ただし、投稿時期の早いものはオリジナル艦娘である。
概要
雲龍とはDMM.comより配信中のブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する正規空母の1隻である。
2014年8月8日に開始されたイベント『AL作戦/MI作戦』が初登場である。
元ネタとなった空母自体については雲龍(空母)、艦型については雲龍型空母を参照。
簡単にいえば飛龍を元にした戦時量産空母の一番艦であるが、決戦には間に合わず、搭載機も持たされず輸送作戦中にあえなく沈んだ悲劇の空母である。
艦名を受け継いだ艦に、海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦2番艦うんりゅうがある。
イベント海域深部(E-5:北太平洋MI諸島沖)を攻略すると、任務報酬として艦隊に加わってくれる。
ただ、今回のイベントは前半の「AL作戦」からベテラン提督すら手こずらせる難易度であり、入手難易度も上がっているため、ドロップ・建造落ちを気長に待とうという提督もちらほら……
CVは川澄綾子。同じく川澄女史が演じた中間棲姫との関連は不明。
翌8月9日に雲龍を編成に加える任務(クエスト)が追加された。
この編成任務はトリガー任務であり、その後に「雲龍改」旗艦による出撃任務、さらにその後に「機種変換」任務によって彼女が持ってくる「零戦52型丙(六◯一空)」を現在開発可能最高級機「烈風」二機を生贄に「烈風(六〇一空)」に変更できる。
ちなみに艦戦としては最重要となる対空値が「烈風改」には及ばないのが悲しい現実であるが、対空以外の補正値に関しては上回っているため、総じて互角かそれ以上の機体であることも留意したい。
ちなみに、第六〇一航空隊は雲龍とは本来縁がなく(マリアナ沖海戦後に搭載される予定はあったのだが、結果として瑞鶴に回された)、実際に第六〇一航空隊を運用していたのは、ミッドウェー海戦後の一航戦、すなわち翔鶴、瑞鶴、瑞鳳、大鳳の四隻である。
ゲーム内で言及しているのは大鳳のみであるが、史実では(新)一航戦全体で共有されていた。
また、史実ではマリアナ沖海戦以後の竣工である事から、機動部隊がほぼ壊滅した後の状態で竣工した事となる。
それ故に実戦で艦載機を飛ばした事はなく、これが雲龍が新しい艦載機を欲しがる理由であると思われる。
そのため史実で雲龍が知っている南雲機動部隊の正規空母とは、瑞鶴ただ一隻である(『艦これ』の任務では五航戦は南雲機動部隊に含まれないが、史実では南雲機動部隊に籍を置いていた事もある)。
Lv50になると改装設計図を消費する事で雲龍改に改装可能。
容姿
雲と龍をイメージし、修験道をモチーフに取り入れた、艦娘の中でも複雑で特異なデザインを持つ。
服装の露出度が高く、様々な要素をてんこ盛りした複雑怪奇な衣装をまとっている。
金色の眠たげな目、癖の強い踵まである銀髪を長い一本の三つ編みに括り、三つ編みの根本には緑の龍玉のようなものが嵌めこまれた装飾をつけており、毛先は黄緑の輪で留められている。
肩部分は深青色、胸部部分は白色の、雲の絵柄の入った上着を羽織り、ボタンは首元と胸の下の部分だけ止めている。
だが前面部は閉まらないのか隙間から「雲乳」と呼ばれるほどの巨乳の谷間が見えている。
その上から雲のデザインの入った白い前止め式の胸当てを着用。
更に首には白いしめ縄のようなチョーカーが付けられている。
腹部は完全に露出しており、下半身は白地に深青色が入った前面部だけをかろうじて隠した超ミニスカート(前垂れ?)を着用。
脚は薄緑色に白い雲の装飾が施されたニーソックスを履き、すね部分には艤装と連結した黒い鎧が付けられている。
艤装は緑色で腰にマウントするタイプ。
腰を中心に両側に装甲のようなものがせり出しており、その周囲に多数の対空機銃座が設けられている。また足には高下駄のような主機が取り付けられている。
メインとなる飛行甲板は龍驤・飛鷹型ら(軽空母陰陽チーム)の巻物風の航空甲板に似ており、先に雲龍という文字の入った雲型の装飾を付けた錫杖のような杖に、甲板を描いたのぼり旗が付いたものとなっている。
艦載機も同様に式神型だが、こちらは右手に持った御札入れに収納されている。
発艦時はこの旗の上に鳥居のようなものが出現し、それを潜ることで紙の式神が本来の艦載機の形に变化するようだ。
ちなみにかなり露出が高いために下着に疑問が湧くが、中破絵では黒いテープのような布を網目状に組んだ下着を着用しており、股間部は雲の装飾を施した装甲のようなもので前貼りされている。
この網目状の間にみえる肌色が、地肌なのか肌色の布なのかは、意見の別れるところ。
また中破絵はでは膝立ち座りでこちらを向いており、恥部こそ見えないものの、股間部が全開に開かれている。
雲龍のデザインは風変わりで凝ったデザインの多い「くーろくろ艦隊」の中でも特に手の込んだものであり、CLAMP(もこな)の絵柄を彷彿とさせるとして話題になった。
ちなみにくーろくろ氏の話では「ぐーたら娘」をイメージしたとのこと。
一部界隈では某麻雀漫画のぐーたら娘や、癖毛&おさげという特徴から某バイト戦士に似ているとの声も。
雲龍改
改にすると服装が若干変化する。
髪型などはそのままに、服装は深青色部分が深緑色に変更されており、上着も肩露出するものに変更。
ニーソの下地は薄茶色、すねの鎧部分は白へと配色変更されている。
艤装などは機銃座が増設されている他に大きな変化はなし。
ただし一番の変化として体に緑色の雷のようなものを纏っており、それが頭で龍の角を表現し、また艦載機式神箱を空中に保持している。
ちなみに中破絵は無改造時より露出が上がっており、ほぼ全裸である。
性格
物静かで真面目。
感情の昂ぶりがあまり見られず、かなりフラットな性格をしているが、正規空母としての覚悟と意気込みは他に負けないものがある。
同じクール系な加賀とは少し違って硬い雰囲気ではなく、陸奥のようなおっとりした成分が多少含まれている。要はポケポケ系。
史実で空母としてあまり活躍できなかった所為か、輸送艦として扱われたり、自らが爆沈する一因となった特攻機「桜花」がトラウマ。
逆に、史実において(実験であって実戦ではないが)唯一飛ばした艦載機である流星については、流星改の存在について何やら感慨深げな独り言を漏らしている。
放置時の台詞では提督に向かって連絡機と爆撃機のどちらを飛ばそうかと迷うなど、天然ボケも入っているようだ。
公式四コマでも触れられているが、太平洋戦争後期での建造であったためか食習慣が秋月同様に質素であり、歓迎会の席では清貧の所為で胃腸が弱っていることが描かれていた。
提督との関係は良好。
少し物怖じしながらも秘書艦としての業務をしっかりこなしており、(簡易食だが)食事の用意もしてくれる。
お触りに関しても叱る一方、あまり抵抗はない様子。
艦載機を充実してくれるならいろいろしてくれるらしい。
ちなみに台詞中で「提督」と呼ぶ回数が地味に多い。
その回数は実に22回。(雲龍改での台詞のみをカウント)
この回数は榛名改二の24回に次ぐ多さである。
これを提督LOVEと捉えられるかはさておき、物静かながら提督のことを想っていると取れる・・・かもしれない。
彼女の系譜である蒼龍・飛龍や、南雲機動部隊の最後の生き残りである瑞鶴など他の空母との関係はゲーム中では不明。
ただし、妹の天城と再び出会える予感を提督に語ってはいる。
また、図鑑では飛龍の事を呼び捨てにしつつも「傑作空母」として評価しているとともに、自身の原型となったことから母のようなものという認識も持っている。(常識的な親子とはニュアンスが違うが)
性能
搭載数だけを見ると、正規空母(装甲空母含む)中最下位の51機。
これは正規空母最弱とされた蒼龍より10機以上少なく、それどころか一部の軽空母にすら負けている。
その上耐久値も若干低く、しかも史実で艦載機を積めず輸送任務ばかりしていた所為か初期状態では艦載機を一切持たず、対空機銃のみを装備しているという有り様。
そんな彼女の利点は正規空母最小の弾薬消費という点(燃料消費は飛龍&蒼龍と同じ)。
弾薬消費が少ないことから遠征向きにも思えるが、現状では正規空母でないと成功しない遠征は存在しない。
雲龍改
Lv50+改装設計図で改装可能。
性能は向上したが、搭載数は相変わらず正規空母最下位で、合計69機と蒼龍改に負けている。
そのため航空戦における攻撃はあまり得意とはいえないが、スロットは原型艦の元になった飛龍改二に似た偏りをもつ18/21/27/3となっており、多いスロット2つに艦戦を載せれば、改二になる前の二航戦や五航戦にも劣らない制空能力を発揮できる他、砲撃戦時の攻撃力を司る火力も48とほぼ一航戦並の高さを誇るため、砲撃戦と制空に注力するスタイルであれば十分な性能を発揮できる。
防御面では、急造艦であるためか耐久こそ低いものの、飛龍からの改修を反映してか、装甲はこれまた一航戦並の高さを誇っており、回避も一航戦や蒼龍よりは少しだけ高い程度の数値であるなど、決して他より劣ってはいない。
また、燃費も極めて良好で、軽空母に毛が生えた程度の消費量に抑えられているなど、よく見れば非常に優秀な性能である。
初期装備として友永隊や江草隊同様のネームド艦載機(六◯一空)シリーズを3つをもってくる。
特に彗星(六◯一空)は現在開発可能最高級機の「彗星一二型甲」より強力なので有用。
また零戦52型丙(六◯一空)も任務「機種変換」によって、実装時点で三番目に対空値が高く各種補正値を持つ烈風(六〇一空)になる。
ただし、こちらは現在開発可能最高級機の「烈風」二機を犠牲にしないといけない(一機は強化されて返ってくるようなものだが・・・)ので、懐と相談する必要があるだろう。