基礎データ
全国図鑑 | No.267 |
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ホウエン図鑑 | No.016 |
新ホウエン図鑑 | No.016 |
シンオウ図鑑 | No.050 |
英語名 | Beautifly |
ぶんるい | ちょうちょポケモン |
タイプ | むし / ひこう |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 28.4kg |
とくせい | むしのしらせ/とうそうしん(隠れ特性) |
進化
ケムッソ ┬→ (レベル7)カラサリス → (レベル10)アゲハント
(内部データの性格値によって進化先が決まる)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)に初登場したポケモン。
名前の由来はアゲハチョウ+hunt(英:狩)。中国語版でも「狩猎凤蝶」となっている。
英語名は「Beautifly」で、「美しい蝶々」を意識したネーミングとなっている。
ケムッソ系の最終進化系の1つ。モデルは名前にもある通りアゲハチョウ。特に図案化された蝶、所謂蝶文様がモチーフであると思われる。
花畑など花のあるところに集まり、細い口で花粉や花のミツを集める。
実は見かけによらず凶暴な性格で、怒らせると相手に細い口を突き刺して体液を吸うという。『NEWポケモンスナップ』を見る限り、水や樹液もすするようである。加えて『LEGENDSアルセウス』の説明によると、ミツハニーを追い払って花の蜜を独占する強欲な性質まで併せ持つ模様。野生出現する個体はこちらをみるなり、エアスラッシュを浴びせて来るので注意が必要。
なお実在のオオムラサキも縄張り意識が強く、縄張のクヌギの樹液によって来たオオスズメバチを撃退することもある。
隠れ特性が「とうそうしん」なのも納得である。
『ダイヤモンド・パール』においてはギンガ団のしたっぱ達が使うポケモンとしても登場している。
ケムッソからマユルド→ドクケイルになる場合もあるため厳選は難しい。
ちなみに変態前のアゲハチョウを模したポケモンには既にキャタピー(幼虫)とトランセル(蛹)がおり、こっちの方がなんかしっくり来ないでもない。というか如何せん、カラサリスが繭である以上余計にそう思わせるのかもしれない。
ゲーム中での性能
見た目がかわいいので対戦で使ってみたいという者もいるだろう。
だが残念なことに非常に弱く、対戦には全く向いていない。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
60 | 70 | 50 | 100 | 50 | 65 |
なかなか高い特攻を持つが、それ以外はあまり高くない。
その上ほぼ上位版といえるガーメイルですらもバトルでは厳しいと評価を受けており、並のテコ入れでは実戦級にはなれないほどの埋葬級。
同じく蝶モチーフのポケモンであれば先輩のバタフリーも能力値そのものはあまり変わらないものの、ねむりごなを習得可能上に覚える技の範囲も広い為、まだアゲハントよりは対戦需要がある。
相方で対の関係にあるドクケイルもモルフォンの劣化と言われることも多く、強いとは言えないが特性や技に恵まれており不遇の扱いを受けることは少なく逆に甘く見ていると痛い目に合う。
そして後輩のビビヨンもバタフリーと同じく特性がふくがんであり、ねむりごなに加えて多彩なタイプの技を覚える為余計にアゲハントの地位がない。しかもバタフリーとアゲハントが覚えられないひこうタイプの特殊最強技ぼうふうも覚える為主戦級の活躍を遂げている(バタフリーは剣盾でぼうふうを習得したが)。
だが、どうにかして救って欲しいという熱心なファンも少なくない。
『ブラック・ホワイト』では隠れ特性「とうそうしん」が与えられたが、もっとまともな特性はなかったのかと多くの人がツッコミを入れたに違いない。
更に強力な能力強化技「ちょうのまい」を習得したが、
ガーメイルも使える・そもそも積む前に倒されやすいなど、やはり問題を抱えている。
ガーメイル等と決定的に差別化できる技があれば…
一応、『XY』では特攻が強化され、ガーメイルを超える蝶ポケモン最強の特殊火力を得たが、肝心の問題点である『鈍足紙耐久』からはまだ抜け出せないでいる。
そしてデビュー作のリメイクともいえる『オメガルビー・アルファサファイア』で新たにレベル技で習得したのは……いかり。
もしかして?→いかりのこな
しかし続く『サン・ムーン』でも変更は全く無かったため、おそらくミスではなく仕様のもよう。正気か。
なお、そのサン・ムーンにてバタフリーやレディアンは新たにエアスラッシュを覚えるようになったのだが、アゲハントは相変わらずエアスラッシュを覚えず飛行特殊技最高火力はエアカッターのまま。
さらには同期のアメモースの種族値強化によって、前述の「蝶ポケモン最強の特殊火力」も並ばれたうえに素早さは追い抜かれた。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではとぎすますを覚えたが、実質使いどころは無い…。
結果、とうそうしんを採用しなければ差別化はまず不可能ということに。
序盤虫とはいえこの性能になっているのも仕方ないのかもしれないが………あの先輩のような強化が待たれるところである。
主な使用トレーナー
『プラチナ』ではメガヤンマに変わっている。
アニメのアゲハント
対戦での不遇が嘘のように優遇されている。
ハルカのアゲハント
CV: 白石涼子
ケムッソ時は(ハルカに似て)大食らいでマイペースな性格だったが、アゲハントへの進化後は落ち着きを見せ、頑張り屋で素直な性格に。
ハルカの頭の上に乗ることが多い。DP編での再登場時(後述)には、海からやってきてサトシの頭に乗ったことで、ハルカのアゲハントだとわかった。
ひこうタイプとして、サトシのスバメ(→オオスバメ)と共に空からの捜索(ロケット団など)にあたることも。
ハルカがポケモンコーディネーターに憧れたきっかけであり、「(アゲハントに進化させて)一緒にポケモンコンテストに出る」という目的でゲットされたポケモンでもあるため、コンテストでの活躍が目立つ。
ハルカのデビュー戦となったカイナ大会(AG編35話)に共に出場し、ハジツゲ大会(同50話・51話)にてハルカを初優勝に導いた。その後もルイボス大会(同78話)やホウエングランドフェスティバルにて活躍し、ホウエンでの旅の終了後にハルカの母・ミツコに気に入られたため、トウカジムに預けられる。
ジムにいる間に「サイコキネシス」を覚えたため、同187話にてハルカの元に呼び戻された。
DP編でハルカと共に再登場。ミクリカップのセミファイナルでノゾミのニャルマーを破る活躍を見せた。
使用技は「たいあたり」「いとをはく」「かぜおこし」「ぎんいろのかぜ」「あさのひざし」「サイコキネシス」「つばめがえし」。
リョウのアゲハント
リョウが初めてゲットしたポケモン。性別は♂。
ケムッソの頃に大木から降りられなくなった幼少期のリョウを助けたことがきっかけで仲良くなった。
ある時、ポケモンバトルで負けたことをリョウに責められ、リョウの前から姿を消してしまう(もちろん彼はこの事をずっと後悔していた)。
その後手持ちを離れている間も必死で特訓していたらしく、アゲハントに進化してリョウと和解し改めてリョウの手持ちポケモンとなった。