概要
ぼっち・ざ・ろっく!に登場する伊地知虹夏と喜多郁代のコンビまたはカップリングタグ。
二人の関係
結束バンドの陽キャ組として、女子高生らしい話で一緒に盛り上がる場面が多い。
ただし結束バンドのメンバーで江ノ島に遊びに行った際には活発的な喜多に対し虹夏が「我々は喜多ちゃん以外所詮インドア系…」と自称するなど、虹夏より喜多の方が明るい環境ではしゃぎかつ体力が有り余る描写がされている。
また結束バンド内の二人の共通点としては「(天才的なひとりやリョウに比べて)自分の演奏は普通」と認識している、というのがある。喜多はバンド加入時点でギター初心者であり、虹夏は演奏の自己評価が「ふつう」(単行本第1巻p80参照)でさらに「楽器隊で本当は一番下手」(第5巻p67)とも言及している。
アニメでは第8話のライブで結束バンドが緊張のあまり1曲目の演奏を失敗してしまうという展開があるが、制作裏話ではこのシーンで演奏をミスっているのは実は虹夏と喜多だけであると後に明かされている。
カップリングとしての扱い
ネットの一部で「虹喜多不仲説」なるミームが存在する。誤解の無いよう記すが虹喜多が不仲という描写は作中にない。
結束バンドのメンバー内コンビは、実際に付き合いが長いリョウ虹、公式で憧れがある描写があるリョウ喜多ぼ喜多、バンド活動としての夢を共有しているぼ虹など物語展開に直接絡むカップリングが多く、それらと比べると虹喜多の絡みはカップリング論争で話題に上がることが少ない。また「作中で喜多が伊地知先輩と呼んでるのは何か他人行儀っぽい」「劇場総集編Re:Re:来場者特典色紙イラストでは虹喜多は背中合わせに座ってるだけ」といった意見もあり、不仲説はこれらのイメージが総括され生まれた概念とされている。
なお虹喜多が不仲という描写は作中にない。念のためもう一度言いました。
…ところが原作の『まんがタイムきららMAX』2025年3月号掲載回で、虹喜多不仲説という言葉が突如登場したため、「原作者は一体どこまでネット巡回しているんだ」「作中の結束バンドファンも虹喜多の絡みについて何か感じているのか」といった意見が飛び交うなど読者界隈をざわつかせた。
ちなみに作中で言ったのはぽいずん♡やみで、それを聞いた虹夏は「何の話…?」と困惑気味に受け答えている。
余談だが単行本第1巻特典「Character File vol.2」では、「初期設定で虹夏と喜多はリョウを取り合って犬猿の仲みたいにしようと思っていた」と語られており、この設定がもし引き継がれていたら説どころか本当に不仲になっていた。
原作での描写
陽キャ組ゆえに結束バンドの4人で集まった時に虹夏と喜多の会話で話が進行する場合が多い。
- 第1巻
虹夏と喜多が本編内で初めて会うのはひとりがギターボーカルのスカウトのため話しかけた喜多を下北沢に連れてきたのがきっかけだが、この時に結束バンドの「逃げたギター」が喜多だった事が判明する(つまり、虹夏・リョウと喜多は物語開始以前から知り合っている)。
その後虹夏は喜多の過去の行いについて「気づかなかったあたし達にも問題ある」と言い、許した。
- 第2巻
先輩組がテスト勉強をしている際、次に赤点取ったらやばいと聞いた喜多は「あはは 伊地知先輩がんばってくださいね」と言い虹夏の頭に手をポンと置く。しかし実際勉強を教わっている成績がやばい方なのはリョウであり、勘違いに気付いた喜多は虹夏に謝罪する。
文化祭でひとりのメイド服姿がお披露目されると、ひとりがグラマラス体型である事に気付いた虹夏と喜多は陰った表情になる。「コワクナイヨ」「コワクナイヨ」
(アニメではカットされている)
- 第3巻
STARRYでのクリスマスパーティで虹夏と喜多の二人が司会進行を務める。
虹夏が自分は地味で目立たないと自虐する場面では、喜多が「伊地知先輩は結束バンドのリーダーじゃないですか! ここまでやって来れたのは先輩のお陰ですよ!」と励まし、肩を組む。
虹夏の個性はどこかという問いに対する喜多の答えは「えっ………絵が上手い…」。
皆で遊園地へ出かけた際には、虹夏と喜多だけが無邪気に戯れて、一緒にマスコットキャラに抱き着いたり、お揃いでカチューシャを付ける。
虹夏「え~こうゆうのつけるの恥ずかしいんだけど」
喜多「え~可愛いですよ~」
リョウ「ふっ…年甲斐もなくはしゃぎおって」
- 第4巻
未確認ライオットのネット投票審査で、終盤に逆転して結束バンドが通過した際に虹夏と喜多で手を繋ぎ合って喜ぶ。
結束バンドの4人で下北沢を遊び歩く際には、リサイクルショップを1人だけ楽しめない喜多が疎外感を感じて落ち込んでしまい、虹夏が「喜多ちゃんすねないでよ~」と言いながら肉巻きを奢ってあげる。
未確認ライオットファイナルステージのフェスの、ライブ開始までの適当にぶらつく時間ではほぼ虹夏と喜多で行動する。
虹夏「(陰キャ組に対して)もうあたし達勝手に行くからね!」
フェス飯(出店の料理)の場面では、二人で仲睦まじく舌鼓を打ったり、フェスの話に花を咲かせる。
海で遊ぶ場面では、水着姿のひとりを見た虹夏と喜多に貧乳コンプレックスが発動し、ひとりを砂埋めにして遊ぶ際に協力して砂を均して水平線にする。
この場面を撮影した写真と共に「バンドに不和が生じました。」というメッセージが司馬都に送られ、写真を見た司馬は「楽しそう」と評した。
バーベキューでは、BBQ奉行が発動した虹夏と、序盤からいきなり変わり種を焼く喜多でまさかのケンカになる。
「BBQの解像度低くない!?」
「味より皆が盛り上がるほうが優先ってゆうか~!」
「解釈違いなんだけど!!」
その激しい口論(大声で叫ぶような口調だったのは虹夏である)の様子はひとりがブルブル身震いする程であった。
- 第5巻
ひとりの編曲初挑戦後、ひとりとリョウが分かり合う場面で喜多がまたも「また変な絆…」と嫉妬すると、虹夏が「諦めな…」と言いつつ喜多の頭に手を優しく置いて慰める。
喜多が作詞に初挑戦してみるも歌詞がまったく思いつかず悩んだ際には、喜多がSNSに日々の思い出を書き込む様子を見た虹夏が「そんな感じで歌詞も書けばいい」と助言する。続けて、「メッセージ性のない歌でもいい」、「あたしはそういう歌詞も好き!」と言い喜多を元気付けた。
「伊地知先輩…」
- 第6巻以降
家出中の喜多を虹夏が自宅に泊めてあげる。
だが、喜多は泊めてもらってる身でありながら「虹夏が受験間近なので勉強しているのに隣りで騒ぐ」「部屋の中で勝手にSNSのライブ配信する」「部屋の服を勝手に使ってルックブックしようとする」など好き勝手に過ごす。遠慮が無さすぎる…。
当然だがこれに虹夏は激怒し、喜多を追い出してスタジオに放り込んだ。
虹夏が受験勉強中、問題が解けるたびに頭頂部の触角がパタパタと動くのを見て、喜多は「見てて面白い」と評する。
喜多家の母が「郁代にとってバンドは悪影響、バンドを辞めてメンバーともう関わるな」と言った際には、ひとりは「虹夏ちゃんだけはいい子なので…その子だけは…」と反論する。
この場面を「虹喜多の関係だけは守り抜こうとするひとり」と解釈する猛者がいる。
アニメでの描写
アニメオリジナルの描写について記載する。
- 第3話
喜多にバンドに再加入するよう説得する場面では、一度逃げた故バンドに迷いがある喜多に対し、虹夏は「喜多ちゃんが逃げ出してなかったら、ぼっちちゃんとも会えてなかった」、「あたしもずっとバンドやりたかったから、引け目を感じちゃうのも、まだ憧れちゃうのも、気持ちが分かる」と言い、後押しする。原作には無いセリフである。
- 第7話
ひとりの私服の話題になった場面では、ジャージ姿以外のひとりを見てみたいと思い一致団結した虹夏と喜多は女子会のテンションのように盛り上がりながら、「お願いお願いお願い!」と、ひとりに私服を着るよう懇願する(可愛い)。原作では二人が盛り上がっている様子には描かれていない。
- 第11話
文化祭のお化け屋敷で虹夏と喜多コンビが一緒に行動している。お化けに対して一緒に叫びながら怖がる(可愛い)。
アニメ劇場総集編
「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:」では、喜多が文化祭のライブに向けてギターを猛特訓している時期に、新規カットとして自販機の前で虹夏が喜多に飲み物をおごる場面が追加されている。TV版第5話で虹夏がひとりに飲み物をおごる場面のセルフオマージュともとれる描写でありながら、劇場版のこちらではセリフ無しで描かれており、虹夏と喜多がこの時どんな会話を交わしたのかは視聴者の想像にゆだねられた。
その他
本編外における虹喜多が息ぴったりな描写を記載する。
原作者X(旧twitter)
2019年6月16日、はまじあきがtwitter(現X)に投稿した画像ではタピオカチャレンジに2人揃って失敗して陰る虹夏と喜多が描かれた。2人とも何故やろうとした…
企業コラボビジュアル
2024年3月より開催されたローソンとのキャンペーンの描き下ろしビジュアルでは、自撮り喜多とダブルピースウインクする虹夏がツーショットを撮っている。
雑誌表紙
ナイトプールをテーマに虹喜多が表紙を飾っている。
単行本第7巻特典冊子「Character File vol.15」ではこの表紙イラストに対する作者コメントで「虹夏とおでかけする時はどこでも行けるから喜多もウキウキで予定たてるんだろうなと思います」と語られている。
ジャケット
結束バンドのEP「we will」のジャケットイラストでは江ノ島を訪れた時の記念写真とおぼしき画像が掲載されており、虹夏と喜多が手前でポーズを取っている。
ぼっち・ざ・ろっく!展
2024年から2025年にかけて全国6会場で開催された『アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展』では各6か所の開催地にそれぞれ描き下ろしのご当地グッズが用意され、このうち新潟会場のご当地ビジュアルが虹喜多コンビだった。
喜多が稲を、虹夏が笹団子を持って愛嬌を振りまいている。
イベントお礼イラスト
2025年1月25日に開催された制作スタッフ出演のトークショー&サイン会『ぼっち・ざ・わーくす! Re: ~アニメ「#ぼっち・ざ・ろっく!」ができたあとは~』のけろりら描き下ろしお礼イラスト。虹喜多の2人が手前で腕を広げ1つの輪を形作っている。