基礎データ
進化
ダンゴロ → ガントル(レベル25) → ギガイアス(通信交換)
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』にて初登場したポケモン。
BW全編通して洞窟で見かけることになる、所謂イシツブテポジションの進化系。
攻略時には特性のがんじょうに手を焼いたプレイヤーも多いはず。
紺色の岩石で構成された四足歩行型のポケモンで、はっきりとした頭部や目口が存在するようになった。その身体の至る所には朱色の鋭い結晶が生え、非常に鋭角的なフォルムを形成している。これほど「ストーンエッジ」が似合うポケモンも他にいないだろう。
また、ダンゴロ時代から体内に有していたエネルギーコアはより強力なものとなり、体中の結晶も体内に収まりきらず漏れ出したエネルギーが固まった物とされている。
その結晶から太陽の光を吸収し、体内のコアで圧縮・増幅して放つ光線は山やダンプカーを吹き飛ばすほどと言われており、実際にソーラービームを習得する事が出来る。ただし全力でエネルギーを撃つと、その反動で身体に無数の亀裂がはしるとも。
馬力自体も相当なたくましさを持つ為、工事現場といった建設関係や採掘場ではパートナーとして人気が高く、ローブシンやダイオウドウらと働いている姿を見られる事もある様だ。
比較的人に慣れやすい大人しい性質のポケモンのようで、上記のように人間の手伝いをしたり、ポケモン剣盾の固定シンボルで出てくる野生個体はプレイヤーに気づいても近寄って様子を窺う素ぶりをするのみで自ら襲いかかってくることはない。
名前の由来は恐らく『ギガス』(ギ神:巨人族)+『ガイア』(ギ神:大地の女神)+『ゴライアス』(旧聖:巨人族)と思われる。『アース』(大地)も掛かっているかもしれないが、じめんタイプはない。
何気にいわ単タイプ初の最終進化形態である。実際にはウソッキーが既にいるのだが、進化前のウソハチは世代をまたいでの登場で一つの世代単体では初。
色違いは青色に濃くなり、赤いパーツがそれぞれクリスタルのような色になる。
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
85 | 135 | 130 | 60 | 70→80(第6世代以降) | 25 |
攻撃的かつ強固な防御ステータスを誇り、特性の「がんじょう」も相まって非常にタフである。 ステータスだけ見れば、物理面に関してはあのメタグロス以上で、ゴローニャと比べると素早さで劣る点以外全て同等かそれ以上。テコ入れにより、とくぼうが10上がったことも嬉しい。
岩タイプを弱点とするジムが多いためストーリーでは安定した強さを発揮する。
ただし覚える技のレパートリーに乏しく、見た目から連想できる以上の技は覚えない。
対戦では「じしん」が一致になっているゴローニャの方が扱いやすいと言われることが多い。
BW2ではばかぢからを習得。範囲が優秀な上にゴローニャよりも高い威力で放てるため、じしん以上に重要。
特攻も60と低いため、設定上では強力と言われる「ソーラービーム」は草四倍相手でも確1に出来る相手は少なく不意打ちにも使えないのでぶっちゃけネタでしかない(メノクラゲやゴルダックなどもそうで、光線技を活かせる特性などもない)。それでもビブラーバよりは…。
実戦以外だとフワライド程ではないがタブンネ狩り(「タブンネボム」とも)の爆発要員にもよく使われている。
その理由は、自力で「だいばくはつ」を覚える点である事である。今作ではだいばくはつの技マシンの入手が難しく、(BWではノーマルトレイン3週分のBP48が必要)だいばくはつをレベルアップで覚えるポケモンが必要となったためである。
攻撃力も高いのでタブンネを爆殺するのも他のポケモンより少ない手間で済み、BWから始めて戦闘用ポケモンがいない人にとってはこの面でも有用だった。
ある意味タブンネよりも可哀相な奴かもしれない、ゴメンネ
ポケモンサン・ムーンからはなんと通常特性にバンギラスやカバルドンと同じすなおこしが追加(進化前はくだけるよろい)。
元々4倍弱点なし&高耐久だったので、がんじょうを活かせているとは言い難かったギガイアスとの相性は悪くない。
バンギラス同様岩タイプなので砂嵐下では特防も大きく上昇し、元から高い防御も相まって要塞のような硬さになる。
SMではフェアリータイプの採用率が上がったので、「ヘビーボンバー」を使うのも悪くない。
260kgは「ヘビーボンバー」使いの中では圧倒的な重さとはいえないが、ほとんどのフェアリーは極端に軽量なので基本的に威力120で撃っていける。すなおこしと自主退場技を両立できる第7世代の時点では唯一の個性を持つ。
また高打点・「だいばくはつ」持ちという攻撃的なイメージを利用して「ステルスロック」を撒くのも良い。「ちょうはつ」を受けるケースなどまずないからである。
ただ、確かにすなおこしはギガイアスにとって理想的な特性ではあるが、「太陽光を吸収するポケモンのはずなのにそれを阻害する砂嵐を発生させるのは図鑑と矛盾するのではないか」という指摘もある。
ただし、攻撃技の貧弱さはあいかわらず…だったが、なんとUSUMでは教え技でじごくづきを取得。赤い岩の破片で突いているのだろうか?
何にせよ、サブウェポンがひとつ増えた事は間違いない。
いかに高い耐久を生かし、そこそこある変化技を使いこなしていくかも課題になるだろう。
新作剣盾ではかくとうタイプの技「ボディプレス」を習得。「ばかぢから」と違ってデメリットもなく、相手との防御力の差で威力があがる仕様があり有用性も高い。
隠れ特性は「すなのちから」。砂嵐下ならギガイアスのメインウェポンとサブウェポンの火力も上がる。耐久は元々がんじょう抜きでも硬く、砂嵐下なら特防も上がるので一見噛み合っているようには見える。
……が、あまりにも遅すぎるがために自力で天候を変えている余裕はなく、味方のサポートがなければまず活躍はできない。
かといって味方にサポートしてもらったとしても他の「すなおこし」始動役とは弱点が被り気味で「トリックルーム」を発動させたとしても無償降臨ができなければほとんど活躍できない。
結局は「すなのちから」を採用するくらいなら「がんじょう」か「すなおこし」を優先したいのが現実である。
しかし、剣盾になってダイマックス登場により状況が変わり、すなあらしを発生させる「ダイロック」によりシングルでも特性を発揮しやすくなった。
関連イラスト
関連タグ
フワライド・・・タブンネボム仲間。
ダイノーズ・・・カラーリングが似ている。実際発売前にギガイアスが発表された時は「ダイノーズの分岐進化」「ダイノーズアタックフォルム」なんて言われていた。
第7世代で天候特性が追加されたポケモン