シンボラー
しんぼらー
基礎データ
概要
第5世代『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場したエスパー/ひこうタイプのポケモン。
同タイプには先輩にあたるネイティオ・ルギアや同期のココロモリがいる。
BWではバッジ3つ、XYに至ってはバッジ2つの時点で手に入るが、無進化であるがゆえに登場タイミングにしてはかなり高い種族値を持つ。
エンカウント率が低いために、出現すること自体知らなかったプレイヤーもちらほら。
ライモンシティにてライバルのNが使用してくるポケモンであり、やたら他のメンバーより強くて印象に残る事で有名に。
その特徴的なデザインからネイティオ同様コアなファンがいるらしく、ポケモンセンターでイッシュ地方のポケモンのメタルチャームが発売された際、シンボラーは数店舗で早々に売り切れたりした。
特にアンノーンは「シンボルポケモン」のため何か関連性があるのではと勘ぐりたくなるが、今のところは不明。
「とりもどきポケモン」の名のとおり、鳥に似たシルエットでありながら全く異質でミステリアスな容姿をしている。ただし雌雄はある。
黄色に青と赤の模様を走らせた羽根と尾羽、緑と黒の胴体(?)からは腕のような突起とアンテナの様な突起が生えている。インディアンの飾り物の色使いに近いか。
古代都市の守り神で、現在でも当時の記憶が残っており、いつも同じルートを巡回している。
縄張りに侵入した者をサイコパワーで撃退するという。飛行もサイコパワーで行なっている。
また、シンボラーの飛び回っている場所を掘り起こしたところ、遺跡が見つかったという報告があり、考古学上重要なポジションにあるポケモンだと考えられる。
色違いは若草色と橙色の、目に優しくてちょっとおいしそうな組み合わせになる。
アンテナと胴体に合計3つの青い目らしき模様があるが、ゲームで眠らせても全く閉じない。
ただし、ポケモンミュージカルでは胴体にメガネなどを飾れ、アニメではアンテナの目だけが半目になったりした。
3DモデルになったXY以降は、眠らせると頭頂部の目が閉じる。
胴体はわかりにくいが完全な球体ではなく、どちらかと言えば独楽に似た形である。
ゲームでの特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
72 | 58 | 80 | 103 | 80 | 97 |
Nの手持ちは現地調達のため、図鑑で調べればライモンシティの近くにあるデザートリゾートでのみ野生で出現する事がわかる。
しかし出現率は低めで、遭遇していざ捕獲しようとしても砂嵐で自滅(特性「ミラクルスキン」)したり、「ふきとばし」でバトルを強制終了させられたりと、捕まえるにも一苦労。
ただし、他の出現ポケモンよりややレベルが高いので、レベル20のポケモンを先頭にスプレーを撒いたり、プレッシャー持ちを先頭にすると嘘のようにバンバン出て来る。
BWクリア後ならふきとばしとすなあらしダメを無効化するリリーラを使えばある程度捕まえるのが楽になる。
(BW2からは仕様変更により「ふきとばし」ENDはなくなったがそれでも出てこない)
ライモンシティ時点で登場するポケモンの中ではかなり優秀なすばやさととくこうを持つため、
先手のサイケこうせんで大ダメージを受けたり、追加効果で混乱したりと、ここまでまともに手持ちを育てられていないプレイヤーにとってはかなりの強敵。
素早さを封じようと「でんじは」で麻痺させようとしても、特性の「ミラクルスキン」(変化技を受けにくい)で命中100のはずのでんじはが外れて唖然としたトレーナーも多いはず。
もう一つの特性「マジックガード」はピクシーや同期のランクルスも持っている超強力特性。
かなり避けるとはいえ確実性が無い「ミラクルスキン」よりは基本こちらをお勧め。
捕獲の際は砂嵐のダメージを受けていなければこの特性であるとわかる。
防御面も種族値がH72B80D80なので旅パで連れて行っても、不一致弱点くらいならちゃっかり耐えてくれる。
Cも地味に103なので十分な攻撃力があり、一致の「サイコキネシス」や「エアスラッシュ」は勿論の事、
れいとうビーム、エナジーボール、シャドーボール、ラスターカノンとサブウェポンも豊富にある。
積み技はめいそうやコスモパワー、回復技のはねやすめ、捕獲としてでんじはやさいみんじゅつなども覚えてくれる。
素早さもオノノクスと同速の97なので先手はそれなりに取り易い。
問題としてはLv41でエアスラッシュを覚えるまではかなり技マシンに頼る事になることか。
対戦用としては特性「マジックガード」が基本的に使われる。
「ちからずく」以上に無反動のいのちのたまを持って特殊型、でんじは+エアスラのまひるみコンボ、おいかぜや壁貼りのサポートやかえんだま+サイコシフトの火傷撒きなどやれる事はいろいろ。
解禁された夢特性はメガヤンマなどと同じ「いろめがね」。
これは効果が今ひとつだった時にその技の威力を2倍に上げるというもの、つまりはがねタイプなどにサイコキネシスを食らわせても2分の1のダメージにはならず普通のダメージを与えられるという、マジックガードほどではないがかなり優秀な特性なのだ。
これからの対戦でいろめがねシンボラーも少しずつ増えていくかもしれない。
ちなみにその種族値は、ネイティオのほぼ完全な上位互換。
相手は前作教え技の「ねっぷう」や有用な夢特性「マジックミラー」で頑張っている様子。(ちなみにBW2でシンボラーも教え技「ねっぷう」を獲得した。)
揃って民族的でエキゾチックなデザインであることから、一緒に描かれているイラストも多い。
他メディアでのシンボラー
2011年夏公開の映画『ビクティニと黒き英雄 ゼクロム』『ビクティニと白き英雄 レシラム』では、ドレッドの手持ちの1匹として登場。出番こそ少ないが、地味に重要ポジションだった。
テレビアニメでは第64話『黒き英雄の遺跡! シンボラーとデスカーン!!』に登場。サトシ達の前に立ちはだかる典型的な遺跡の番人キャラだったが、最終的には和解した。
XY編の第92話ではゲストキャラの一人「キャリー」のポケモンとして登場。サトシ達を災いを起こす悪者と誤解した彼女の命令で同じく手持ちであるヤミラミと共に攻撃したが、撃退された。なお、シンボラーがまともに登場したのは現時点ではこの回が最後である(一応、新無印編の第46話でも冒頭部分のみだが少しだけ登場していた)。
ゲーム『ポケパーク2』では敵ボスの1匹として登場。敬語キャラであり、言うなれば四天王の最後の1人的な扱い。上記2つに比べこのシンボラーはやけに鳴き声が高い。メスなのだろうか?
ポケモンGOのシンボラー
2020年、1月10日に実装された。
げんしのちからやしねんのずつきなど技の幅が広く、パラメーターも全ての値において劣っている部分がないが逆を言えば突出した部分がなく、バンギラスなどの高スペックなポケモンと比べるとジムに配置されることは少ない。また攻撃面でもなぜか主力技を覚えてくれず、結果お呼びになられることは少ない。本作で不遇技になってしまう理由は原作で覚える技との齟齬が多いのだが、念を押すとこいつは原作でねんりきもゴッドバードもサイコキネシスも覚える。つまりこれらの技は事実上ナイアンに全て没収されたのである。可哀想。
又、出現場所がシンボラーらしくギリシャとエジプトなので、アメリカと違いポケモン目的で気軽に行けないというのも難点である。
使用トレーナー
- N(トレーナー)
- カトレア/四天王(イッシュ)
- ナツメ/ジムリーダー(カントー)(PWT)
- ナギ(トレーナー)/ジムリーダー(ホウエン)(PWT)
- ドレッド/『ビクティニと黒き英雄 ゼクロム(白き英雄 レシラム)』に登場するキャラクター。
- ゴジカ/ジムリーダー(カロス)
- AZ
備考
名前の由来は伝説に登場する古代都市『シボラ』と思われる。(実際、シンボラーも『こだいのしろ』周辺に現れる。)