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No.044【不死VS不死】

ぞくーにせんにじゅうねんはちがつついたち

漫画「アンデッドアンラック」にある死闘・一幕。此処では第044話の前後・アニメ第22話も併合して指示・解説する。
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⚠以下、漫画『アンデッドアンラック』の原作第044話前後・アニメ22話に関する重大なネタバレを含みます。これから単行本アニメを楽しみにしている方は閲覧注意⚠













人はで生きている そういう世界だと俺は信じる!


概要編集

戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で描かれる死闘・一幕(チャプター)。

此処では便宜に第044話の前後・アニメ22話も併合して指示・解説する。



第043話~第046話は、謎の漫画家・安野雲によって「記憶()の本の世界」で再び巡り会った主人公達アンディ出雲風子の長い旅が、2020年8月1日の東京・新宿で終着点を迎える。それは2人にとって始まりの地であり、新たな物語の始まりでもあった。


また幾つかの章節と比べ、本章節はとりわけ特殊な舞台で繰り広げられる戦いと出来事。そして後々の真実・伏線へ繋がる端緒も張り巡らされる不思議な旅の終焉である。


主要用語・人物編集

主用語編集

記憶の旅 / 魂の世界

本章節は現実世界ではなく、UMAオータムの能力で人が変異した物体「記憶の本の世界」と古代遺物(アーティファクト)「魂の口径(ソウルキャリバー)」を組合せて実現した魂の世界。いわゆる精神世界であり、男性主人公・アンディが基盤となった記憶(過去)の世界を旅していく重要な場所。

この場に在る人物・土地は特殊な状態から、途中では瞬時に世界各地を移動・服装は無意識 / 任意に設定される等、幾つもの超常現象が伴う。また、魂の世界と元の世界は時間軸が不同一で流れている。記憶の旅を通じて修業を行った主人公たちは10年~1世紀以上が経過し、現実では10分~1時間も経ってないぐらいの時差となっている。


UNDEAD-不死-

本作『アンデッドアンラック』での不死者世界の理を否定する業の器になった者として、自己の【】を否定する能力者。

UNDEAD-不死-否定者(ひていしゃ)に限らず、創造主-神-から齎された否定能力の解釈次第で能力発展を可能とする素質がある。つまり長年の経験値によって否定能力は強化・進化する事があり、派生技術の体得も可能としている。


UNDEAD-不死-の場合は、死を否定する再生力を増強した能力戦闘・死の概念を追求した派生技(例:生物にとって重要器官「脳」ではない部位からの復活)など、多彩な術技が編み出されている。


魂(たましい)

本章節時点では(現実でも同様に)不確かな概念。自己の存在を形成する根源であり、即ちとも深く関連する真理。


曖昧な理(ことわり)ゆえに、作中人物たちによっても解釈は様々であり―

かたやは幻想であり体細胞の働きが基盤となって死と生が成り立つ

かたやで生きているから死を越えて世界を廻れる観点がある


総じて、に対する心情=解釈しだいで分岐する生き方・在り方も描かれる本作。そして後々の物語世界へ、まさかな繋がりを齎す真実が明かされていく。

因みに、本章節は関連万物の一つ・UMAゴーストが追加される前の時系列ながら、これ抜きの段階でに関する可能性を主要人物たちは目の当たりにしていく。


主人物編集

過去のアンディ

本作の男性主人公。だが本章節では少し込み入っており、今回のアンディは魂の世界で邂逅した人物。つまり精神世界における過去のアンディで、其れ迄の本編で登場するアンディと同一人物だが別人という複雑な立ち位置の主人公。

物語初期からの相棒・風子と、本世界における初対面は1860年代アメリカ西部にて。これは謎の漫画家・安野雲によって導かれた彼女と出会い、旅を共にして『死の捉え方、忘れない事≒存在証明≒の存在』とは何か、他には答えのない自己の答えを廻らせていく。

道中、過去のアンディ風子が求めていた答えの手掛かりを告げ、一端は彼女と別れる。

そして次に再登場した時は…。


出雲風子

本作の女性主人公。謎の漫画家・安野雲によって導かれ、記憶(魂)の世界で過去の相方、自分と出会う遥か昔のアンディと邂逅する。

何とか彼の当てがない旅を共にし、自身は心身を鍛えていきながら、不理解な一面がある過去のアンディへ思いを馳せていた。そうして「思い出」を共有した末に、今の世界へ自分がいる目的へ通ずる手掛かりを、心を開いてくれた過去のアンディから託されると共に、改めて風子自身の心情を再認識する。

一端は彼との旅から離れ1人、次の目的地へ向かう風子。

その行く先で出会った、意外な男とは……。


ヴィクトル

なぜか主人公・アンディに封じられているUNDEAD-不死-の男。

本章節時点で判明している事は、戦神(ヴィクトール)とも称される元円卓否定者であること、創造主-神-と歴戦を経てきた実力者、かつて組織(ユニオン)の女ボス・ジュイス相棒以上の関係などが明かされるも、まだ謎の多い人物。

アンディの事は「片割れ」と侮蔑している。そして現在は機会を狙い、戦友だったジュイスの命を狙う動向をみせているが…?


ジュイス(?)

世界の記憶ヴィクトルの回想で判明した謎の人物。

短髪のピンク頭で中性的な若者。某人物と何処か似ている感じもみられるが……?


Chapter【DEAD LINE】編集

本章節は、数々の死線(デッドライン)を越えていく闘いと冒険の物語。これらを経て主人公たちは成長し、各々の死生観も変化していくのだった。


1865年4月15日 x 特異点 x 始まりの地へ編集

第043話。過去のアンディと長い旅をした風子。二人は数々の「思い出」を共有し、互いの絆を深めていった。その中で、不死にとって一番古い記憶『1865年4月15日 ワシントンDC』を知った少女は、これがきっかけで「記憶(魂)の本の世界」にいる影響で体は透け宙へ浮かんでいく。突然の変化、過去のアンディと別れる事態になり風子は未来へ繋ぐ言葉を交わす。




🎥忘れなければ/#アンデッドアンラック 第21話「MEMENTO Mori」より - YouTube


144年後!! 2020年8月1日!!

新宿駅で私達は出会うの!!


私 逃げたりしちゃうけど!!

ちゃんと捕まえて!!


そしたら その日 私がアナタにキスをする!!

だから忘れないで!!


忘れなければ…




…人は 死なない


…いいね 最高だ



場面は移り1865年ワシントンDCへ降り立った風子。ここは過去のアンディにとって特異点の土地。


不死の男に因縁がある地点(ポイント)で少女が目撃したモノとは―



アンディに潜む主人格の男・ヴィクトルだった。これより先は、もう一つの不死が生きていた記憶(魂)の世界。それを知る事に不快なヴィクトルは、目前の少女・風子に向けて不条理な凶弾を躊躇なく放つ。



不可避の一撃を受けて次に風子が目覚めると、そこは1876年の時代だった。そして目前には再びヴィクトルが立っていた。彼はこの調子で風子を襲い、彼女のをすり潰し、彼の片割れ・アンディも消し去り体の主導権を握る機会を逃すまいと銃撃し続けていく…。

不死の戦神から予測可能回避不可能な強襲で、目覚める度に魂を潰され次の時代(次の章)に飛ばされる風子。彼女たちがいる「記憶(魂)の本」は、2020年12月まで記されている世界で、このまま風子の魂が潰され終末(おわり)まで時を飛ばされ続ければ完全に消されてしまう…。




奴に会った不運(ふうん)を呪え 不運(アンラック)


💥ドオン


💥ドオン


💥ドオン


💥ドオン


💥ドオン


💥ドオン


次に風子が目覚めると、新宿の看板が目に付いた。彼女は近くにいたタピオカティーを持ったオジサンへ今の年月を聞くと、今は2020年の8月と分かった。この場所は、この年月は、風子とアンディが初めて出会った「思い出」の地

最愛の彼と出会った機会(ポイント)を逃せば、きっと次の章で終末(おわり)まで飛ばされてしまう。




ヴィクトルの言ってた事が本当なら…

チャンスはもうここしかない…!!


私はまだ死ねない…!!

死ぬわけにはいかない…!!


私まだ… あなたに何も返してない!!



あの時、始めは不良な男だと思った彼と出会った橋まで行って、風子は叫んだ。ありったけの思いを込めて、彼の名前を叫んだ。その時、何処かにいたヴィクトルの広範囲攻撃で、都市ごと破壊する災害級の血飛沫が風子を襲う。あわや再び魂を潰されるかという場面で・・・



10廻転(テンツイスト)…



崩落する瓦礫から風子を救う人影。その人物が不敵に技名を口にする。その何度も捻った腕と、固く握られた拳の先には、彼の主人格・ヴィクトルの姿。そして風子を助けた男が放つ螺旋の拳が、不死の戦神を貫いた。



いいね 最高だ



不死否定者アンディ

144年の時を経て、不運の少女・出雲風子と再び運命的な出会いを果たすのだった。



No.044 不死VS不死(アンデッドアンデッド)編集

アンデラログ06

続く第44話、不死 VS 不死(アンデッド VS アンデッド)血飛沫が飛び交う壮絶な死闘デスマッチ)が、廃墟と化した東京・新宿で始まる。

それは一人の少女を巡っての激闘…。



不死の戦神は、ある人を殺すために。

今いる「記憶の本」で、本の住人じゃない風子はあと数度で魂が消えてしまうだろう。そして彼女に依存しているアンディは少女の消滅に不沈して、その隙に体の主導権を乗っ取れるだろう。



だから殺す 俺が外に出る為に




不死の戦士は、自分が必要なのために。

今いる「記憶の本」を作った外の自分(アンディ)がどう思っていようと、本の住人である今の自分(Andy)は風子のおかげで変わることができた。新しい死の捉え方、未来への希望を抱く生き方を得たからこそ、今の自分(オレ)がいる。



こいつを現実の俺に送り届ける こいつは俺に必要だ 死んでも守る



過去と現在が対峙する闘い――。

過去(ヴィクトル)は、長きに渡る多くの戦いで磨いた不死(アンデッド)による業。

現在(Andy)は、長きに渡る生き方で鍛えた不死(アンデッド)による技。


互いに共通する血液操作を交えた妙技も衝突するが、培ってきた練度・刃の鋭さ・密度・出力(パワー)の差でAndyは少しづつ押されていく。


不死が1人では、あと一歩届かない。だが今は不運と2人。

彼女の不運は十分に不死の男へ溜まった。更に100年越しの想い(チークキス)を受けて不敵に笑う。




いくぜ 不運弾(アンラックバレット)



修行の成果 x 2人の新たな合体技 x 世界の生き方編集

つづく第045話。不死(Andy)が体得した新技『不運弾(アンラックバレット)』が炸裂。


🎥不運弾(アンラックバレット)/#アンデッドアンラック 第22話「profile」より - YouTube


それは今までの部位弾と違い、遠隔操作(リモートコントロール)で放たれた指弾(フィンガー)が4発。その一つが不死(ヴィクトル)へ着弾するが、体を貫くまでには至らず―



人差し(ファースト)


偶然にヴィクトルへガス爆発が襲う。それは出雲風子により不運が来て発生した現象のようだった。




指にを乗せた



追い打ちをかけに、指弾(フィンガー)の本体・Andyヴィクトルに迫る。だが相手の不可解な言葉「」を否定する戦神。今までの不運は対象の本体だけに作用していたはずと思案するが…




中指(セカンド)…


遠隔操作で飛んできた指弾がまたも着弾したヴィクトル。今度は指弾(フィンガー)の本体・Andyにも不運が来るように、男2人は何処からか脱線してきた電車に撥ねられる(第1話の場面とデジャヴもある構図で)。

頭部が千切れ胴体から離れる。だが不死の否定者である男たちは、変わらず言葉を交わしていく。




俺(アンディ)は いつも頭部から再生していた

それは俺(アンディ)にとって生きる為に必要なものは脳であって 脳で思考できないことが死だと認識していたからだ



それは不合理な先入観(くだらん)と否定するヴィクトル




ああ だから変わった



今の俺(Andy)が、頭部からではなく胴体から再生していく様子を見て驚愕するヴィクトル。その隙を突いて、Andyはいつの間にかキャッチしていた指弾の薬指を拳へ握り込み、ヴィクトルへ向けて「3廻転(スリーツイスト)」と螺旋の拳(アーム)を放つ。





風子と出会い 旅をして 理屈でただ生きるのではなく 自分の好きな様に この世界を生きていいと知った

不運に宿る…!!



人はで生きている

そういう世界だと俺は信じる!


だから どう肉体が滅びようと 俺はどこからでも蘇る!!




彼の魂による言葉を受けて、不死の戦神は記憶の彼方にあった「思い出」が蘇る。それは「人はで生きていて不滅の存在」という事を喜々として語るかつての仲間、不死の男がジュイスと称する謎の若者。その時は話を聞き流す程度の認識であったが、現状で「の行動」を目の当たりにして、ようやく意味を理解してきたヴィクトル




結局はすべて理(ルール)の捉え方次第なんだ

心からそう信じてさえすれば… 能力はいくらでも発展する

お前が それを体現してくれた 感謝するよ 戦神(ヴィクトール)


否定者(オレたち)は もっと強くなれる



薬指(サード)


ヴィクトルに当たっていた指弾に宿る不運で組織(ユニオン)の飛行機へ衝突する。その光景を目撃するAndy風子。かなりの致命傷(ダメージ)であるが、不死の男にとってはまた復活してしまう死(ダメージ)であるが…。



小指(フォース)


更に追撃と不運が宿った指弾(フィンガー)が、頭だけになったヴィクトルへ着弾する。風子は、このままだと埒が明かない事と理解して不安気になる。

それと同時に組織(ユニオン)の飛行機から丸い物が落ちてくる。それはかつて、2020年8月1日にアンディが収容された不死専用の捕獲容器だった。


その現象を頭だけになっているヴィクトルは、何かを確信した風で静かに笑う。



……そういう事か…

ジュイス


確かに… この2人なら…!!



もう一つの過去と和解 x 進化の予兆 x 次の物語へ編集

第046話。戦神(ヴィクトール)を撃退したAndy風子

先ほど「偶然」に入手した不死専用の捕獲容器へヴィクトルを収容することに成功した。だが、規格外の不死である彼なら、じきに収容器から脱出してしまうだろう。

この内に、風子の目的「アンディの過去を知る」を達成するため、1865年へ行くことを提案するAndy

しかし風子は―



アンディ

私 ヴィクトル…さんと話したい



ヴィクトルアンディの一部であり、勝手に過去を覗くより彼とお話した方がいいと思う風子。彼女の不純ない言葉に賛成というAndyは、捕獲容器内のヴィクトルへ「出れんだろ?」と声をかける。


その後、話し合いに承諾し自力で捕獲容器から出てくるヴィクトル(因みに出て来た時は、ヴィクトルの頭に捕獲容器の半分を卵の殻みたいに被っていたり、風子からデジャヴがある股間の海苔砕きを固い表情で受けたりした)。

そして、風子は彼との対話を試みる。



ジュイスさんとは どういったご関係で…



それは自分(ふうこ)たちの目的についてではなく、相手(ヴィクトル)を心配しての質問だった。

これまでの出来事で偶々知った過去の情報。それは断片的で詳細不明だったが、組織(ユニオン)の女ボス・ジュイスヴィクトルが嘗て円卓に座り困難を共にしてきた歴史があった。もしそれが本当なら、なぜ今は敵対しているのか。

不死の否定者ヴィクトルの気持ちを確かめたい。

そんな不純なき真実(おもい)からの質問をする風子。




お前はジュイスに似てるな




ヴィクトルの第一声は意外な言葉だった。

それは「自分の事など省みず大切な者の為に、全てを賭けられるがある」という評価だった(その前には、ちょっぴ否定のあんまりな評価を告げたが…)。風子たちを見ていると昔の自分達を思い出す事、それは創造主(神)を殺す難攻不落闘いであった事、これに起因して様々に心を砕く思いをした事、そんな不幸の現実を経て今は目の前に希望の可能性を見いだせた事を語るヴィクトル


だからこそ、後は現在(いま)の風子たちへ未来(さき)を託して静かに去っていく最古の円卓否定者UNDEAD-不死-ヴィクトル


備考・余談編集


浪漫戯画の醍醐味

原作漫画にて、話数「No.044」と主題「最高の死」を掛け合わせた粋な扉絵の向かい合い】が描かれる。こういった浪漫演出を画きたかった意思も感じられるような不死の男2人が対峙する構図、これを実現するために練られた物語編成が唸る演出であろう。


■■■ィを探せ

原作漫画の43話終盤、新宿駅を行き交う人物背景に実はUNDEAD-不死-の片割れ・アンディが紛れている。彼の後ろ姿や立ち姿、撫髪(オールバック)や上裸に映える左肩の刺青といった特徴を手掛かりに雑踏へ注視すれば見つけられるだろう。

因みにアニメ版では、原作演出を映像化調整のため割愛されてしまった描写の一つである事に留意(詳細は下記を参照)。


映像化

原作漫画の43話~45話を1話に凝縮されたアニメ版の22話。制作陣にはアニメーション監督・八瀬祐樹も参加している事から、彼が経験・技術を培った制作会社・シャフトの腕前(ノウハウ)が本話でも発揮されている(なお今回に限らず、本作のアニメ全般へ用いられている特色)。

八瀬監督-および元所属会社のシャフト-が魅せる手法、ロングショットの構図・実写やCGを活用した独特な画面・あえて画風を変えた静止画などの独自演出。更に原作の映像化では、制作時点の作品展開も加味した先行の場面挿入、動画ならではの表現手法も活かした原作補填・展開整理(アレンジ)で作り上げられている。また、この都合からか原作の一幕を簡易化される場合もある。今回の22話も原作比較すると、物語展開に先んじた追加描写放送事情などのため省かれた原作漫画に在る描写が散見される。


描写例として―

死線を強制的に越える風子

  • 原作漫画ヴィクトルの指弾で記憶の世界=本の章節(時代)を強制的に越える風子。進んだ先で不吉な面持ちの彼から「奴に会った不運(ふうん)を呪え 不運(アンラック)」と、死の宣告凶弾を受け続る臨死体験に苦しむ女性主人公。
  • アニメ版:映像化の調整から、ヴィクトルが風子へ突き付ける死の宣告は1865年4月15日で纏めて言われ、連続する臨死体験は数秒の黒画面と数十発の銃声で演出し、原作漫画とは一味違う不吉感を表現。
    • また最終章の記憶となる2020年8月1日 新宿駅で、過去の風子が登場し始末するヴィクトル-記憶の世界における過去の風子は、どう存在していたかの原作補填-や、この惨劇から逃れ相棒の名を叫ぶ現在の風子へ迫る危機を救い突如現れるアンディと、原作漫画の大筋を辿りつつ細部は改変された別展開が画かれる。

本章節における主要人物の1人・ヴィクトルへ蘇る記憶

といった感じに、アニメとして最良に再構成されたり、惜しくも割愛された原作描写が幾つも在るため、作品媒体を視比べ各々の良さへ浸るも一興。


への気づき

本章節の死闘にて、それまで当たり前すぎて不確かな感覚「魂の存在」に気づく主人公達敵対者

本作における「魂」の存在(理)は、後々の物語に様々な結び付きが明らかとなる事象。即ち作中当事者および本作閲覧者へ、伏線ともいえる「魂」の存在(理)を知る気運になる章節であったともいえよう。


関連項目編集

アンデッドアンラック アンデラ アニデラ

世界(アンデラ) 否定者


安藤くんの過去編

アンディ / Andy 出雲風子

ヴィクトル ジュイス(?)


「魂」の理(ルール)


関連リンク(外部リンク)編集

正解発表!!💮
















ちょっ ちょっと待って!!

1865年は? 何があったの?

っていうか外への出方もわかんなくて…



謎の不死者・ヴィクトル心情を理解できたが、まだ不理解な事や現状に狼狽する風子。

そんな彼女に慌てるなと、去り際に「本の世界(ここから)」出ていく助言も告げるヴィクトル



外に戻るなら片割れキスでもすればいい

え!!

さっきの頬(チーク)にキスではなくな

はえ!?



ヴィクトルが希望を抱いた進化「対象の理解に合わせた不運」で、彼の片割れ・Andyを通しての出口(死)があるというものだった。また、どうしても過去について知りたければ組織(ユニオン)の女ボス・ジュイスへ聞けばいいとも告げる。

それらの言葉に動揺する風子だが、傍らにいる男は彼女の頬へ手をかけて、144年前に交わした約束(キス)を果たした。



泣くなよ 忘れなければ…だろ?

で…でもぉ



昔に出会った今のアンディにとっての不運(死)は、恋慕を抱いた風子と別れること。即ち、今いる「本の世界(ここから)」を風子が去る事だった。




は外のとひとつになって!! よりいい男になってお前を口説く!!

覚悟しとけ!!


うん!! 楽しみ!!


じゃあな 現在(いま)で会おう



まずは「さようなら」

そして「また会おう」


こうして過去を巡る不可思議な冒険は、一先ず幕を閉じ、物語は次章(ネクストフェーズ)へと進むのだった。

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