ツムリ「いえ、現れないので…今回はゲームマスター自らが敵役として参加します!」
「手加減は…ナシで行くわよ」
『GLARE2, LOG IN』
「ビャーーオッ!!!変、身っ!」
『INSTALL』
『I HAVE FULL CONTROL OVER, GLARE2』
「……勝負!」
変身者
・チラミ
・ベロバ
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダー。第22話より登場。諸事情でジャマトが何日も現れないことに痺れを切らしたチラミが敵として直々に変身した。
というよりもギロリが変身していたグレアは英寿を無理矢理デザイアグランプリから脱落させるのが目的だったため、ルール的にはこちらの方が正しい使い方と言える。
グレアの別形態のような名称だが、公式サイトでは明確に別のライダーとして扱われている。
変身ポーズは淡々とこなしていたギロリとは異なり、一度身体を一回転させ雄叫びをあげながらプロビデンスカードをヴィジョンドライバーに読み込ませるというインパクトのある手順を取る。ただ、33話では流石に状況が状況だったため、回転は抜きで変身を済ませている。
外見
容姿は仮面ライダーグレアと概ね共通しているが、全身に赤いノイズ、あるいはバグを起こした画面のような意匠が追加されており、特にヒュプノレイはさながら血走った眼球のようにも見えるデザインになるなど、以前のグレアと異なるものとなっている。
スペック
身長 | 207.4cm |
---|---|
体重 | 89.3kg |
パンチ力 | 29.0t |
キック力 | 57.9t |
ジャンプ力 | 75.2m(ひと跳び) |
走力 | 2.5秒(100m) |
名前や外見で仮面ライダーグレアよりスペックは上……かと思いきや全スペックでグレアに負けている。更にブーストフォームと比べてもパンチ力、走力は上だがキック力とジャンプ力では負けている(ちなみに、体重は以前のグレアよりもちょっと重い)。
だが一方で、グレアに備わっていた各種の特殊機能はこちらも有する。
このためデザイアグランプリ第4回戦「鬼ごっこゲーム」の鬼役として使う分には充分すぎるほど通用しており、ヒュプノレイによる各種能力を利用した翻弄や変身者の予測不能な動きなどを駆使することで、このスペックでもマトモに立ち回れている。
実際、「鬼ごっこゲーム」の最中にはギーツ・タイクーン・ナーゴの3人を相手に接近戦となりながら捕まらなかったばかりか、ギーツ・マグナムフォームの銃撃(「百戦錬磨の英寿」による「流れるような連射」「おまけにマグナムフォームのオートエイム機能付き」である)をウェーブダンスのようななんとも名状しがたい動きで全弾回避するというとんでもない芸当まで披露した。
ただし、この避け方は上からの攻撃には全くの無防備であるという弱点があり、近接戦を主体とする仮面ライダーバッファ相手にはあっさり攻略されている。
「鬼ごっこゲーム」において上記の立ち回りに加え、様々なトラップやGMライダーによる足止め、デザスターによる攪乱などでギーツらを大いに翻弄し、ゲーム終了直前までプレイヤーの誰にも捕まらず逃げおおせることに成功、ジャマトが現れない非常事態の中で自らその代わりとなる大役を果たしてみせた。
だが、これはジャマト側の陣営がチラミをおびき出してヴィジョンドライバーを奪うための罠であり、ゲームの最中にベロバ、吾妻道長、五十鈴大智による強襲という想定外の事態が発生。そのまま仮面ライダーベロバと戦闘することとなり、結果としてジャマト側陣営の前に変身解除となる形で敗北、ヴィジョンドライバーを奪われてしまった。
ここまでは素の性能そのものはギロリと比べるとやや力不足を感じさせる活躍だったが…。
第27話以降の活躍(ネタバレ注意!)
以降、ネタバレ注意
ベロバ「サポーターがゲームに直接力を貸すのはぁ、ジャマグラでは禁止されてるんだけど?」
ジーン「知るかよ、お前たちのルールなんか」
ベロバ「…レッドカード。あなたは退場よ、ジーン」
『GLARE2, LOG IN』
「変身!」
『INSTALL』
『I HAVE FULL CONTROL OVER, GLARE2』
仮面ライダーグレア2(ベロバ)
スペック
身長 | 202.8cm |
---|---|
体重 | 69.1kg |
パンチ力 | 38.8t |
キック力 | 70.4t |
ジャンプ力 | 91.4m(ひと跳び) |
走力 | 2.2秒(100m) |
27話にて、チラミからレーザーレイズライザーの能力で指紋を奪い取ったベロバが新たに仮面ライダーグレア2に変身。これにより、『ギーツ』では初めてとなる、複数の人物が変身した仮面ライダーとなった。
変身ポーズも左手を一旦前に突き出してカードを読み込ませる仮面ライダーベロバと似た変身方法になっている。
単純な性能も元のグレア2や仮面ライダーベロバはおろかギロリの変身していたグレア以上であり、サイズが大きすぎて汎用性に欠けた以前よりも格闘戦に特化したと言える。
ゲイザーと同様のヒュプノレイによるホログラム・バリアも展開可能で、DGPライダーのコマンドフォームやパワードビルダーフォーム程度の攻撃は全く受け付けない。逆にバリアを敵の周りに張って閉じ込める、といった応用も見せている。
ジャマトグランプリのルール上(というかベロバの性格上)GMライダーは使えないが、代わりにジャマトライダーを複数人従え、ヒュプノレイで操作することでこれらを補っている。ギロリ、チラミの変身したグレアたちと比べるとハッキング能力で洗脳したジャマトライダーらとのチームプレイを武器に戦い、仮面ライダージーンにも数の暴力で勝利した。
28話では、前回仕留め損なったギーツを仕留めるため、戦国ゲームの最終ラウンドで大将自らギーツとの戦闘に挑み、ブーストフォームマークⅡにさせない為にヒュノプレイによる遠隔攻撃や罠で英寿を苦しめるも、ジーンの機転でデメリットを克服して完成したレーザーブーストフォームに押され始め配下のGMライダー達も赤子同然と言わんがばかりに瞬殺で倒され、自身もレーザーブーストビクトリーによって倒された。
その後はヴィジョンドライバーを道長によって没収されてしまったので、事実上再び変身できるのが仮面ライダーベロバのみとなった。
チラミ再び、そして……
その後はしばらくの間道長の元で管理されていたチラミ用ドライバーだったが、32話でゲイザーの持つヴィジョンドライバーも奪われたことでジャマトグランプリが完結。結果的にバッファが総取りを収め、残されたデザイアグランプリ陣営の仮面ライダーたちを次々と倒していく。
対するチラミらもジーンやケケラといった有力なサポーターライダーたちに救援を要請するが、道長はチラミも撃破すべくデザイアグランプリのオーディエンスルームに侵入、敢えてヴィジョンドライバーをチラミに返し真正面から叩き潰そうと挑戦してきた。
当然チラミもバッファを倒すため、10話以上の時を経て再びグレア2へ変身、英寿救出に駆けつけたジーンと手を組みバッファと対決するが、ジャマ神の力を手に入れた道長に成す術なく圧倒されていく。
ところが突如英寿が復活し、更にはマグナムブーストフォームに変身した彼に銃口を向けられる。
激高したチラミはヒュプノレイでの攻撃を仕掛けるが、ゲイザーとの戦いを経たギーツに全てのヒュプノレイを破壊され無防備になる。
最期はバッファに止めを刺されて消滅した。
使用アイテム
デザイアグランプリのゲームマスターに支給される変身ベルト。実装する機能はグレアとほとんど変わらない。玩具版ではバイオメトリクサー3回押しでグレア2への変身が可能(裏技でゲイザー変身待機音中にアップグレードアセンブルにレイズバックルを装填、取り外しの動作を行った後の場合は劇中通り1回押しで再現できる)。
変身に使用するカード型特殊記憶デバイス。
ヴィジョンドライバーの左側(正面から見て)に装備された、プロビデンスカード用ストックアイテム。
ヴィジョンドライバーの右側(正面から見て)に装備された、レイズバックル用拡張スロット。
リモートコントロールしたGMライダーのアップグレードに使用。
必殺技
- 必殺技(名称不明)
『DELETE』
プロビデンスカードを1回スラッシュして発動。
第27話ではベロバが発動、回し蹴りと共に斬撃波を放つ。
第33話ではチラミが発動、ヒュプノレイで五角形のエネルギーフィールドを展開してドロップキックを放つ。
- リモートコントロール
変身後に再度バイオメトリクサーを操作し発動。
ヒュプノレイを分離、対象のプレイヤー側のライダーの頭部装甲を弾き飛ばして装着させ、支配下に置いて意のままに操る。
チラミが「鬼ごっこゲーム」のために使用した。
ベロバもこの能力でジャマトライダーの頭部に被せた。
- アップグレード
『SET UPGRADE』
『REMOTE CONTROL』
『○○(バックル名)』
上記のアップグレードアセンブルにレイズバックルを装填して操作、自身ないしはGMライダーに強制的にレイズバックルの装備を展開させる機能。
チラミがGMライダーに使用し、ハンマーやプロペラ、モンスターを使用した。
こちらもベロバがジャマトライダーに発動させ、モンスターとマグナムを使用した。
余談
- チラミ演じる山崎樹範氏によるインパクトのある変身シーンだが、よく見るとプロビデンスカードをドライバーに読み込ませる際、片手でドライバーを押さえ、ドライバーをガン見(チラ見?)しながらカードを読み込ませる……という、チラミらしいコミカルな変身手順を取っている。
- 昨今の変身ベルトにアイテムをセットするタイプの変身シーンでは、アイテムをセットする瞬間にカット割りを行うことで、ノールックでアイテムをセットしているように見せているのは有名な話である(本当にノールックでアイテムをセットする演者も存在するが)。そういう意味では、アイテムをセットする瞬間にカット割りが存在しない、ある意味変身再現しやすい珍しいライダーとも言えよう。格好良いかどうかは別として。
- 名称や変身音声の字幕表記時の振り仮名等は「ツー」で統一されているが、音声として聞くと「トゥー」とネイティブ発音に近い読み方となっている。
- チラミ版グレア2を演じたスーツアクターの米岡氏は前作にて牛島光が変身する仮面ライダーオーバーデモンズを担当していた。ライダー役としてはこれが2度目である。
- 直近の作品だと、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』でドンムラサメのスーツアクターを担当しており、公式サイトでは「ドンムラサメと同じスーツアクターさん!?振り幅が凄すぎる…。スーツアクターという職業に脳をバグらされる毎日です🌀」というスタッフのコメントが記載されていた。
- ベロバ版グレア2は仮面ライダーナーゴを演じている宮澤雪氏が兼任している。
- 同型のゲイザーのスーツが新規造形であったため、こちらのスーツはグレアのリペイントと思われる。
- また、ベロバが変身した際は、宮澤氏に合わせて調整をしたと思われる。
- 当初は「変身ベルト DXヴィジョンドライバー」の商品ページに記載されていなかったが、ベロバの変身が放送された翌日に更新され、記載されるようになった。当初からベロバが変身する予定だったのだろうか。
- テレビ朝日公式サイトでは珍しく、ベロバが変身したバージョンが個別の項目として存在する。
- 今更ではあるが、仮面ライダー図鑑に合わせたのかもしれない。
関連タグ
仮面ライダーギーツ 仮面ライダーグレア 仮面ライダーゲイザー
- 仮面ライダー2号:名称に「2」が付いた最初の仮面ライダー。
- 仮面ライダー黒影・真、仮面ライダーオーバーデモンズ:既存のライダーの別形態のような名称だが、別ライダー扱いされているライダー繋がり。既存のライダーとは変身者が異なる点も共通。
- ジオウⅡ、仮面ライダーゼロツー:名称に「ツー」が付いている形態や仮面ライダー。ただし、どちらもグレア2とは違い、個別のライダーとして数えられていない。後者はのちに女性が変身したことも共通している。