「君はこの世界で消えちゃうんだから…」
CV:水嶋ヒロ
スーツアクター:高岩成二、渡辺淳、富永研司(ネット版ディケイド)
概要
仮面ライダーカブトのプロトタイプとして作られた仮面ライダー。
いわばマスクドライダーシステムの第0号である。
変身するのは擬態天道総司。時空の彼方で天道が出会ったもう1人の天道総司である。
シルエットはカブトそっくりだが、カラーリングがカブトと異なり、黒を基調に胸の部分に赤い基板のような模様が入っており、複眼が黄色になっているのが特徴で、さながら返り血を浴びているかの如く不気味な雰囲気をさせている。
ハイパーフォームへの変身能力を備えているかは不明だが、ハイパーゼクターの実験にも使われているため、おそらくは可能と思われる。
登場フォーム
マスクドフォーム
身長 | 190cm |
---|---|
体重 | 132kg |
パンチ力 | 8t |
キック力 | 10t |
ジャンプ力 | ひと跳び20m |
走力 | 100mを8.9秒 |
ZECT製のライダーに共通してパワーと防御力が強化されているフォーム。
カブトのマスクドフォームとは複眼以外大差は無い。
ライダーフォーム
身長 | 195cm |
---|---|
体重 | 95kg |
パンチ力 | 3t |
キック力 | 7t |
ジャンプ力 | ひと跳び37m |
走力 | 100mを5.8秒 |
マスクドフォームのアーマーをキャストオフしたフォーム。このフォームでクロックアップが使用可能になる。
型はカブトと同型だが、イラストの通り基本カラーの違いとともに、頭部、胸部、肩部のアーマーには基板のような赤い模様がある等の外見上の差異がある。
カブトやガタックと同様に、ライダーベルトの左右に装備されたスラップスイッチを押すことでクロックアップを発動する。
必殺技
ダークライダーキック
カブト同様にゼクターの3つのボタンを押して、ゼクターホーンを戻してもう一度倒す事で発動する。
威力はカブトのライダーキックと同等であり、19t。
飛び蹴りや回し蹴りなどのバリエーションがある。
各種ゲーム版の物については後述。
ゲーム作品ではいずれも技名が「ライダーキック」になっている。
使用アイテム
ダークカブトゼクター
カブトムシ型ゼクター。カブトゼクターと同型ではあるがカラーリングが違っており、カブトゼクターで赤かった所が黒に、クリアブラックだった所と足が赤になっており、目の色と足のボタンの数字部分が水色になっている。更に待機音や変身音が低くなっている。
ライダーベルトに装填する事でダークカブトに変身する。
ライダーベルト
ダークカブトの変身ベルト。カブトとガタックの物と同型でカラーリングのみが異なる。
カブトのベルトで金色だった三角の部分が赤になり、着脱スイッチが黒くなっている。
ゼクトクナイガン
ZECT製の忍具型武器。カブトクナイガンの色違い。
カブトクナイガンと同様にクナイモードやガンモード、アックスモードになる万能武器。
専用マシン
本編では未登場。
ゲーム版のオープニングデモでは、カブトエクステンダーと同型の「ダークエクステンダー」なるバイクに搭乗しているが、同ソフトの予約特典であるシールダスに名称が記載されているのみで、具体的な性能・設定は一切不明。
また他の媒体でも全く触れられておらず、本編の没設定なのかゲーム独自の設定に過ぎないのかすら判明していない。
『仮面ライダーディケイド』
「ネガの世界」のネガライダーの1人。光夏海の友人の一人である青柳和良の偽物が変身する。
本作ではゼクター装着後すぐに角を倒すことで直接ライダーフォームに変身する。
オリジナルのダークカブトや他のライダー達も直接ライダーフォームに変身出来るかは不明。
ディケイドコンプリートフォームとディケイドにより召喚されたハイパーカブトの「ハイパーキック」を受け爆死した。
ゲーム作品
放送当時のPS2版は水嶋ヒロが声を担当しているが、クライマックスヒーローズやガンバライド等の後年のゲームでは滝下毅が声を担当している。
PS2「仮面ライダーカブト」
本編撮影前に開発されていたプレイステーション2用の格闘ゲームでは、必殺技の名称が「ダークライダーキック」ではなく単に「ライダーキック」となっており、回し蹴りではなく踵落としになっている。
フィニッシュ時の演出では踵落としを浴びせてうずくまる相手に脚を乗せた状態のままゼクターを操作、エネルギーがチャージされライダーキックが発動可能になった瞬間に踏み潰すという某ゴルドスマッシュを彷彿させる異色の技になっている。
制作時期の都合か本編と性格が違い、例えるなら仮面ライダーリュウガなどのようなダークライダーっぽい邪悪な性格となっている。
ガンバライド
アーケードゲーム。第8弾からSRで参戦。
必殺技「ライダーキック」は、クロックアップを発動してエネルギーをチャージし、敵の背後に回り込んで回し蹴りを放つ、というアグレッシブなものになっている。
第8弾のムービーでは同時に参戦した仮面ライダーファイズアクセルフォームと高速移動からのライダーキック対決を繰り広げている。
ガンバライジング
バッチリカイガン2弾より参戦。初参戦からLR枠とBK2弾限定の『レジェンドVSセレクション』の枠で登場。LRの方はAPバトルに負けた時にボウギョの増強と相手のテクニカルゲージのスピードを上げ、バースト後は必殺の大幅強化とテクニカルゲージを3段階上げるカウンター向け、一方VRの方は順番指定でAPとコウゲキの強化、バースト後はLRと同じく必殺強化とテクニカルゲージ2段階強化に加え、タイリョク値が3000以下で相手のAP値を下げることができる。攻撃向けとカウンター向けで使い分けられるのが魅力。
必殺技のライダーキックはガンバライドと違い正面から放っている。
バーストライズ4弾では超絶ウィークリーバトルに敵として登場。
マスクドフォームで登場→体力が半減するとキャストオフでライダーフォームになりパワーアップ→更に体力が半減すると変身が解けネイティブ サナギ体になりパワーダウン、という内容だった。
マスクドフォームはバーストライズ6弾でSRでカード化された。
クライマックスヒーローズ
1作目ではCPU専用、2作目『W』からプレイアブル化され、4作目『フォーゼ』で超必殺技が追加された。
余談
当時発売されたDXダークカブトゼクターはDXカブトゼクターの色違いであり、専用の音声の再現はされていなかった。
CSMダークカブトゼクターにはハイパーゼクターをセットする事ができるが、劇中でハイパーフォームに変身できるかは不明。
ちなみに当時のてれびくんではカブトハイパーフォーム(ブラックバージョン)のソフビが100名限定でプレゼントされたが、なんとそのハイパーフォームの目はダークカブトと同じ黄色だったり、同じページにはPS2版での登場がスクープされたり(ついでにハイパーガタック出現コマンドまで載っている)とてれびくん公式が狙ってやった節が見受けられる。
仮面ライダーカブトは新聞のテレビ欄の都合上サブタイトルは基本5文字という縛りがあるのだが、そのせいでダークカブトの登場する第39話のサブタイトルは「強敵黒カブ」と料理番組のような名前になっている。せめて「黒いカブト」等にする事は出来なかったのだろうか…
関連タグ
仮面ライダーカブト マスクドライダーシステム ZECT ネイティブ(仮面ライダーカブト) 擬態天道 カブト(仮面ライダー) ハイパーゼクター
仮面ライダー サブライダー ダークライダー ネガライダー 偽ライダー スペースライダーズ
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーリュウガ:主役ライダーのネガライダー、「主人公と瓜二つの姿をした怪人が変身する」「カラーリングが黒」「使用するアイテムの音声が通常よりもくぐもっている」「使用する武器が主役ライダーが使用する武器の色違いである」という共通点を持つ。こちらは最期まで敵だった。
- ダークドリーム:30分違いの世界の劇場版に登場した悪役。本物のコピー、最後は本物を庇って死んだという点が共通している。