中央西線
ちゅうおうさいせん
路線データ
概要
中央西線は、中央本線のJR東海区間(名古屋-塩尻間)の事である。 但し塩尻近辺以外で、あえて「東線」「西線」と呼び分けることは今日あまりない。
キロポストは現在に至るまで国鉄時代の塩尻旧駅・辰野経由で、東京側基準で振られている。
本来、塩尻→名古屋が下りの方向になるはずであるが、運転上は明治時代の全通より一貫して名古屋→塩尻が下りとして扱われており、列車番号のみならず信号機の標識の上下も塩尻向きが「下」で書かれている。
中津川を境に性格が分かれており、名古屋-中津川間は名古屋地区への通勤路線という性格が強く、通勤ラッシュ時には最大10両編成で運転される列車が主体となっていた。2022年改正後は増発の代わり編成は8両に短縮・固定され、運用ごとに増解結することはなくなった。
この列車区間の設定自体は利用客数の推移に合っているが、設備(構内配線)が地形の制約からそれに合致していないため、災害時かなり足止めされる(多治見・瑞浪など)。
中津川-塩尻間は典型的な山岳ローカル線で、普通列車は313系ワンマン車2両編成で運用され、本数も名古屋-中津川間と比べると極端に少ない。
元々この内田立-塩尻は国鉄時代長野鉄道管理局に属していたが、民営化の少し前、名古屋鉄道管理局(→JR東海本部)に管轄が移された。
2022年改正までは早朝では神領車両区から松本までの列車回送を兼ねた、神領発松本行というロングラン列車もあったが、中津川以西を8両編成で固定するために廃止となった。木曽谷区間用は別途回送となる。
従前のダイヤと同じ時間帯に神領~中津川では315系が走り、中津川で313系2両の松本行に接続となる。
また大垣ダッシュほど顕著ではないが、名古屋発の朝1番の下り始発中津川行が短時間で松本行に接続するため、シーズンには席取りで駆ける旅行者が見受けられる。まだ同じホームの左右での接続が救いであろう。
優等列車として、名古屋-長野を結ぶ特急「しなの」が383系により運転されている。
また名古屋地区から南松本貨物ターミナルを結ぶ貨物列車も走っている。
2000年頃から、313系の豪華仕様の8500番台を用いた「セントラルライナー」が名古屋-中津川間で運転されていたが、名古屋-多治見間は座席指定券(有料)が必要になる事や、春日井・勝川に停車しない事など不評極まりなく、2013年のダイヤ改正で廃止されてしまった(但し車両自体は2022年まで普通・快速列車で運用されており、「乗り得列車」となっていた)。
快速は名古屋都心部の利用が増えるにつれ停車駅が増加し、現在通過するのは4駅のみとなっている(かつては金山・鶴舞も通過)。
駅一覧
名古屋駅~中津川駅
※全区間TOICAエリア
駅名 | 快速 | HR多治見 | HR瑞浪 | HR中津川 | 乗り換え路線 | 備考 |
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名古屋 | ● | ● | ● | ● | ||
山王信号場 | | | ↑ | | | ↓ | (近傍に東海道線の尾頭橋駅と名鉄の山王駅所在) | 東海道線支線・通称名古屋港線(ナゴヤ球場正門前駅が所在)の現在の起点(国鉄時代は名古屋~当信号場が二重戸籍) |
金山 | ● | ● | ● | ● | ||
鶴舞 | ● | ↑ | ▼ | ● | 名古屋市営地下鉄鶴舞線 | |
千種 | ● | ● | ● | ● | 名古屋市営地下鉄東山線 | |
大曽根 | ● | ↑ | ● | ● | ||
新守山 | | | ↑ | | | ↓ | 特定都市制度の名古屋市内はここまで | |
勝川 | ● | ↑ | | | ↓ | 東海交通事業城北線 | |
春日井 | ● | ↑ | | | ↓ | ||
神領 | | | ↑ | | | ↓ | ||
高蔵寺 | ● | ● | ▲ | ↓ | 愛知環状鉄道 | |
定光寺 | | | ↑ | | | ↓ | ここまで愛知県。 | |
古虎渓 | | | ↑ | | | ↓ | ここから岐阜県。 | |
多治見 | ● | ● | ● | ● | 太多線 | |
土岐市 | ● | ● | ● | |||
瑞浪 | ● | ● | ● | |||
釜戸 | ● | ↓ | ||||
武並 | ● | ↓ | ||||
恵那 | ● | ● | 明知鉄道 | |||
美乃坂本 | ● | ↓ | ||||
中津川 | ● | ● | 中央西線(塩尻方面) | TOICAエリアはここまで |
主な運用車両
・383系(特急「しなの」)
・313系(1300番台B500編成・中津川-松本運用。これ以外の中央線区間営業からは撤退)
・315系
・211系(5000番台。他にもJR東日本所属の3000番台が中津川-塩尻間に乗り入れる)
・EF64(1000番台)
・EF510(名古屋-多治見間)