概要
狭義的にはウルトラシリーズ以外の円谷プロダクション制作のヒーローの事。広義的には作品のジャンルを問わず、円谷作品に登場するヒーローや防衛隊が主役の作品もヒーローにカウントする事がある。(テレビマガジンデラックス「ウルトラ巨大ヒーロー超百科」など)
尤も、怪奇大作戦のような怪獣やヒーローが全く登場しない作品は除外される事もあるようだが。
リーダー的ポジションにはミラーマンが据えられる事が多い。
一覧
単発作品
- トリプルファイター/レッドファイター/グリーンファイター/オレンジファイター
- アステカイザー(※1)
- ウルトラニャン(※2)
- オタスケガール
(イラストなし)
ウルトラシリーズ外伝に登場
怪獣(ヒーローサイド)
脚注
(※1)ダイナミック企画との合作であり、永井ヒーローにも入るという奇妙な立ち位置にある。
(※2)ウルトラシリーズのスピンオフアニメ作品であるため、ウルトラシリーズのキャラでもある。
余談
現在の評価について
ミラーマンからグリッドマンまでの円谷ヒーローは放送当時、そこそこ高い知名度を誇る人気ヒーローであったが、放送が終了すると円谷プロのドル箱たるウルトラマンに比べて一般知名度も低下していった。シリーズ化を目指した『ミラーマン』や『グリッドマン』も様々な事情により断念せざるを得ず、一発屋で終わってしまった(『ミラーマン』の続編『ミラーマン兄弟』は『マジンガーZ』にプレゼンで敗北、『グリッドマン』の続編『グリッドマンⅡ』『電撃超人グリッドマンF』はTBSの経営悪化とお家騒動による再建中だったため見送りになった)
しかし、扱いが蔑ろにされた訳ではなく、テレビマガジンでは往年の円谷ヒーローとウルトラ怪獣が戦う「ウルトラ戦士列伝」という企画が組まれたり、貝塚時代の円谷ジャングルでは看板にミラーマンやファイヤーマンが描かれたり、ウルトラマン以外の円谷ヒーローとの握手会や撮影会が開かれ、知る人ぞ知るヒーローへと転向していく。
その甲斐あってか、公式ライブステージで円谷ヒーローがウルトラヒーローの危機に駆けつけたり、ウルティメイトフォースゼロとしてリファインされるようになり、徐々に注目を集め、東映ビデオから再ソフト化もなされた。
そして2000年代後半。動画サイトの発達でレッドマンが密かな人気を博し、2010年代後半にアメコミ化した他、電光超人グリッドマンがアニメ化を果たした事で従来のファンだけでなく、アニメファンをも取り込むことに成功。これらの原作作品も再評価されつつある。
また2020年には講談社シリーズMOOKからウルトラシリーズと円谷ヒーローを掲載したムック本シリーズ「ウルトラ特撮PERFECTMOOK」や「ウルトラ特撮マガジン」が発売されている。
海外圏ではウルトラマンほどの地名度は無いが、サウジアラビアでは恐竜大戦争アイゼンボーグがウルトラマン以上の根強い人気を誇っている他、中国では恐竜戦隊コセイドンが人気を集め、アメリカでは電光超人グリッドマンが「スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド」としてリメイクされた他、タイではジャンボーグAがタイとの合作で新作映画「ジャンボーグA&ジャイアント」が公開されるなど、海外展開はそこそこされている…尤もタイの件に関しては権利問題が起こって半ばタブー扱いされているが。
ウルトラシリーズとの共演
映像作品ではキャストや設定の関係で色々と難しい立ち位置にある為にウルトラシリーズに客演することはない。(ウルトラマンメビウスにやろうという企画は立ったらしいが。)
そんな中、2020年にYoutubeで配信されるWebドラマ「ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀」の中にて、ウルトラリーグなるヒーローチームの存在が発表された。
詳細の中に「ウルトラヒーローの集団」ではなく「混成ヒーロー」と書かれていたり、アンドロメロスが客演することから、今後のシリーズでウルトラシリーズ以外の円谷ヒーローを客演させやすくするための布石ではないかと語られている。
近年の作品ではウルトラシリーズに円谷恐竜シリーズやレッドマンとの設定の関係を仄めかす描写があり、今後も円谷作品との設定のリンクが増えていく事だろう。
関連タグ
ウルトラマン:広義的な解釈の範疇に属するヒーロー。