「ゴミワルド様の世界、どんどん広げてやるゴミ!」
「俺のゴミから出したゴミ電波で精神を蝕み、人々がゴミの様になる…! これぞ世界をゴミで包む計画の本質ゴミ! さあ、もっともっとゴミで溢れろゴミ~!! ハハァッ!!」
データ
身長/197cm
体重/296kg
世界/ゴミトピア
名産/廃棄物ロード
名物/ダストシュート、ダストーム
概要
トジテンドが人間界侵略の為に、ゴミの世界「ゴミトピア」を閉じ込めたゴミトジルギアをクダックに組み込んで、不潔に誕生したワルド。
頭部は両脇に空き瓶と空き缶が置かれた、蓋の開閉部に牙の付いた青いポリバケツを模しており、開閉部から赤い四ツ目と鉤鼻、長い触覚を持った害虫を思わせるナマズ髭を生やした黒い顔が覗いている。また、左腕にゴミ一杯のゴミ袋を模した大型の送風機を装着している。
ゴミトジルギアの力で、頭部より無尽蔵にゴミをバラ撒き瞬く間にゴミの山を築き上げる能力を行使する。堆く積み上がったゴミは単純に障害物となる上、ゴミワルドはその中へ飛び込み自由自在に動き回れるので、事実上自身が一方的に有利な地形を作り出す能力ともなっている。
更に増やしたゴミを介して『ゴミ電波』を発生・拡散させる事でゴミに埋もれた人々の心を萎えさせて行動力を奪えるので、総じて物理的・精神的の両面で侵略世界を汚染して大した抵抗もさせないまま征服を完了させられる手段である。ただしゴミ電波自体はゴミワルドが意識を集中させないと途切れてしまう様子。
最も、征服後のゴミで埋まった世界へ君臨するのは流石のボッコワウスも嫌な様で、このワルドを生み出したバラシタラへ文句をぶつけているが、当の本人は「征服した後でイジルデに世界を掃除する掃除機を作らせればいい」とあんまりな案を提示していた(もっともこの時、イジルデは何らかの研究に没頭しており、その為にボッコワウス達の前に顔を久しく出しておらずそれらの当て付けも含まれているのかもしれない)。
戦闘では、左腕の送風機から放つ悪臭を伴う突風『ダストーム』が主力武器。風力が弱い状態でも発生した悪臭で相手を怯ませ、風力を上げれば重量級のゼンカイブルーンを軽々と吹っ飛ばしゴミの山に埋めてしまう。
更に頭より吐き出したゴミをぶつける攻撃の他、手近のゴミをパワーを込めたキックで蹴り飛ばす技『ダストシュート』により、敵を丸ごとゴミ袋に閉じ込め身動きを封じる芸当も可能(※袋の強度は割と弱く、破って手足を出せば自由に動ける)。また首両脇の空き瓶と空き缶にはマシンガンが内蔵され、接近戦で不意打ち気味に発砲する。
「~ゴミ」を口癖に、発生させたゴミの山に潜伏して安全圏よりゴミ電波を流す事を優先するリアリスト。一対一ではそれなりの戦闘力を誇る物の、ゼンカイジャー全員相手では流石に押されている。しかし危なくなったらゴミ山に飛び込んで逃げる行動を迷わず取る為、正攻法では捕まえて追い詰める事が難しい難敵である。
活躍
バラシタラの手で誕生した様で、その命を受け早速街中へゴミの山を築いていた所を偶然遭遇したブルーン/ゼンカイブルーンに見付かり交戦。無節操にゴミをバラ撒いた事へ怒り心頭の相手と取っ組み合っている間に他のゼンカイジャーも駆け付けて来たので、ゴミの吐き出しとダストームからの悪臭の波状攻撃を浴びせるも、強行突破して来た相手より袋叩きに会ったので「志半ばでやられてたまるかゴミ!」と捨て台詞を吐いてゴミ山の中へ飛び込み潜伏。そこから更にゴミをバラ撒いてゴミ山の規模を拡大させる。
これへ対し、ゼンカイジャーは大規模なゴミ掃除を行いゴミワルドを探し出そうとするも、掃除のプロたるブルーン以外は各々お掃除あるある(掃除中に不意に見つけた漫画を読み耽る、分別を面倒臭がって一括りにする、埋まってる猫のぬいぐるみを本物と勘違いして掘り漁る、片付けるつもりがゴミに埋まってしまうetc.....)に陥ってペースが滞り中々進まず。そうこうしている内に規模が拡大したゴミの山を介してゴミワルドはゴミ電波を流し、ゼンカイジャーを含めた人々の心を萎えさせ始める。
そしてその勢いのまま、加速度的にゴミの山の規模を広げて人間界を物理的・精神的にゴミへと沈め始める。
それを「ヘッヘッ、この調子なら、もう少しで…!」とゴミの山の中で確信するも、そこへ掃除のプロとしての信念でゴミ電波を振り切ったブルーンが一直線でゴミ掃除をして辿り着き、彼の放ったギアトリンガーの一発でゴミ山を内部より崩され燻り出される。
「なぁ~にぃ!? 貴様、このゴミの中、どうやって!!?」
ブルーン「片付けました……!貴方のことも、片付けます!!」
これへ「何という執念ゴミ!」と驚きつつも体力・精神が限界で疲れているブルーンを叩こうとするが、すぐにマジーヌ以外のゼンカイジャー3人に妨害されたのでクダック部隊も繰り出し交戦。乱戦の隙を突いてダストシュートをゼンカイザー・ゼンカイジュラン・ゼンカイガオーンに決めて3人をゴミ袋で巾着にした上(因みにゼンカイザーは生ゴミのゴミ袋、ジュランは粗大ゴミのゴミ袋、ガオーンは不燃ゴミのゴミ袋をそれぞれ被せられた)ゼンカイブルーンに襲い掛かり首両脇からのマシンガンでダウンさせた所をダストームで吹き飛ばしゴミ山に埋めてしまう。
これで「ヌハハッ! そこが貴様の、墓となるゴミ~!」と勝ち誇った次の瞬間、走って来たゼンカイマジーヌに後ろから突き飛ばされた挙句、『散らかった中からの物探しが得意』な彼女にゼンカイブルーンを助け出されてしまう。
「生ゴミパワー、ゼンカイザー!」
「粗大ゴミパワー、ゼンカイジュラン!」
「不燃ゴミパワー、ゼンカイガオーン!」
「片付けられないパワー、ゼンカイマジーヌ!」
「お掃除パワー、ゼンカイブルー!」
更に巾着にした3人もゴミ袋を強引に破って手足を出し、全員揃ってゴミのヒーローバージョンの名乗りを決めたのに「貴様ら、それでいいゴミ!?」とマジレスする。
その勢いのまま、ゴミ袋を被ったままの3人から手頃なゴミを武器にしたコンビネーションで翻弄されたので、「こりゃたまらん!さよなら~!!」との捨て台詞を残し再びゴミ山に飛び込むも、ゼンカイブルーンをアシスタントとしたゼンカイマジーヌの出現マジックを模した魔法で地上に戻されてしまう(この時、術中にハマったにも関わらず出現の際なぜか嬉しそうに誇っている)。そこから2人に吹っ飛ばされた上で、ゴーバスターズギアの力を受けたゼンカイマジーヌの高速体当たり、ゼンカイブルーンの超怪力で地面を叩いての衝撃波を追撃で喰らってしまう。
最後はダウンから起き上がった所に、ゼンカイフィニッシュバスターが直撃して爆散・敗北。これでゼンカイザー達に被さっていたゴミ袋も消え、街を埋め尽くしたゴミの山も一斉に消失した。
直後、トジテンドパレス内で動向を観察していたバラシタラの命令でクダイテストが出動。それを残っていたゴミトジルギアのパワーが侵食、それによりダイゴミワルドが誕生する…。
余談
ゴミモチーフの戦隊怪人は『轟轟戦隊ボウケンジャー』のアクタガミ以来、ポリバケツをモチーフにした戦隊怪人は『烈車戦隊トッキュウジャー』のバケツシャドー以来の登場。奇しくも後者はゴミワルド同様、「牙の付いた開閉部に顔が配してある」デザインとなっているが、一方で取った作戦は町中の食糧をゴミを片付けるが如く食らい尽して人々を飢えさせると真逆な物になっている。
初の四つ目のワルドだがこれは本編でギアが使われたゴーバスターズの敵怪人メタロイドを意識してのものだと思われる。
声を演じる姫野氏は、今作が特撮初出演となる。
関連タグ
アズキアライ(カクレンジャー):頭にゴミバケツの蓋を被り、ゴミから作った装飾品を身に着けた戦隊怪人。戦闘でゴミバケツを武器にした他、ゴミバケツに入っているデザイン画も残されている。
魔女博士オーセン:『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゲストキャラで、ゴミの世界“ジャンクワールド”の住人。敵組織に嘘を吹き込まれて周辺のゴミを百倍にする超兵器を携えヒューマンワールド(人間界)に現れるも、接触した戦隊メンバーの純真さに応えて超兵器の機能を反転、辺り一帯を綺麗な花畑へと変えた。
ゴミジゲン/プータン、アクタガミ、臨獣クロウ拳ラスカ:ゴミモチーフの戦隊怪人繋がり。
ベーダー一族、ガイアーク、幽魔獣、ヨドンヘイム:汚れた環境を好む敵組織繋がり。ゴミトピアは彼らの様な存在が生きていた世界なのかもしれない。
ユメノカタマリ:ゴミをモチーフにしたウルトラ怪獣で、これと戦った主人公を演じた俳優は本作の主題歌を担当している。
ヤラネーダ:1時間前のアニメに登場する相手のやる気を奪う怪物で、ゼンカイジャー本編で人々のやる気がなくなった時にこれのツイートが話題になった。また、涼村さんごがキュアコーラルに初変身した時に対峙したヤラネーダはゴミ箱型だった。