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概要編集

NHk大河ドラマ通算33作目となる作品で、1994年4月3日から12月11日にかけて全37回が放送された。脚本を市川森一、音楽を三枝成彰がそれぞれ担当、そして主人公の日野富子三田佳子が演じ、ナレーションも兼任(※)している。


本作は、平安建都(遷都)1200年を記念して制作された作品でもあり、同時に応仁・文明の乱を中心とした室町中期を描いた、2022年現在では唯一の作品でもある。一般の視聴者には馴染みが薄い方である室町期という時代を題材とした事などもあり、放送当時はお世辞にも好評を得られた訳ではなく、視聴率も平均14.1%、最高18.3%(いずれも関東地区)と、大河ドラマにおける最低記録を20年近くに亘って保持する事ともなった。

とは言え、主人公である富子の出生にまつわる秘密を始め、脚本を手掛けた市川の独特の解釈を交えつつ、作品に通底する幽玄な世界観や、人の世の儚さなどを如実に描き出したストーリー展開、それに宮田雅之の手による切り絵などを活かした独自の演出、さらに後述のベテラン・実力派が多数顔を揃えた出演陣の熱演ぶりなどもあり、放送から30年近くを経た今なお根強い人気を獲得している作品の一つでもある。


前作『炎立つ』と同様に、本作も3クール・9ヶ月間の放送期間となっているが、これは『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)に端を発した、NHKとNHKエンタープライズとの合同制作体制への移行と、それに伴って試みられた番組のスリム化によるものである。

これにより、当初は朝の連続テレビ小説と同様に、4月から9月までの半年間の放送期間が予定されていたが、諸般の事情から前述した合同制作体制と番組のスリム化が頓挫したため、結果として放送期間を3ヶ月延長した上で、翌年の『八代将軍吉宗』からは再度1月スタートの通年での放送というサイクルに戻される事となった。


(※ このナレーションは、三田が演じる富子自身の目線からのものではなく、あくまで富子とは別の第三者からのそれとなっており、他の大河ドラマにおける類似のケースとは一線を画したものとなっている)


あらすじ編集

室町時代中期、室町幕府8代将軍足利義政は実権を失って次第に政務をとることを倦み、能楽や庭園造り、酒宴に明け暮れていく。

そんななか、次期将軍をめぐって争いが起き、義政の弟・義視を推す一派と、義政と正室・日野富子の子・春王(後の足利義尚)を推す一派の間で大乱が起きる。


登場人物編集


外部リンク編集

「花の乱」創作ばなし|市川森一の世界

番組放送当時の雑誌連載のアーカイブ。


関連タグ編集

大河ドラマ 室町時代 室町幕府 応仁の乱


炎立つ花の乱八代将軍吉宗

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