことを言ってはリョテイにシバかれており、そのたびに「またトレーナー殿が死んでおられるぞ」というタグを読者につけられるが、次回には何事もなかったかのように再登場している(第一話では実際に逝去しており、あろうことか保健室で顔掛けをされている異様な状態にされていたが、「勝手に死ぬな!」とリョテイが一発お見舞いしたら奇跡的に蘇生した)。
なお、トレーナー契約した理由は「トゥインクルシリーズにエントリーするために必要だったから」という極めて事務的かつ自分勝手な理由であり、トレーニング等は基本的に彼女が全て決めている。
そのため、立場としてはトレーナーと言うよりもマネージャーに近い。
リョテイのG1出場が決まった際には、サプライズとしてカタログ品とはいえ勝負服を買ってあげたが、ピンク色が気に召さなかったために買って早々に墨汁で漆黒に染められてしまった。
シンボリルドルフ
キンイロリョテイのことを開けてはならないパンドラの箱と評する。
但しその在り方を否定することはない。
96世代
レースを真面目に走らないキンイロリョテイのことを嫌っており、叩き潰しにかかる。
レース中に噛み付いたキンイロリョテイを見て同士だと目を輝かせる。
97世代
占い好きなのは変わらないが、キンイロリョテイにはその目に狂気を宿していると評される。
また、リョテイからとんでもない弱味を握られてしまっている。
98世代
トリックスターに相応しい走りをする。隠し事をするキンイロリョテイを見て、レース場でバ脚を露わさないでいつ露わすんだと独りごちる。
キンイロリョテイがスペシャルウィークに噛み付いているのを見て静かにキレる。
宝塚記念に出走するも、距離適性の問題でヘロヘロになりながらゴールする。
99世代
スペシャルウィークとグラスワンダーの争いに割って入ったことでキンイロリョテイに目をつけられる。
1番人気に推されながらも勝ちに行かないキンイロリョテイを見て、期待されて1着をとることの美しさを見せる。
だがジャパンカップでは「強すぎてつまらない」とファンに言われ、やり場のない憤りを抱える。
テイエムオペラオーに勝つことに執着する。
爽やかでスポーツマンシップに溢れるウマ娘。
だがそれ故にキンイロリョテイに目をつけられ...。
01世代
マンハッタンカフェの傍にいる見えない存在。
自分の思いを受け継いだウマ娘の重賞勝利数が100勝したことにはしゃぐ。
おそらくその正体は…
12世代
メジロマックイーンとの会話中に割り込んできたためにボコッた挙げ句、親の顔が見たいと吐き捨てる。
史実では親子関係なんですけどね...。
単発イラストでは、ゴルシの耳元で拡声機でささやいたり、チャンピオンズミーティングで酷使されるゴルシへの「感謝の気持ち」をリョテイに差し出すようトレーナーに言ったりしている。
関連タグ
ウマ娘プリティーダービー キンイロリョテイ 世界にしか勝てない奴
ステイゴールド:モデル馬