概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』へ深く関わる理(ルール)の一つ。
生命や精神の源となる存在や概念であり、否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)へ多大に関わる事柄。
「魂」の理(ルール)
物語が進む毎に「魂とは何か」と徐々に理解が進んでおり、以下は確認できる範囲で本作における「魂」の理(ルール)を記述する。
外観
肉体から抜け出た「霊体(魂)」は一般的に想像する外観と同じ。半透明で透過性を有する精神体。
殆どの場面では、個人の外見的特徴が反映された人魂となって顕現する。
UMAゴーストの追加後には活用領域が広がり、人型の魂や自己の想像を反映された姿で現れる模様。
性質
一般的な概要と同じく「生命や精神の源」を有した存在や概念。つまり自己を形成する多大な要素。
そして本作では「否定能力は魂に宿る」という特異性質を有している。
この理屈から、魂が抜け出た肉体は意識不明の状態になり、身体だけは否定能力解除の状態にもなる。この為、自己対象強制発動型で肉体(生体)に負荷が及ぶ否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)でも、魂を抜き出す事で肉体を休眠・安定した状態にし、デメリットをある程度回避する事ができる。
また「魂には今までの記憶が宿る」という性質もあり、或る事象で喪失した記憶-つまり培った知識や技能、これらに伴う心理・感情(こころ)の在処など-は特定の古代遺物(アーティファクト)を使う事で再生させる事も可能とする。
また、基本的に物理的な干渉はできずされないが、成長したUMAゴーストは魂を直接削る攻撃が可能。さらに「魂を理解」した存在なら魂で身体を動かしたり魂を乗せて物理的な干渉ができない相手を攻撃したりといったことができるようになる。
認知の有無
作中世界で「魂」は存在するからといって、普遍的に一般人が霊魂を視認できる世界観ではない。こちらも現実世界(われわれ)と同じく、霊感を有した人でないと認知が出来ない性質。これらはUMAゴーストが追加された際の現実改変にて、観光ガイドが心霊スポット関連へ置き換わる様子から推察される。
そして否定者と一般人だった人物が一緒にいる場面でUMAゴーストと対峙した際、一般男性が「何か視えるのか?」という反応の差異から、UMA追加前の否定者にある性質の一つ「世界改変の影響を受けない」に関する調整も窺える。つまり、UMAゴーストが追加される前の否定者は霊感の有無に限らず「普通は霊魂が視認できない」という性質(ルール)が否定される理屈で、幽体でもあるUMAゴーストや顕現した霊魂を認知できる現象へ繋がってると考察される。
「魂」の理(ルール)とUMAゴースト
「魂」の理(ルール)と「霊魂」を司るUMAゴーストは密接に関わり、作中の描写を整理すると、元々は「魂魄(たましい)」たる概念があったのをUMAゴーストが追加される事で活用領域が広がり、より自覚・運用などが強まったと考察される。
UMAゴーストの追加前後にある顕著な例として―
⚰️死の定義⚰️
🤍幽体(たましい)の自認🤍
またUMAゴーストの追加に関わらず、古代遺物(アーティファクト)で「魂」に作用する理屈がある観点も併せると、始めから「魂」という概念は存在していたと仮設できる。
すなわち世界は「魂」で廻っていると解釈するのも過言ではないだろう。
「魂」に関わる古代遺物
武器や乗物など形状・性質が多彩な古代遺物(アーティファクト)の中には、UMAゴーストの追加有無に関わらず「魂」へ作用する遺物(キーアイテム)も存在する。
魂の口径(ソウルキャリバー)
人から魂を抜き取り、物に宿らせる効力を持つ古代遺物(アーティファクト)。
形状は片手で持てる大きさの水晶玉。魂を移動させれる物体はUMA(ユーマ)が生成・変異させた物質も可能。作中では、人物が状態変化した本【人生の全てが具現化した書籍】へ魂を押し込むことで、他者の人生を追体験させる試みを実現させた。
また応用で「魂を抜き取った状態のまま」と中途半端な使い方もでき、前述のように否定能力の肉体へのデメリットを回避することも可能。但し、これは実行者自身に負担もあるので完璧な対処とはいかない。
この利用法から幽体離脱など自己の魂を活用する感覚を会得する練習へも用いられている。
リメンバー
記憶を司る古代遺物(アーティファクト)。
形状は片手に収まる大きさの板版(カード)で、裏表(2つ)の効力『記憶の再生』『記憶の喪失』をどちらか選択、かつ一度だけしか使えない道具。
本作では【魂に記憶が宿る】という性質から、或る事象で消失した記憶(いのち)を疑似的に蘇生させるか、否応なしに相手の記憶(いのち)を封印する事が可能になる超常物。作中では主人公勢力のボスが『失われた記憶を取り戻し仲間を増やすコンティニュー』『記憶を封じ仲間を失うリセット』として常に所在を探求していた。
実は、物語の始まり時点で〝ある人物(ネタバレ要注意)〟へ因縁があり・・・。
関連項目
この先ネタバレ
お前が言ったんだ、魂が置かれ始まったと。
この世界の最初の理(ルール)は魂(ソウル)!!
実はアンデラの世界に最初に創造された理が魂。
それ故上位十理第一席のUMA、ソウルの影響力と力は絶大であり、魂の理解が完全でなければ勝利は不可能。
しかしノーヒントで約200年の研鑽をしなければ入口に立てないらしく、その上で前任者がいる否定者でなければ、魂を真に理解できないという、普通に考えればかなりの無理ゲーである事が判明した。