概要
伊豆半島の相模湾側に近い東南端に位置し、南伊豆町、河津町、松崎町と隣接。
9kmの沖合いに浮かぶ無人島の神子元島(みこもとしま)は静岡県最南端の地である。
1955年に発足した下田町が1971年に市政移行。
その地名の歴史は古く、下田八幡神社には1399年に奉納されたとされる「下田村若宮」と刻まれた鰐口(神社や寺院のお堂の軒下に吊らされた円形の銅鑼状態の鳴物)が存在する。
江戸時代末期にマシュー・カルブレイス・ペリーが率いる米海軍の黒船艦隊が来航した際に寄港。
艦隊は江戸幕府との間で「日米和親条約付録(通称「下田条約」)」の締結のため約3ヶ月ほど滞在し、乗組員のある程度の市街地への見物や買物も許可された。
ペリーの名前は、現在の市内の通りの一つとしても使われている(ペリー通り(下田市公式サイト))。
基本的に山がちで海岸線も複雑であるが、沖合を流れる黒潮の影響で一年を通して温暖。
現在は海水浴やダイビングのスポットや水族館、社寺等の史跡、温泉などを中心とした観光地として名高いが、キンメダイやイセエビの漁獲など水産業も盛んである。
鉄道は伊豆急行が通り、その終着点の伊豆急下田駅が市の中心駅である。
東京駅方面からのJR東日本の直通の特急列車が乗り入れており、駅前から寝姿山山頂まで伊豆急グループの下田ロープウェイが開通している。
主な出身者
(代表作『白鳥麗子でございます!』)
- 鈴木みそ:漫画家
(ファミ通での連載歴があり、代表作は『ゲーム専門学校から見た風景』)
下田市を舞台又はモデルとした作品
「マサラタウン」の地理上のモデル候補の一つとされている。
作中の地図に位置する半島のモデルが、ファンの間で神奈川県の三浦半島か静岡県の伊豆半島かで長年推測がされていたが、その後のリメイク作品での地図の東側に三浦半島らしき箇所が描かれているため、下田市近辺の可能性がより高くなった。
ただし街並みや土地柄のモデルは、原作者である田尻智が幼少期を過ごした東京都町田市の郊外地域であるとされている。