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超電子鬼の編集履歴

2023-01-15 22:00:07 バージョン

超電子鬼

ちょうでんしき

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場するヒトツ鬼の一体。

雜?崕蟄


「俺を褒メロ!褒メルンダ!」

「モット褒メテクレ~~~!」


CV:中村圭吾


データ

身長/195cm

体重/236kg

スキン/BM粒子8424型


概要

会社員・小野力雄「もっと俺を褒めてくれ」という欲望を叶えるために誕生した超電子モデルのヒトツ鬼


ベニツ鬼が、電子鬼と同形の粒子細胞の機械のアーマーのようなスキン・BM粒子8424型を身に纏った姿。主な色が青・黒・銀で統一された電子鬼と比べ、こちらは挿し色の金と赤がアーマーの各所に追加されてかなり目立つ外見へと変化した。また顔中央のバンドに刻印されたスキン名もちゃんと変更されている。

その一方、派手な外見にはなっても落ち着きや洗練さが無い、下品でケバケバしい色合いにも見えるのが特徴であり、間違った努力と空回りの末周りより見向きもされない珍妙な姿の道化になった宿主を皮肉っているようにも見える。


描写はなかったが、変貌時には「雜?崕蟄」(超電子)の文字化けと超電子バイオマンクレストが浮かび上がったと思われる。


努力の鬼となって社内で褒めてもらうべく、モンスター級のアピールをどんどんしていった。

モンスター化するとバッとBM粒子を活性化させて、褒めない奴らを超パワーでクラッシュ・アウト、体内に吸い込んでしまう。その反面褒められるとにっこり微笑んで攻撃を超停止する。

結局の所は、力づくで相手からの承認を格好だけでも得ようとしているに過ぎず、戦闘に使える能力は無い上にそもそも当人が戦闘をしている自覚が皆無のため、撃破自体は大半のヒトツ鬼に漏れず容易である。


超電子鬼が能力を行使するシーンはバイオマンの名乗りシーンのパロディとなっており、名乗りの際のカウントパロディするのは超電子鬼…ではなく、彼に襲われた一般人である。


活躍

同僚が提出した企画書は高く評価されるも自分のものはぞんざいに扱わられ、男子社員が身だしなみを女性社員に褒められるも自分のネクタイアピールは見向きもされず、小野力雄の欲望は爆発し超電子鬼へと変貌。人々を襲い自身を褒めることを強要、褒め言葉を発した人間を次々に体内へと吸収するといった蛮行を繰り返す怪物へとなってしまう。


一方、ソノニ獣人の夏美を倒せば本物の夏美を取り戻せる」という嘘を信じ、雉野みほニンジャークソードで斬り掛かるだったが、己の過ちに耐えきれなくなりソノニがみほをかばって重傷、みほも深手を負うが生還し自宅へと逃げ帰る。


しかし妻が傷つけられた怒りからつよしは激怒。マスターへの伝言を通じて王苦パーキングに翼を呼び出しキジブラザーへと変身し攻撃を仕掛ける。翼もイヌブラザーに変身して対抗するも追い詰められてしまう。ところが止めの一撃を放たれた瞬間ソノニが翼をかばい重傷を負う。


そこに超電子鬼が襲来。突然のヒトツ鬼出現に戸惑う一同だったが、そこに残りのドンブラザーズの4人が到着。6人揃ったドンブラザーズは一斉に変身して仕切り直し超電子鬼へと立ち向かう。

6人の激しい攻撃の中でドンモモタロウベアハッグを決めるもその剛力を「褒めてやる」と言われたことで気が緩み反撃を許してしまう。

最後はメンバー総出の必殺技『桃代無敵 真・アバター乱舞』とドンドラゴクウの『ライトニングドラゴンフラッシュ』を食らって爆散。

なお(描写こそなかったが)超電子鬼に吸い込まれた人々は解放され、バイオマンギアがドロップされた様子。


事件後、深手を負い傷つき倒れソノニは命を落とす。だがそこにマスターが現れ翼はこれまで溜めたキビ・ポイントでのほとんどを使ってソノニを助けるが、嘘をついたソノニに二度と姿を現すなと突き放す。こうしてソノニが初めて知った自身の愛は、その相手から拒絶される悲しき結果となるのであった。


事件後の夕食の途中、はるかは何か重大なことを忘れているようで悩むのだったが、就寝の寝床の中でようやくある事に気づく。今回の戦闘にてイヌブラザーに変身していたのは何度も顔を合わせていた犬塚翼だったことに!!


小野力雄

株式会社新帝国交易に勤務するスキンヘッドヘッドホンが特徴の冴えない男性。何事にもギアを挙げて命懸けで頑張っていた。

しかし自分が考えた企画は部長からは評価されず、ファッションセンスも壊滅的で女性社員からも軽くあしらわれ、承認欲求が暴走した結果、超電子鬼を引き寄せてしまった。


推測するに、ひたむきな努力はできるがその方向性を周りと照らし合わせつつ調整する事を放棄して空回っていた、一直線だが独善的な部分のある人物と言える。本人に周りへの害意こそ無いが、自分の中の独善に気付かず周りの評価と自分の理想が乖離している現状へ耐えかねて承認欲求を拗らせた挙句、ヒトツ鬼になったと推測される経緯は自業自得とは言え哀しいものがある。


ドンブラザーズに倒された以降の顛末は描かれていないが、自分の中の独善に気づいて柔軟に頑張れる人になれるのを願うばかりである。


余談

  • モチーフ戦隊は『超電子バイオマン』。スキンのBM粒子はバイオマンのエネルギー源であるバイオ粒子、8424型はバイオマン第1話の放送年である1984年2月4日と考えられる。

  • 光鬼以来のヒトツ鬼ングにならなかった個体かつ超新星鬼以来の変貌描写がカットされた個体となった。


  • それを踏まえて演者にはもっとも容姿が似ているDDTプロレスリング所属の中村選手が抜擢された。
    • スキンのカラーリング元が中村圭吾復帰戦(2023年)に使用したシングレットのカラーリングをベースにしていることを中村氏のTwitterにて語っていた。

  • 「500年前から宇宙の青いエメラルドを守るためにバイオロボに選ばれ、バイオ粒子を浴びた者の子孫として戦ったバイオマンに対し、超電子鬼は「誰からも選ばれなかったが故に、誰かに褒めてもらいたい承認欲求の鬼と化し、その欲望が宿主に選ばれてしまった」と対比となっている。

  • 他人に褒めてもらうことだけに躍起になり、人の話を一切聞かなかったり空気を読まずに乱入して来る姿はバイオハンター・シルバにも似ている。


  • 超電子鬼が人々を襲撃したエスカレーターは、バイオドラゴンの搭乗バンクの撮影に使われた「バイオマンの聖地」(東映公式談)としても知られる場所である。

  • 元ネタに登場したマグネ戦士もヒトツ鬼と同様に怪人となった一般人である。

  • スーツは電子鬼の改造。そのためかスキンや行動パターンも酷似した物が多い。また、電子鬼と超電子鬼が登場した回は「ドンブラザーズ6人が素顔で揃った」「翼が話の主軸に関わる」、「ヒトツ鬼ングにならず倒した」という共通点がある。

  • pixivでは登場以前にオリジナル怪人として超電子鬼が投稿されていた。

  • また、超電子鬼ングも投稿されている。

超電子鬼ング超電子鬼ング


関連タグ

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ヒトツ鬼

超電子バイオマン

承認欲求モンスター


邪鬼(ドンブラザーズ)獣電鬼:詳細は異なるが承認欲求から生まれたヒトツ鬼の前例。

サメカンス:元ネタにおける戦隊怪人の1体であり、ドンムラサメと同様にサメモチーフ

バイオハンター・シルバ:元ネタにおける第三勢力


門田ヒロミ我が命を掛けて人々を護ろうとした結果、あまりにも多くのものを失い一時退場した経緯を持つ、一直線だが不器用過ぎた約半年前の30分前の登場人物(奇しくも一時退場の時期がほぼ一致している)。こちらはその後、自分を思い返して立ち直り、一人の人間としてやれることを全身全霊で行うやり方で主人公達をサポートする立ち位置へと復帰した。

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