中央西線
ちゅうおうさいせん
路線データ
概要
中央西線は、中央本線のJR東海区間(名古屋-塩尻間)の事である。 但し塩尻近辺以外で、あえて「東線」「西線」と呼び分けることは今日あまりない。
キロポストは現在に至るまで国鉄時代の塩尻旧駅・辰野経由で、東京側基準で振られている。
本来、塩尻→名古屋が下りの方向になるはずであるが、運転上は明治時代の全通より一貫して名古屋→塩尻が下りとして扱われており、列車番号のみならず信号機の標識の上下も塩尻向きが「下」で書かれている。
優等列車として、名古屋-長野を結ぶ特急「しなの」が383系により運転されている。
また名古屋地区から南松本貨物ターミナルを結ぶ貨物列車も走っている。
普通・快速系列車は中津川を境に性格が分かれており、名古屋-中津川間は名古屋地区への通勤路線の性格が強く、一時期普通・快速系列車の最大10両運転も行われていた(2022年改正以降は全列車8両編成に統一)。この列車区間の設定自体は利用客数の推移に合っているが、設備(構内配線)が地形の制約からそれに合致していないため、災害時かなり足止めされる(多治見・瑞浪など)。
中津川-塩尻間は典型的な山岳ローカル線で、普通列車は313系ワンマン車2両編成で運用され、本数も名古屋-中津川間と比べると極端に少ない(2022年改正までは早朝では神領車両区から松本までの列車回送を兼ねた、神領発松本行というロングラン列車もあったが、中津川以西8両編成化のため消滅。木曽谷区間用は別途回送)。塩尻からは、普通列車は篠ノ井線の松本駅まで乗り入れている。
元々この内田立-塩尻は国鉄時代長野鉄道管理局に属していたが、民営化の少し前、名古屋鉄道管理局(→JR東海本部)に管轄が移された。
- 国鉄分割民営化直前の1987年3月から「ホームライナー多治見」「ホームライナー瑞浪」「ホームライナー中津川」…とホームライナー格の有料快速列車を設定(2022年改正以降は「ホームライナー瑞浪」のみに整理されている)。
- 大垣ダッシュほど顕著ではないが、名古屋発の朝1番の下り始発中津川行が短時間で松本行に接続するため、シーズンには席取りで駆ける旅行者が見受けられる。まだ同じホームの左右での接続が救いであろう。
- 2000年頃から、313系「セントラルライナー」が名古屋-中津川間で運転されていたが、名古屋-多治見間は座席指定券(有料)が必要になる事や、春日井・勝川に停車しない事など不評極まりなく、2013年のダイヤ改正で廃止されてしまった(但し車両自体は2022年まで普通・快速系列車で運用されていた)。
駅一覧
- ●=停車、▲=一部停車、レ=通過、普通列車は各駅に停車するため省略