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東京メトロの編集履歴

2022-06-12 18:52:16 バージョン

東京メトロ

とうきょうめとろ

首都圏を走る地下鉄の一つ。

概要

東京地下鉄株式会社」の公式愛称。地下鉄事業者としては大手私鉄扱いされている。


東京地下鉄9路線(銀座線丸ノ内線日比谷線東西線千代田線有楽町線半蔵門線南北線副都心線)を管理・運営する。2014年時点での総営業キロは195.1km。


歴史

2004年、それまで東京の地下鉄事業を担ってきた帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が行政改革の一環として民営化・特殊法人化する形で誕生した。地下鉄の運営には莫大な資本が必要なため、民営の地下鉄事業者は世界的にかなり珍しい。ただし、現在も東京都が大株主であり、事実上の第三セクター路線とも言える。

これはもともと営団地下鉄の前身(東京地下鉄道と東京高速鉄道)が民間資本だったためである。昭和初期の日本はインフレ経済とは無縁で人件費が低く、人海戦術を使っても建設費が安かったため民間資本でも比較的容易に地下鉄事業に参入することができた。


都営地下鉄との関係

東京都の運営する都営地下鉄とは古くから事業提携をしており、路線図デザインの統一や駅ナンバリング制度などの同時実施、南北線と都営三田線における線路共用など連携がみられる。しかし料金体系は異なっているため、原則として両者路線間の乗り換えには改札を通る必要があり、乗り換えすると初乗り料金がかかる。

東京都は東京メトロ側に対し、都の財政健全化、利用者への経済的・物理的負担の低減を目的として都営地下鉄線を東京メトロに移管することを求めているが、東京メトロ側は都営路線の不採算性を理由にこれを拒否しており、実現の見通しは立っていない。


トリビア

  • 銀座線は日本最初の地下鉄であるが、鉄道要覧における東京都地下鉄路線番号では3号線である。これは、同路線が純粋に民間によって計画されたもので、東京都の都市計画に基づかない路線であったためである。関東大震災の発生とその復興のために都市計画が制定された際、1〜5号線は皇居から見た位置関係で割り振られ、結果として銀座線はたまたま3号線に割り当てられたが、土地も資金も確保済みであったため、最初に完成した。
  • 日比谷線以降に建設された路線では、地上線規格の大型の車両を使用し、私鉄やJRなどの他社線と広範囲な乗り入れを行っているが、既存地上線との直通運転を前提とした地下鉄システムは世界的にはかなり珍しい。海外では、日本の技術を導入した韓国などでのみみられる。これは東京都(東京市)がかつて都電のテリトリーだった山手線の内側に私鉄を入れなかったからという事情がある。
  • 銀座線と丸ノ内線は地上鉄道との乗り入れを考えていないため他の路線とはシステムが根本的に異なり、運転系統は全く分断されている。また、この2路線は受電方式が第三軌条式で、1990年代まで使用されていた古い車両では駅間に1つ以上あるデッドセクション(給電の途切れる地点)通過時に室内灯が消灯し、一時的に非常灯に切り替えられていた。他の地域の地下鉄では発生しないものであったため、地元でない利用者が驚くこともあった(同じく第三軌条式の大阪市営地下鉄では開業当初から電動発電機の搭載でこのような問題を解決していた)。このことは漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」でも「東京人かどうかを見分ける方法」としてネタにされた。現在の銀座線1000系の特別編成は、機構上本来発生しない(編成内主回路引き通しがあるため)このデッドセクションでの瞬間消灯を、わざわざ再現させるというギミックを有している。
  • 発車メロディー導入に積極的で、かつてのシンボル営団ブザーはどんどん廃止されている。その駅に合わせてオリジナル曲をつくる手の込みようだが、逆に様々な場所で使いまわしをするJR東の発メロのような知名度が無いという欠点もある。

車内広告

都内を縦横無尽に走る影響からか出版社、特に講談社の広告の割合が非常に多い(メトロ車両には週刊現代や講談社の新刊の広告が多い)。

路線によっても異なるが、週刊現代や週刊誌の広告、新刊の観光する割合も多い。

自社広告も意外と多く、東京の名所広告も多くみられる。


路線一覧

(※は鉄道要覧における東京都の都市計画上の地下鉄路線番号で都営地下鉄と共通)

記号路線名区間営業キロ相互直通運転軌間集電方式
G銀座線渋谷〜浅草14.3-1435mm直流600V第三軌条3
M丸ノ内線荻窪〜池袋24.2-1435mm直流600V第三軌条4
Mb方南町支線方南町〜中野坂上3.2-1435mm直流600V第三軌条
H日比谷線中目黒〜北千住20.3東武伊勢崎線/日光線1067mm直流1500V架空線2
T東西線中野〜西船橋30.8JR中央・総武緩行線(両端接続)・東葉高速鉄道1067mm直流1500V架空線5
C千代田線代々木上原〜綾瀬24.0JR常磐緩行線小田急小田原線/多摩線1067mm直流1500V架空線9
C北綾瀬支線綾瀬~北綾瀬2.1-1067mm直流1500V架空線
Y有楽町線和光市〜新木場28.3西武池袋線/狭山線/西武有楽町線東武東上線1067mm直流1500V架空線8
Z半蔵門線渋谷〜押上16.8東急田園都市線東武伊勢崎線/日光線1067mm直流1500V架空線11
N南北線目黒〜赤羽岩淵21.3東急目黒線埼玉高速鉄道1067mm直流1500V架空線7
F副都心線和光市〜渋谷20.2西武池袋線/狭山線/西武有楽町線・東武東上線東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線1067mm直流1500V架空線13

銀座線・丸ノ内線の電気方式は数年内に750Vに昇圧される予定である。

車両

全路線合計でおよそ2,700両もの車両を保有している。

各路線の規格や接続する他の鉄道事業者の都合もあり、路線ごとにラインカラーのほか構造や機能が異なっているのが大きな特徴。また、同じ路線でも製造時期によって設計思想が大きく異なっている。

このため、多種多様な車両は東京メトロの大きな魅力と言え、鉄道ファンに人気の要素である。

車両番号には、営団時代から独自のフォントが用いられている。


営団時代から車両技術開発に積極的であり、他の鉄道会社と比べて先進的なものや初採用、初の車上試験・量産が多く見られる。また、運用の上で合理性があると判断されれば、どんな技術でも積極的に設計に採り入れる傾向が強い。また、山陽電車並のアルミ車体好き。

車両製造や機器類はあらゆるメーカーに発注されており、設計も様々だが、台車や車両制御伝送装置など一部機器はメーカー指定がなされている。


営団時代の6000系登場時、車両設計において「耐用年数40年以上」「10年で小規模更新、20年で大規模更新、30年で小規模更新、40年で廃車」という目標を掲げていた。そのため、古い車両を時には大規模な改造を行い、長く使うことで定評があった。

しかし、海外観光客増加、東京五輪開催に伴いイメージアップ、ホームドア整備による車両側の対応、将来の第三軌条路線の昇圧などといった事情が重なったことで、2010年代になるとゼロシリーズ車両は急速に淘汰された。旧型車両の記録・乗車は早めに行うことが推奨される。

記号路線名車両
G銀座線1000形、1100形、1200形、100形、1300形、1400形、1500形、1600形、1700形、1800形、1900形、2000形、01系、1000系、1000系(特別仕様)
M丸ノ内線300形、400形、500形、900形、02系、02系(リニューアル車)、2000系
mb丸ノ内線方南町支線100形、2000形、02系、02系(リニューアル車)
H日比谷線3000系、03系、13000系
T東西線5000系、6000系(第1次試作車)、05系、05N系、07系、08系、15000系
C千代田線5000系、6000系、06系、07系、16000系
C千代田線北綾瀬支線5000系、6000系(ハイフン車)、05系
Y・F有楽町線・副都心線7000系、07系、10000系、17000系
Z半蔵門線8000系、08系、18000系
N南北線9000系、9000N系

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